こんにちは。本メディアを運営するストラテジーテックコンサルティング編集部です。
高給であることから、近年大変人気のあるSAPコンサルタント職。人気が出てくるに伴い
「SAPコンサルタントになるには?」
「SAPコンサルタントへキャリアチェンジしたい!」
といった声を多く耳にするようになりました。そこで今回は、SAPコンサルタントへのキャリアチェンジをお考えの方に、SAPコンサルタントのなり方を4つのルートからご紹介させていただきます。
目次
未経験からSAPコンサルタントになることは可能?
「未経験からSAPコンサルタントになることはできますか?」という質問を頻繁に耳にしますが、結論から言うと十分目指すことが可能です。ただし、「可能であるか」は、年齢や前職に大きく依拠してしまいます。
ITシステムやコンサルティングにまつわる経験が殆どない30代であれば、SAPコンサルタントへのキャリアチェンジはかなり難しいでしょう。
SAPコンサルタントを目指すうえで有利な経験とは?
SAP未経験からSAPコンサルタントを目指すことは十分可能であることはお伝えしましたが、具体的にどういった経歴や経験がある人がSAPコンサルタントへのキャリアチェンジを実現しやすいのでしょうか?
年齢は20代~30代前半で、以下のようなご経験をお持ちの方に関してはSAPコンサルタントとしての採用可能性がかなり高いです。
- ERPパッケージ導入・運用経験
- 会計、人事、といった基幹業務パッケージ導入経験
また、事業会社で経理・財務・会計などの業務サイドとして働いていた経験なども活きるでしょう。SAPに関するプロジェクト経験などはこれからSAPコンサルタントを目指す上で役立つ経験の一つとなります。
参考:)SAPコンサルタントへの転職
SAP業界へ入る4つのルート
様々なやりがいがあるSAPコンサルタント。「挑戦を考えている!」そんな方は、まず何らかの形でSAPシステムに関わる経験を積んでいく方法が最も合理的です。本トピックでは、どういった企業でSAPに関わる仕事を獲得するか、そしてあらかじめ準備すべき事項についても分かりやすくまとめました。
なお、SAP業界への入口としてお勧めしたい順にピックアップしています。
①SAPを扱うコンサルティングファームへ
SAPコンサルティングを取り扱うコンサルティングファームは多く存在します。コンサルティングファームへ入社するメリットとしては、SAPコンサルタントとしてのキャリアをいきなりながら最上流からスタートできることが挙げられます。それに加えて、高給も狙えます。
ただし、高給かつ大変人気であるがゆえに狭き門であり、また入社できたとしても多忙すぎて辞めてしまうケースも少なくないです。また、周りに優秀なメンバーが集まるので、仕事に対する熱量が高い人でないとかなり厳しい環境になるでしょう。
最近では働き方改革が推し進められており、従来日付を超えても仕事に向き合っているイメージであったコンサルティングファームでも働き方に変化が生じてはいますが、やはりワークライフバランスや周囲との熱量の乖離などが気になる方はSIer等へ入社することをお勧めしています。
「後々のキャリアに箔をつけたい」「年収2000万以上を何が何でも実現したい」といった方は、コンサルティングファームへの入社を狙ってみると良いでしょう。
おすすめな大手コンサルティングファームデロイトトーマツコンサルティング合同会社
PwCコンサルティング合同会社
EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング株式会社
KPMGコンサルティング株式会社
アクセンチュア株式会社
アビームコンサルティング株式会社
②SAPを扱っているSIer企業へ
SAPに関する知識を身に着ける上で、多くの方にとって比較的実現しやすいルートだと思われます。
なお企業を選定するにあたっては、SAP業界を含むIT業界全体は、下請け構造となっているためその点を考慮することが重要です。どの商流に位置する企業で経験を積むかで、今後のキャリアの幅も大きく変動してきます。
一般的には、入社後にキャリアの選択肢が広がる可能性の高い一次請けSIerへの入社をおすすめしています。詳しくは以下を参考にしてみてください。
- SAPシステムにおけるマネジメントを担いたい→一次請けSIerがおすすめ!ただし、大手SIerは就職ならびに転職市場にて人気があるため狭き門です。
- まずは、現場レベルでSAPシステムに関わりたい→二次請け優良SIerがおすすめ!とりわけ大手SIerの子会社ではへの入社がおすすめです。親会社の福利厚生を受けられるので働きやすい環境が整っています。
③SAP導入中ユーザー企業へ
ユーザー企業に入社したからといってSAPコンサルタントになれるわけではありませんが、SAPコンサルタントへの入口としては1つの有効な手段です。入社からSAPコンサルタントになるまでの流れは以下の通りです。
- SAPユーザー企業に入社
- 入社後、業務やIT部門に配属され導入中のSAPプロジェクトに参加
- プロジェクトを通じて要件定義から運用までの仕組みを学ぶ
- ③の経験を生かして(ファームや大手SIerへ転職し)SAPコンサルタントを名乗る
上記のような流れでSAPコンサルタントになる方が多くいらっしゃるので、転職市場において、ユーザー企業での業務に関する知見はSAPシステムを扱う上で非常に優位性を発揮するということが言えます。
では、なぜユーザー企業におけるSAPプロジェクト経験が評価されるのでしょうか?それは、SAPプロジェクトにおける要件定義などの上流工程に近い視点から”自社の業務を理解・把握し、それをSAPシステムにどう落とし込むか”を考え、実行するという動きは、実際にSAPコンサルティングを提供するSAPコンサルタントの動きとリンクする部分が多いからです。
ですので、SAPプロジェクト稼働中に、システム構築策定などを外部に丸投げすずに、一つ一つのフェーズをしっかりと踏んでいくような働き方をすれば、その後SAPコンサルタントとしてのキャリアを構築するうえで大きな有効性を発揮します。
とはいえ、SAPコンサルタントとしてのキャリアをスタートする上でかなり遠回りをすることとなります。また再現性もかなり低いでしょう。たとえ運よくSAP導入中の企業を見つけたとしても、そこからプロジェクトに参加するというのが難しいです。
また、誤解を恐れずに言うと、ユーザー企業サイドからは、当然ながらカスタマイズなどのSAPプロジェクトにおける詳細業務まで関わることがなく、SAPに関する技術習得という面でも弱いです。
④SAP導入済みユーザー企業へ
あまりおすすめできませんが、SAP導入済みユーザー企業へ入社するという手段も存在します。なぜSAPコンサルタントの入口となり得るかについては、③でお話した論点と同様です。
保守フェーズに突入していても、システム改修やバージョンアップがあるので、小規模ながら要件定義から構築までのウォーターファールモデルを回す機会は多くあります。そこにサポートとして参加することである程度のSAPに関するノウハウを蓄積することが可能です。
ただし、注意点が1つ。もしそのSAPプロジェクトが、新たに情報を取り入れることもなく、ただただ定常作業を繰り返すようであれば、早々に足を洗うようにしてください。あるいは、同プロジェクトに優秀なSAPコンサルタントやエンジニアがアサインされていない場合も同様です、どちらのケースでもSAPスキル習得につながりずらいので注意してください。どちらにせよ、実際にプロジェクトに参加して初めて分かることですので、この手法自体SAPコンサルタントになるうえでかなり再現性が低いと言えるでしょう。
経験年数別 評価の高いSAPコンサルタントへのステップアップ
本トピックでは、実際にSAPコンサルタントとしてSAPプロジェクトに参加するようになった後、評価の高いSAP人材となるためにとるべき具体的なアクションをご紹介します。
~2年目:『とりあえずSAPに慣れることが重要』
✔とにかくSAPを触る
本当に0からのスタートの場合、とにかく画面を操作してSAP画面になれることが必要です。
✔トレーニングを受講する
多くの会社では、人材投資の一環としてSAPトレーニングの受講費用を負担してくれます。入社先でプロジェクトに参画し実践ベースで学ぶことも可能ですが、まずはトレーニングを受けることをおすすめします。
✔PJにアサインされる
SAPプロジェクトにアサインされなければSAPコンサルタントとしてのキャリアは開けません。SAPを扱う企業に入社したからには、進行中あるいは計画段階のSAPプロジェクトへアサインしてもらえるよう強く希望しましょう。
2~7年目:『業界内での差別化を図る』
✔資格を取得する
SAPコンサルタントとしての価値を周囲に分かりやすくアピールすることができるので、「SAP認定コンサルタント資格」「簿記-中小企業診断士」などといった資格の取得をおすすめしています。
✔ニーズの高いモジュールを専攻する
モジュールによっては、そのモジュールを扱えるSAPコンサルタントの数に偏りが生じています。他ライバルとの差別化を図るうえでは、当然ながら人が少ないニッチな領域でキャリアを構築することが重要となります。ただし、単にユーザーサイドからのニーズが少ない面も否定できませんので、専攻するモジュール選びは慎重におこなってください。
✔その他、差別化要因を取り入れる
-マネジメント経験
-ビジネスレベルの英語力 等
7年目~:『キャリアアップ』
SAPコンサルタントとして十分な実力を身に着け、周囲との差別化が図れるレベルに達したのであれば、更なるキャリアアップを目指しましょう。選択肢としては以下が考えられます。
✔自社にそのまま勤める
✔転職
✔フリーランスとして独立する
中でもおすすめなキャリアアップ実現の選択肢はフリーランスです。特にプライム(一次請け)企業の人材と強い人脈を築けている方は、フリーランスとして働くことで”技術力を買われたうえでの個人指名”かつ”中抜きが非常に少ない”といった高単価を狙える条件がそろった状態を維持できるというメリットがあります。まさに、SAPコンサルタントとして働くうえでもっとも理想的な働き方となるでしょう。
とはいえ、なかなか強固な人脈がを築けていないという方もいらっしゃるでしょう。そういったものがない状態でのフリーランスへのキャリアチェンジはおすすめしていません。
もちろんエージェントなどを利用することでスキルさえ有していれば、高単価SAPプロジェクトを受注できることが確かですが、長期的にみるとご自身の人脈を活用し、中抜きが殆どない状態で働いた場合と比較して、収入面に大きな差がどうしてもでてきてしまいます。それほどプライム企業とのコネクションはフリーランスとしての成功に重要となのです。
また、コネクションが無いフリーランスSAPコンサルタントは、様々な案件紹介サービスに登録をしてSAP案件を受注できる環境を作っておくことをオススメしています。
コンタクトアースマッチングでは
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など豊富な案件が紹介されてます。最新の高単価案件の情報を見逃さないためにも早めに無料登録を済ませておきましょう。
SAPコンサルタントのやりがい3選
未経験でも可能性があるSAPコンサルタント。高給以外にもやりがいを感じられるポイントがあります。
大企業のクライアントが多い
SAPの費用は高額なために、ビックネームな企業を相手にビジネスをすることがほとんどです。加えて、グループ社内全体や全拠点などにシステム導入することが多くなるので、海外とのやりとりが増えます。そのため仕事の幅が広がり、クライアントに最も適した解決策を提案して会社経営の改善に貢献することは、コンサルタントとしての大きなやりがいと成果になるでしょう。
ERPパッケージトップシェアだから転職に有利
ERPパッケージの製品では、SAPがトップシェアで世界中に求められています。SAPを使用する企業は年々増え、SAPコンサルタントの需要は上昇する一方で、SAPを扱うことができるコンサルタントは不足しており、引く手あまたな状態となっています。
そのためより単価の高い案件やプロジェクトを探しやすくなっていて、待遇のいいところへ転職しやすい職種となっています。また、これからSAPコンサルタントに就職しようとしている人も「2027年問題」があるために今後10年間近くは有利な状態になるでしょう。
豊富な案件を選べる
SAPコンサルのやりがいの一つに、案件の報酬の高さも大きな要因になるとは思いますが、自分が面白いと思える案件を見つけることも大切だと思います。
SAP導入案件では、業務内容は類似することが多いですが、クライアントの業種は広範囲にわたる為に、様々なプロジェクトに参加し、新しいビジネスチャンスや新しい発見を感じることができる楽しさもあるのではないでしょうか。
SAPコンサルタントの市場価値は高い
いかがでしょうか。
冒頭でも述べた通り、SAPコンサルタントは高給であり、また昨今での市場価値は高まるばかりです。ご自身のキャリアデザインとして、ぜひSAPコンサルタントを選択肢に加えてみてはいかがでしょうか?
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