【2024年最新版 / 初心者向け】SAPモジュールとは?概要や種類を紹介!

こんにちは。

当メディアを運営するストラテジーテックコンサルティング編集部です。

SAPに関わる方であれば必ず知っておくべき情報に「SAPモジュール」があります

SAPのERPは「モジュール」別にプログラムを構成して業務領域を分けています。

本記事では「SAPモジュールについて知りたい」「SAPモジュールの一覧を確認したい」方向けに、SAPモジュールとはそもそも何なのか、という点から、それぞれのモジュールにどのような機能があり、どういう役割があるのかまで分かりやすく簡単にご紹介します。

是非全体感をつかむお手伝いができれば幸いです。

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SAPモジュールとは?

SAPモジュールとは?

SAPモジュールとは、特定の業務に関わる機能をひとまとめにしたプログラムの集合体です。

大きく分けて4つにカテゴライズされ、ロジ系(販売、在庫管理、生産)人事系(人事、給与)会計系(財務、管理)その他(開発、顧客体験)などがあります。

これらモジュールは互いに連携して、SAP ERPの目的である「情報の一元化による業務効率化」を達成します。

SAPのプラットフォームは4つのモジュールで構成されている

出典:)Dojoコラム|SAP導入の基礎知識

SAP社のモジュールは合計20以上のモジュールが存在しており、企業は自社に合わせてモジュールを選び利用しています。

以下の項目にて主に使用されるSAPのモジュールについて紹介しています、是非参考にしてみてください。

SAPモジュールの一覧

SAPモジュールの一覧

SAP ERPが市場で人気がある理由の1つに、複数のモジュールに分割され、多様な業界・業種に対応したテンプレートを保有していることや、オンプレミスでもクラウドでも運用が可能なためITインフラを選びやすいことが挙げられます。

本トピックでは基本的なSAPモジュールの一覧をご紹介致します。

また、紹介するモジュール以外にもサブモジュールがあります。

モジュール名 略称
財務会計(FInancial Accounting) FI
管理会計(Controling) CO
販売管理(Sales and Distribution) SD
物流管理(Logistics Execution)
LE
調達・在庫管理(Material Management) MM
生産管理(Production Planning and Control) PP
プラントメンテナンス(Plant Maintenance) PM
プロジェクトシステム(Project System) PS
品質管理(Quality Management) QM
人事管理(Human Resources) HR
倉庫管理(Warehouse Management) WM
設備予算管理(Inventment  Managemant) IM

SAP-FI(財務会計)モジュール

FIモジュールはSAPモジュールの中でも最も使用されています。
購買、販売などの管理業務では、財務会計との連携が欠かせません。

Warehouse Management

FIモジュールを使用することで、他のモジュールから自動で転記され効率化を促せます。
FIモジュールは、キャッシュフローや資産の管理、経理に関する業務に加えて、簿記の一連の流れにも対応しています。
主に社外向けに会計情報PL(損益計算書)やBS(貸借対照表)を伝達するために使われます。

SAP-CO(管理会計)モジュール

COモジュールは、管理会計に特化したモジュールです。
財務会計のFIとは異なり、主に社内向けに利益の予測や収益の管理などの内部管理を目的としたものです。
特徴として、社内に関するあらゆる費用を管理するため、モジュールの知識はもちろんですが業務サイドの知識も幅広く求められます。

SAPSD(販売管理)モジュール

SDモジュールは、販売管理に特化したモジュールです。
製品の見積もりから販売。
サービスの提供までに関わる業務をサポートを目的としたものです。

具体的には、顧客からの引き合い、見積もり、受注、発送、請求処理まで一連の流れを一括で管理し、バックオフィスの協力なサポートをすることができます。
また、返品、入庫、請求のマイナスまでそれら全てを財務会計のFIモジュールと連携して一元管理することができます。

SAP-LE(物流管理)モジュール

LEモジュールは、SAP SD(販売管理)の出荷プロセスの詳細化と倉庫管理をするモジュールです。

具体的には、出庫管理、倉庫管理を図ります。
出庫管理では、受注の得意先への納入日から逆算し、生産や出荷準備のスケジュールを立てる「輸送日程計画」や得意先の立地や複数配送等を考慮し最適な輸送経路を提案する「輸送経路決定」、ピッキングを行います。
倉庫管理では自社在庫の数量や生産計画から、プラント間の在庫の調整をする「転送指示・在庫転送」を行います。

活用することで自社内・得意先の物流や在庫の最適化をすることが可能となります。

SAP-MM(調達・在庫管理)モジュール

MMモジュールは、在庫・調達に関わる一切の業務を管理することができます
在庫管理機能は在庫の入庫から在庫数量のチェック、在庫金額の管理、棚卸処理などをサポートし、在庫の情報を正確に把握し、在庫業務の負担を減らします。

調達管理では、購買依頼から請求書の統合まで購買プロセスの一連の流れに対応しています。
特徴として、外注サービスや外注加工などにも対応しています。

SAP-PP(生産管理)モジュール

PPモジュールは生産管理に特化したモジュールです。
生産計画に基づいた製造に関わるプロセスに対応しています。
具体的には生産計画段階で、需要予測に沿ってシナリオ作成、資材所要量計画(MRP)を実施します。

PPモジュールを活用することで、製品を作るために必要な原材料の数量を計算し、在庫の不足分があれば補充発注ができます。
また、製造過程で発生するムダ・ムラ(数量差異、金額差異)などを分析して原価の見直しや工程の改善につなげることができます。

SAP-PM(プラントメンテナンス)モジュール

PMモジュールはプラントのメンテナンスに関わるモジュールです。
設備の検査、予防保全、修理を実行します。PMモジュールを使用し自動修復を行った後、組織内の保守要求を促進します。
主にインフラ系の会社で使用されることが多いです。

SAP-PS(プロジェクトシステム)モジュール

PSモジュールは、主に土木業、建設業、製造業などで使用されています。
プロジェクトやポートフォリオを管理するために使われるモジュールです。
他のモジュールでは概ねある程度構成は定められていますが、PSモジュールはプロジェクトの目的に合わせてWBS、ネットワークの構造を定義しなければなりません。

SAP-QM(品質管理)モジュール

QMモジュールは、出来上がった商品の品質管理に関わるモジュールです。
単体で使用することは無く、MM、PP、PMなどと併せて使用されます。
品質計画から検査、仕様決定までのプロセスをサポートします。
具体的には、製造した製品の品質管理や返品に関わる品質管理など行います。

SAP-HR(人事管理)モジュール

HRモジュールは人事管理に関わるモジュールです。
HRモジュールは人材管理における多くの業務を多彩なメニューで対応します。

例えば人材管理業務では、採用管理、福利管理、人件費予算管理の対応。
勤怠管理業務では、シフト管理、勤怠管理インセンティブ管理など人材管理に関わるほとんどの業務に対応できる万能さが特徴です。
人的経営資源における最大限に活かすための機能を提供します。

SAP-WM(倉庫管理)モジュール

WMモジュールは、倉庫管理に関わる全般を行うロジ系モジュールの一つです。
製造業や通販、ECサイトなど「在庫」をもつ業界で活用されています。
出荷の指示や出荷計画、ピッキングなど一律で管理ができるメリットがあります。
また、SAPの最新ERP S/4 HANAでは倉庫管理機能としては拡張倉庫管理(EWM)を今後の標準機能としています。

SAP-IM(設備予算管理)モジュール

IMモジュールは会計系モジュールの一つです。
設備管理や研究開発にかかる費用の予算管理を行う際に使用します。
IMモジュールは複数の会社や組織にとらわれずに会社コードや原価入力などの情報を一元化することが可能です。
また、海外の通貨対応をしており、対応する階層管理を設定すれば、対応も可能になります。

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SAPの3つのおすすめモジュール

SAPの3つのおすすめモジュール

弊社が取り扱うSAP案件から「案件数の多いモジュール」を調査しました。
所得推奨モジュールは以下の通りになります。
どれも抑えておくとつぶしがききやすく、需要が高いモジュールになります。

1位:FI (財務会計)

SAP ERP自体、会計システムから始まり、昨今まで成長を遂げてきました。
多くの企業がFIモジュールを導入します。案件数もダントツに多いのがFIです。

2位:CO(管理会計)

1位のFIと関連してCOモジュールもおすすめです。
FI/COを同時に導入するPJTが多く、SAPコンサルタントとして知っておきたいモジュールの1つとなります。

3位:SD(販売管理)

ECサイトの台頭により企業は流通に関わるバックオフィスを抜本的に改革する必要性が出てきました。
小売業や半導体メーカーなどの案件が多くなっているようです。

SAPモジュールについてまとめ

SAPの全体感はつかめましたでしょうか。

幅広くモジュールの知識を抑えておくと、年収UPに繋がるメリットや案件獲得の幅が広がりやすくなります。

特に抑えておくモジュールによって持ち合わせておきたいスキルなども異なるため、様々な観点で習得するモジュールを選びましょう。

本記事がSAPに関わる方の参考になれば幸いです。

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