データの活用が企業の存続と成長に必要不可欠な現代において、データ分析実務スキル検定を受験する方が増えてきています。
本記事では、データ分析実務スキル検定の概要から難易度、勉強方法、公式テキスト等を解説します。
データを扱う業務に携わっている方は必見です。
データ分析実務スキル検定とは
運営会社
データ分析実務スキル検定の運営会社は、「株式会社データミックス」です。
データサイエンスのスキルを向上させるために個人向けのスクールを開いたり、データサイエンスの領域の得意分野を活かして法人向けの多数事業を展開したりしています。
データ分析実務スキル検定の概要
データ分析実務スキル検定(通称CBAS:Certificate of Business Analytics Skills)は、データ分析に関する知識を判定する資格試験です。
受験資格は特になく、誰でも受験できます。
取得すると、主に以下の2点を証明できます。
- データを扱う業務において必要となる基礎知識
- データ分析スキル
受験対象はデータサイエンティストやエンジニアとコミュニケーションを図る全ての人なので、エンジニアだけでなく営業等も含まれます。
データ分析実務スキル検定の背景
なぜデータ分析実務スキル検定が必要か?
データの活用が企業の存続と成長に必要不可欠な現代において、データ分析実務スキル検定を受験する方が増えてきています。
特に国をあげてDX化を進めている中で、データを扱うことなくDX推進を行うことは不可能です。
そこで、データを扱う専門家以外にもデータを扱うことができる人材がいれば、様々な視点からデータを扱い、活用し、企業の成長へと繋げていくことができます。
データ分析実務スキル検定では、企業の成長に求められる、且つ時代に合ったデータ分析スキルを実務を想定して測定し、評価できます。
企業の将来性だけでなく、時代に合ったビジネスマンを育てるために、持っていて損はない資格としてニーズを高めています。
取得するメリット
データ分析実務スキル検定では、データの専門家まではいかなくとも、実務にまつわるデータ分析やデータの扱い方に関する知識を一通り持っている事を証明できます。
そのため、プロジェクトを進めていく中で中心となる顧客や、一体となるチームメンバーから信頼感を得やすいことがメリットです。
また、営業職や事務職等、データ分析の専門家以外の方も受験できるため、専門家以外の方がデータ分析の知識を証明できることも大きなメリットでしょう。
キャリア形成という面でも、持っておいて損はない資格です。
データ分析実務スキル検定の試験
CBAS試験には、PM級とcitizen級の2種類あります。
ここからは、それぞれの試験の詳細を紹介します。
また、2023年度のデータ分析実務スキル検定の情報は以下の通りです。
- 試験期間:7月21日(金)~7月23日(日)
- 申込み期間:5月18日(木)~6月23日(金)
- 試験形式:IBT方式による全国統一試験(所有パソコンからインターネット環境を通して受験)
CBAS プロジェクトマネージャー級(PM級)
「ビジネストランスレーター」という役割をご存知でしょうか。
ビジネストランスレーターとは、読んで字のごとくビジネスのトランスレーター(翻訳者)であり、顧客とデータの専門家との間に立ち、橋渡しを行います。
PM級は、そんなビジネストランスレーターのための資格試験です。
大きく以下の2点をはkます。
- 実務において、データサイエンティストやエンジニアなどのデータを専門とする分野の担当者と対話するための知識
- データに関連する意思決定の際に必要となるデータサイエンス知識
具体的には、統計学、機械学習アルゴリズムや、KPI、法令、グラフや分析結果の読み解きなどの幅広い知識が出題されます。
数理やプログラミング等、技術的な知識は出題されません。
シラバス
課題解決における下記①~⑤の流れの内、PM級では②、③、④が出題されます。
- 課題の明確化
- 分析:実務を想定した適切なKPI作成ができ、データの取扱いについての利用規約や法令、ガイドラインを理解していること
- データ準備:データの前処理やSQLの基本的なスキル、データ可視化手法を理解し、データの全体像や質を確認できること
- 課題特定、解決策の提案、評価:R/Pythonのコーディングの適切さを見極められる、基本的な統計手法を理解している、施策の評価と効果検証ができること等
- レポート化や導入
試験概要
試験問題数 | 60問(多肢選択式) |
試験時間 | 90分 |
合格ライン | 64点以上(97点満点) |
受験料金 | 税込11,000円 |
受験方法 | 全国統一試験(オンラインにてIBT方式)と通年開催(テストセンターにてCBT方式)のどちらかで受験 |
CBAS シチズン・データサイエンティスト級(Citizen級)
Excelにて、データクレンジング(破損したデータや不確実なデータを見つけて正しく修正すること)に関するスキルが中心に出題されます。
Excelを用いた業務をする方にはおすすめの資格といえるでしょう。
大きくは以下の2点を図ります 。
- 実務において、社内のデータ活用シーンにおいて必要となる分析思考を有し、自らデータの抽出・加工ができる知識
- Excelを使った可視化・仮説検証をスムーズに行うことができる知識
シラバス
- 集計値と可視化の理解:基本的なビジネス指標の関係や、データ可視化手法、集計値の意味を理解していること
- データハンドリング:データを適切に扱えること(前処理、抽出、ようやく、指標計算やナンバリング、カテゴライズができること)
試験概要
試験問題数 | 20問(多肢選択式) |
試験時間 | 80分 |
合格ライン | 70点以上(100点満点) |
受験料金 | 税込8,800円 |
受験方法 | 全国統一試験(オンラインにてIBT方式)と通年開催(テストセンターにてCBT方式)のどちらかで受験 |
参考:https://cbas-exam.jp/citizen
検定の勉強方法
データ分析実務スキル検定の有効的な勉強方法を3つ紹介します。
①書籍で学ぶ
書籍は、付箋やマーカーを自由につけられるので、実際に手に取って学びたい人にはおすすめです。
また、2021年からdatamixの出版する公式テキストも出版されました。
模擬試験や、必要な知識が凝縮されているので、効率的に学習できます。
参考:「データ分析実務スキル検定公式テキスト」-株式会社データミックス
https://book.impress.co.jp/books/1120101020
②講座を受講する
講座を受講すると、実際に耳で聞いて視覚的にもわかりやすく学ぶことができます。
データ分析実務スキル検定におすすめのサービスを2つ紹介します。
gacco
docomoのgaccoと、data_mixが共同で提供する、 データの活用と分析スキルの育成プログラムです(有料)。
スマホでも受験しやすいように、10分程度にまとまっています。
Udemy講座
PM級、CBAS級への合格に向けた合格対策講座を展開しています。
Udemyは、オンライン講座サービスとして広く知られているため、おすすめの講座として、データに関する様々な授業が出てきます。
そちらを併せて受講してみるのも、知識が増えていいでしょう。
③試験のシラバスを理解し、サンプル問題を解く
それぞれの試験のシラバス・サンプル問題がdatamixの公式サイトへ用意されています。
datamixの公式サイトの申し込みフォームにて、基本情報を入力すると、登録したメールアドレスにメールが届き、確認後に問題をダウンロードできます。
実際の試験の運営元が提供するサンプル問題のため、実際の試験問題のイメージがわきやすいでしょう。
PM級のシラバス・サンプル問題の申込みフォームはこちら:https://datamix.co.jp/inquiry/cbas-material/
Citizen級のシラバス・サンプル問題の申込みフォームはこちら:https://datamix.co.jp/inquiry/cbas-material/
まとめ
本記事では、データ分析実務スキル検定について説明し、試験の概要から勉強方法、メリットや必要性を紹介しました。
データ分析実務スキル検定では、企業の成長に求められる時代に合ったデータ分析スキルを、実務を想定して測定し、評価できます。
企業の将来性だけでなく、時代に合ったビジネスマンを育てるために持っていて損はない資格としてニーズを高めているので、データを扱う実務に携わっている方は受験を検討してみてはいかがでしょうか。
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