DXについて学ぶとき、「いったいどこから手を付ければいいかわからない」と感じたことはありませんか?
ワードが多すぎて食わず嫌いになってしまいますよね。
日々増え続けるDXに関わる最新ビジネス・IT用語を正しく理解していることを証明する資格が「DX検定」です。
本記事は、DX検定に関する勉強方法や難易度、オススメの参考書など解説しました。
DX検定は自身のITリテラシーを可視化できる有益な検定資格の一つです。
現在DXに関わっている方、若しくは今後関わる可能性がある方にオススメです。
また「DX検定に続いて、より実践的なITに関わる資格が気になる!」と言う方は「ITコンサルタントにオススメの資格12種類を難易度を解説」をご覧ください。
目次
DXに関わる人が取得すべき資格の一つ

DXに関わる人が取得すべき資格の一つが「DX検定」です。
当資格は、DXやIT全般に関わる人達、或いは、デジタル人財の発掘や育成を行いたい企業向けに、日本イノベーション融合学会ITBT検定委員会が発行する資格の一つです。
合格すると、自身のプロフィールや名刺に公式で記載することができます。
成績認定者は1000点中の得点に応じて、2年間有効になる「レベル認定証」が発行されます。
スコア700以上 DXエキスパート レベル
スコア600以上 DXスタンダード レベル
DX検定最上位レベルは合格率2%とされ、とある受験後のアンケートでは、9割以上が難しいと回答した例もありました。
DX検定とは?

日本イノベーション融合学会ITBT検定委員会によると、DX検定の概要は以下の様に定義されています。
これからの社会の発展・ビジネス全般に必要な、デジタル技術によるビジネスへの利活を 進める人財のために、毎日爆発的に増加するバズワードを確かな知識にする、先端IT技術 トレンドとビジネストレンドを幅広く問う知識検定で、2018年7月に創設されました。第7回が2021年7月に実施されます。
今日のIT分野のトレンドは「クラウド、AI、セキュリティ、IoT、ビックデータ」等が挙げられますが、それらの知識をDX人材のリテラシー力を検定という形で可視化し、現在のDXレベルを測定することができます。
すべての業種にデジタル化の可能性がある現代では、どんな職種の人もビジネストレンド用語を知っておくべき必要があると考えられます。
そのため、本資格は企業の新入社員からベテラン社員に至るまで幅広い人を対象とした資格と言えるでしょう。
DX検定の難易度

実際に検定を受験しようと考えている方が気になるのは「難易度」なのではないでしょうか。
本トピックでDX検定の平均点と実際の受験アンケートから推測していきましょう。
DX検定の平均点
第6回に行われた「DX検定」の平均点は、1000点中513点の結果となりました。
400点以上~600点未満が3割を占める結果となりました。
プロフェッショナル認定される800点以上は5%にも満たない結果となっており、高得点を狙うことは中々難しいと判断できます。
試験範囲の中で50%を切っている試験項目は以下の通りでした。
受験勉強の際に参考にしてみてください。
- AIとソフトウェア
- クラウドコンピューティングと開発
- サイバーセキュリティとネットワーク
- サービス
参照:)第6回「DX検定」(日本イノベーション融合学会*ITBT検定)検定結果と検定概要について
受験のアンケート例
日本システムアドミニストレータが2019年に様々な職種のJSDGの会員20名を対象にDX検定モニター受験を実行しました。
試験後のアンケートでは、9割の方が難しいと回答しました。
IT業界に携わる職種の人でもベンダ製品の知識や最新情報をキャッチアップしていないと高得点を狙うことは難しいようです。
先述した勉強方法でIT・ビジネストレンド用語を学びつつ、最新のIT事情の情報をキャッチすることが求められそうです。
参照:)DX人財検定(ITBT検定)モニター受験を実施しました
2023年度のDX検定の受験方法・試験日は?

毎年1月、7月の定められた日にちで試験を受けることができ、DX検定は、自宅・会社のPCまたはタブレットにて受験が可能です。
2022年度の試験情報は下記をご覧ください。
申込期間 | (個人・法人)2022年10月3日(月)~1月10日(火) | |
試験日 | 法人向け:2023年1月26日(木) | 個人向け:2023年1月29日(日)※時間割制 |
受験料 | ¥6,600(税込)※クレジットカードや銀行振り込み | |
受験環境 | Web受検(自宅、会社のPCまたはタブレットでの受検が可能) | |
試験詳細 | 多肢選択式・120問 60分間 | |
公式サイト | https://www.nextet.net/kentei/test/index.html |
※掲載は2023年1月時点の情報になります。最新の試験情報は公式サイトをご参照ください。
DX検定の評判

DX検定の評判を考察してみましょう。
受験実績企業は、2023年3月時点での「DX検定ホームページ」によると550社を超えています。
また「富士通ミドルウェア」※のトピックスでも、DX検定の合格をニュースとして掲載していることから、企業としてDXへの取り組みを表現できる一つの資格・検定</strong>と考えられます。
とはいえ、多くのIT関連の資格がある中で、現在IT領域で勤めている人には物足りないといった声もあることから、これからDXについて学んでいこうと考えている人の登竜門といったところでしょうか。
そういった資格の立ち位置になると考えることもできます。
以上を踏まえると、今後DX検定は個人・法人を含めDXに関するリテラシー力を評価できる一つの指標であると考えられるでしょう。
参照:)「DX検定」の最上位となる「DXプロフェッショナルレベル」に当社従業員が認定・表彰
DX検定はどう活かせる?

DX検定は、これからも増えていくIT先端技術用語やビジネストレンド用語を正しく理解することが求められます。
そのため
- DXに追いついていない
- 資格を取得して転職の際に差をつけたい
- DXに関するITリテラシーを高めたい
などIT用語やビジネス用語の不安やDXについて勉強していきたい!とお考えの方にオススメな資格の一つだと考えられます。
検定を受験すると、ビジネス用語への理解が深まりニュースや本に出てくる用語を正しく理解することができます。
また「DXに強い関心がある」と転職や就職の際にもアピールすることができますし「最新IT用語を理解している」ビジネススキルの一つとして自身が携わる業務に役立てることもできるでしょう。
DX検定のサンプル問題

DX検定の公式サイトには、いくつかのサンプル問題が掲載されています。
取得をしている方は是非参考にしてみてください。
ゲノム編集とは、人工的に合成した酵素で生命の設計図であるDNAを切断し任意の新たなDNAを作成する技術で、 農林水産業や医療にブレークスルーをもたらすと期待されている。
特定の配列を断片として与えて切断部に挿入(ノックイン)し、 DNA切断を繰り返して特定の遺伝子の機能を止めるノックアウトができる。 ゲノム上の任意の場所の塩基配列を効率的に編集できるようになったことから 広く使われるようになった核酸分解酵素(ヌクレアーゼ)を用いた技術を何というか。
- CRISPR/Cas9(クリスパーキャスナイン)
- Biology
- 遺伝子組み換え
- ノックイン・ノックアウト
【正解】1.CRISPR/Cas9(クリスパーキャスナイン)
引用元:)DX検定公式サイト
DX検定のおすすめの勉強方法

検定資格取得を目指す方にオススメな勉強方法を以下で紹介致しました。
参考になれば幸いです。
DX検定が発行している学習シラバスを利用する
なるべくお金をかけずに取得をしたい方は、出題される問題を記した「学習シラバス」から学ぶことがオススメです。
これら出題範囲を把握し、キーワード一つ一つをYouTubeや書籍、インターネットで調べて学んでいきましょう。
DXに関する用語は、互いに関わり合う用語が多いため関連付けて覚える方法がオススメです。
DX検定eラーニングを利用する
効率よく取得を目指したい方は、資格発行元の株式会社ネクストエデュケーションシンクが出している「DX Study™2021 eラーニング」で学ぶことも一つの選択肢です。
試験範囲である「IT知識」「ビジネス知識」の2つの分野から選抜されたトレンド用語を学ぶことができます。
試験合格を目指すには最も合理的な方法となります。
個人で申し込む場合、およそ1万円の費用がかかりますが、スマホ、PC、タブレットで同期して学習できるため、通勤のスキマ時間や就寝前の数分でも理解を深めることができます。
DXに関連したメディアにアンテナを張る
DXに関連しそうな新聞や書籍、展示会などにアンテナを張り、新しい情報を常にキャッチアップできるようにすることです。
情報収集の幅を広げることで、関連した知識を組み合わせて覚えることができます。
また、自身の業務と照らし合わせて「DXがどう関われるか」などの意識を持つことができれば、新しいワードを学ぶキッカケに繋がります。
DX検定のオススメの参考書

DXについて学ぶために参考書を使って学習する方法もあります。
DX関係用語を多く理解したい人向けに以下参考書をピックアップしました。
ぜひご覧ください!!
オススメの参考書
「イラスト&図解でわかるDX」:
世の中に溢れているDXの考え方や情報をコンパクトにまとめた参考書。
「DXとは?」から始まり、分野別の現状分析や事例紹介を交えながら、DXの意味を体系的に理解することができる。
「IT用語図鑑ビジネスで使える厳選キーワード256」:
最新のIT用語を1ページ1つのイラストで、分かりやすさに特化した参考書。
「初めて耳にするIT用語に戸惑いがある」「似ているIT用語の違いを知りたい人」などにオススメ。
短期間で学べることからスキマ時間での活用も可能。
「図解コレ1枚でわかる最新ITトレンド新装改訂3版」:
いい意味でざっくりとITトレンドについて学べる参考書。
事例紹介や詳細は深く掘り下げられていないが、IT初心者に向けに書かれているため「学ぶキッカケ」として使いやすい。
参考書を利用することでDXのキホンのキを学ぶことができます。
ただし、IT用語やビジネストレンド用語は、日々新たなワードが増えるため、なるべく最新の参考書を選ぶことがオススメです。
DX検定についてのまとめ
DX関連用語は、爆発的に増え続けています。
DXに関するプロジェクトを進める上で、スムーズに進めるためには、IT関係用語を正しく理解していることが重要です。
また資格の取得を目指すことでIT用語への耐性も付き、デジタル化された時代で生き残るヒントをつかめるかもしれません。
ぜひ、今後IT関係で仕事をしたいと考えている方、現職で自身のIT知識力をアセスメントしたい方は、取得に向けて勉強を始めてみてはいかがでしょうか。
また、DXに関わる専門的な資格(ITコンサル向け)を知りたい方は以下のサイトもオススメです。
ぜひ参考にしてみてください。
・フリーランスとして案件を探したい
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