こんにちは。当メディアを運営するストラテジーテックコンサルティング編集部です。
第4次産業革命の突入により、世界中で新しいビジネスモデルの誕生や、働き方の多様性が促進されました。
その変化を受けて「自由な働き方に変えたい!」「このアイディアを世の中に広めたい!」といったチャレンジを考える方もいらっしゃると思います。
そうなると、「フリーランス」と「起業」どっちが良いのか迷われるかもしれません。
実際のところ節税のために一人で法人会社を設立するフリーランスの方もいらっしゃいますし、人によっては、事業を起こすという観点で「独立した時点で起業」と解釈する場合もあります。
そこで本記事では、フリーランスと起業を次のように定義して解説していきます。
● 起業 「株式会社を設立して事業を行う人」
フリーランスに転身を考える方や起業をしたい将来を考えている方向けに、どちらを選ぶべきなのかを、メリット・デメリットの観点からまとめました。
ぜひ最後までご覧ください!
目次
そもそもフリーランスとは?

「フリーランス白書2020」によると、フリーランスを以下の様に定義しています。
特定の企業や団体、組織に専従しない独立した形態で、自身の専門知識やスキルを提供して対価を得る人
フリーランスとは働き方の一つです。
フリーランスは、エンジニア、デザイナー、ライターの様なクリエイティブ専門職が比較的多く、雇人もいない自営業主や一人社長であって、自分のスキルと経験を頼りに個人で仕事を得る働き方です。
個人で仕事を行うために、孤独に耐えられる方、仕事とプライベートにメリハリをつけられる方、自分次第で今よりも収入を上げたい方などが向いていると言えます。
経済産業省の調査によると、仕事の自由度や、仕事のやりがいの面では比較的高い満足度を示している一方で、収入の水準と安定性についての満足度が低いとされています。
日本のフリーランス人口
大手クラウドソーシングサイトランサーズの「フリーランス実態調査2024」によると、2024年のフリーランス人口は1303万人※経済規模は20兆3,200億円とされています。
2021年はコロナ禍でリモートワークが普及し、フリーランスの需要が急増し1577万人でしたが、2024年はアフターコロナによる働き方の変化や生成AIの影響で減少傾向にあります。
しかし、10年前と比較するとフリーランス人口は+39.1%、経済規模は+38.8%増加しており、コロナ禍という特殊要因を除くとフリーランス市場は拡大傾向にあると言えます。
続いて、米国のフリーランス人口も比較として確認していきましょう。
米国のフリーランス人口は、5700万人・全人口の35%を占めています。米国は終身雇用が無かったり、総合職が少ないことから、日本よりも働き方の多様性が進んでいることがわかります。
※副業系、複業系、自由業系、自営業系の働き方をするフリーランスを指します。
フリーランスの6つのメリット

独立した形態で働くフリーランスのメリットは何なのでしょうか?
自身に合う方法を選ぶためにも確認をしていきましょう!
自分のやりたい仕事が自由に選択できる
フリーランスの最大のメリットは、自分の裁量で仕事ができることです。
プライベートを大事にしながら、社会とかかわりを持っていくことができます。
また、やりたい仕事のジャンルを自ら選んで「好きなことで生きていく」ことが可能です。
例えば、エンジニアとして自分がやりたい案件を行ったり、ライターであれば書きたいジャンルに絞って書くことが可能です。組織に属していたら感じられない仕事の自由さがあります。
時間を拘束されない
時間を拘束されないということがあげられます。
フリーランスになった方の多くがこの点を強く実感されているのではないでしょうか。
会社に勤めていた頃に毎日の電車通いや、真夏や真冬の出勤などを苦痛に感じた方は多いと思います。
フリーランスの知り合いに聞いてもよくあんなことができたなと言う方も多かったです。
そもそも朝何時に起きなければいけないといった時間的拘束がありませんし、寝過ごすといったことがありません。
何時から働き始めるかは個人の裁量にかかっていることが多いので、自分の好きな時間に起きて寝ることはメリットと言えるのではないでしょうか。
人間関係の煩わしさがない
組織に属していると、人間関係は必ず付いてきます。
その中でイヤな気持ちや、つらい経験を感じることもあるでしょう。
そういった人間関係のストレスを解消して、仕事を行うことができます。
フリーランスであれば、好きな人と仕事で関わり、合わない人は距離を置くことができます。
また、新たな人脈を築けるといったコネクションの創出も可能になります。
自分のスキルを活かせる
前職で得た経験を使って、フリーランスになる方が多いです。
作業をほかの人よりも早くできますし、独立した分野の豊富な経験とスキルを活かして仕事ができます。
更にフリーランスと企業をつなげるプラットフォームも多数登場し、自分のスキルを活かせる環境が以前に比べて整いつつあります。
少ない資金で始められる
クリエイティブ系のフリーランスは、開業する資金が少額で済むこともメリットの一つです。
自宅で開業する場合、パソコン、参考書などの書籍だけで始められるでしょう。
リスクが少ないため、自身の腕に自信があればチャレンジしやすい働き方です。
収入の上限がない
フリーランスの職種は動画編集からWebライティング、デザイン制作など多岐にわたります。
在宅で働くということは、無制限に仕事ができるということなので、それだけ収入を上げられるということです。
今は新卒で会社に入社しても手取りで生きていくのがやっとという時代なので、自分の努力次第で収入を増やすことができるのは願ったり叶ったりでしょう。
会社だと仕事内容は上司などから決められることも多いので、働く意欲が沸きにくい人もいるかもしれません。
しかし在宅での仕事は完全に自分自身が得意とする分野、好きな業種を選ぶことができます。
つまり好きな仕事で生きていく、という理想に近い生活を送れることもメリットと言えます。
フリーランスの4つのデメリット

自由な働き方ができるフリーランスですが、残念ながらデメリットもあります。
確認して対策も考えていきましょう!
収入が不安定になる
フリーランスが抱えるデメリットに、収入が不安定な状況が挙げられます。
会社員と異なり、一定の収入が見込めません。
収入を得るには、自分で営業し、クライアントに選ばれ、その後に仕事の実績と結果で収入を得なければなりません。
そういった意味で、収入が不安定になりやすいです。
できれば、生活に困らないだけの向こう3か月分くらいの貯金はあるとよいでしょう。
社会的なデメリットがある
フリーランスの方は会社員に比べて、保育園の申請が通りずらかったり、大きな病気やケガをしたときに「傷病手当金」が受けられないなど、社会的なデメリットがあります。
こういったデメリットはフリーランスになってから気づく方が多く、フリーランスになる前には知っておきたい情報の一つです。
【関連記事】
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報酬が不十分である
経済産業省の「雇用関係によらない働き方」に関する研究会によると、報酬が不十分である事と不安視の声が多かった様です。その理由は、フリーランス側に、価格決定権のイニシアティブがない場合が多く、個人と会社の格差が出てしまうと考察されています。
生活を完全に成り立たせていくには、一定のスキルが必要とされるでしょう。
フリーランスは、スキル形成意識を常に高めて自主的に成長していく行動力が求められます。
仕事の時間が不規則になりがち
好きな時間に仕事ができるため、徹夜などをしてしまうデメリットがあります。
フリーランスは、健康でなければ仕事を行うことができず、収入が途絶えてしまうリスクを抱えています。
乱れたライフスタイルは、健康を害する可能性もあるため好ましくありません。
不規則にならない様に「起床時間は固定する」「適度な運動を行う」などの自己管理は徹底しましょう。
起業とは?

起業とは法人として「新しい事業を起こすこと」です。
起業するために必要な資金は10万円~25万円で既定の手続きを踏めば誰でも起業することは可能です。
それよりも大切なのは、ビジネスとして経営資源を使い、事業を効率よく回すためのシステムを作り、それを実現するための知識・ 能力・経験をもって、起業後に利益を継続的に出して経営を安定・成長させていくことでしょう。
起業を選ぶ人は「マズローの欲求五段解説」のピラミッドの頂上にある、自己実現の欲求を強く持っている人が多いとされています。
起業家は「自分にしかできないことを成し遂げたい」「社会に貢献したい」だけでなく、自分の理想イメージと仕事を組み合わせることが、自己実現を完成させる方法と考えています。
日本の起業新設数
東京商工リサーチの「2024年全国新設法人同行調査」によると、新たに起業した件数は15万3,938社となっています。
2021年に14万社を突破してから、経営者保証に拠らない融資の促進、商業登記規則改正による代表者の住所地の非表示対応など、起業促進の取り組みもあり、新設法人はしばらく高水準が続きそうです。
参照:
・「2024年の”新設法人”数は 15万3,938社 最多件数を更新、1次産業、建設業は減少 」東京商工リサーチ
起業の3つのメリット
起業を考えている人には、起業のメリット・デメリットを知り、自分の適性を考える必要があります。
まずは、メリットについて紹介していきます。
社会的信用度が高い
フリーランスに比べて、社会的に信用度が高く見られます。
これは、日本中で「株式会社=会社」というイメージが、起業した人の社会的信用度と定着しているからです。
それにより、仕事の取引先が広がることや、将来的に人材を雇う際に、希望とする人材が集まりやすくなるメリットがあります。
また、金融機関から融資を受ける際にも役立ちます。法人化することで、基本的な概要が登記され、事業のための組織と認識する点で、信頼度があがるからです。
節税できる範囲が広い
起業をすると節税できる範囲が広がります。
法人化すると、事業主の給料が経費として認められるため、年間の所得額が大きく変わってきます。
仕事をするうえで必要になる経費は、同じ売り上げでも、経費として認められる範囲が広ければ節税につながり、手元の残るキャッシュを増やせるメリットがあります。
目もくらむような大金をつかめる可能性がある
起業は、経営が成長していけばいくほど収入が増えます。
会社員時代は、収入を増やすことに限界を感じる場合もあります。
起業すると、自分次第で報酬を青天井に増やすことができます。
しかし、多様なスキルに加えて、決断・行動のリーダーシップ力も求められるでしょう。
起業の2つのデメリット

華やかなイメージのある起業ですが、実際には、うまくいかない事のほうが多いです。
失敗しないために、デメリット面もしっかり確認していきましょう。
全て自己責任
会社を軌道に乗せ、経営を安定させることは起業家のミッションです。
それは、事業を守る知識や、成長していくために必要な行動も全て自分次第ということです。
これは、大変なストレスもあると思います。
起業を考えている人は、もう一度自分の熱意や精神力を振り返り、何のために起業するのかを考えましょう。
レバレッジの弊害
フリーランスは、独立して個人で仕事をするため比較的「気楽」です。
対して、起業をして事業を発展させるには、最小の努力で最大の成果を生み出していく必要があります。
これはレバレッジを効かせている状態です。
しかし、ここに起業のデメリットも存在します。
社員を雇えば教育をしなければなりません。
また、資金を借りて大きく動けばリスクも大きくなります。
つまり、事業者が行うことが増えます。
逆回転の軌道になった時に、耐えられる様、身の丈にあったレバレッジをかける必要があるでしょう。
結論 フリーランスと企
フリーランス・起業それぞれのメリット、デメリットをまとめました。
以上を踏まえ、どちらを選べばよいのかを解説致します。
フリーランスを選ぶべき人
「自由に働き自分の好きなことで生きていきたい人」
会社や人間関係に縛られずに働く自由さは、会社員では味わえない生き方です。
その一方で、すべてを自責で考えるマインドや、専門的なスキルを向上し続ける働き方です。
自分の能力やスキルに自信があるひとはフリーランスがオススメです。
起業を選ぶべき人
「チャレンジ精神に富み変化を常に楽しめる人」
起業後は、常に決断と実行の連続です。
「新しいことがやりたい」「自分の目指すビジョンを成し遂げたい」それに伴う変化をつねに楽しめなければなりません。
起業をしている人たちは、みなさん強い意志と覚悟があります。
人生チャレンジし続けたい人にオススメです。
フリーランスと起業のどちらを選ぶべき?まとめ

いかがでしたか。
フリーランス・起業のそれぞれのメリット、デメリットは、その働き方による精神的な部分の違いが見受けられました。
現状から転身を考えている方は、メリット・デメリットをよく考えて判断しましょう。
いずれにしても、飛び込んだら振り返らずにすすみ、人生を楽しむためのチャレンジになることは変わりありません。
挑戦を考えている方へ、少しでも本記事が参考になれば幸いです。
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