MECEとは?具体例を交えてわかりやすく解説!ビジネスで使える活用法とフレームワークも紹介

分析力やコミュニケーション能力の向上に繋がり、ビジネスパーソンに必要と言われているロジカルシンキング(論理的思考)

その一つに「MECE(ミーシー)」があります。

「MECEって何?」「聞いたことがあるけど、よく分からない!」という方に向けて、MECEとは何か具体例を交えて分かりやすく解説していきます。

またビジネスで使える活用法とフレームワームも紹介していますので、最後までご覧ください。

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MECEの定義を分かりやすく解説!

MECEは、Mutually Exclusive and Collectively Exhaustiveの頭文字を取ったもの。

直訳すると「相互に排他的であり、集合に網羅的」となります。

わかりやすく表現すると、「漏れも重複もなく」分析・思考するという意味をもち、ロジカルシンキング(論理的思考)の一つとして提唱されました。

具体的に「漏れなく・重複しない」思考法とはどのような考え方なのか、分かりやすく解説します。

MECEを効果的に活用できるフレームワークを解説

MECEを活用するにはフレームワークを用いることが重要です。

ここからはその具体例として以下の2つを詳しく解説します。

  • ロジックツリー
  • SWOT分析

ロジックツリー

ロジックツリーはMECEの原則である「漏れなく・重複なく」に沿って、特定の課題や問題の構成要素を階層的に整理するためのフレームワークです。

このツリー構造によって複雑な課題も要素を細分化することで、全体像を把握しやすくなり、論理的な解決策や意思決定を導くのに役立ちます。

ロジックツリーは種類が4つあり、例えば「会社の売上が下がっている」という問題に対して以下のとおり活用することが可能です。

  • Whatツリー
    問題を構成する要素を明確にします。
    今回の事例の場合、事業部別や顧客別などに分解して、どの部門で売上が下がっているか特定することができます。
  • Whyツリー
    原因の深堀りを行います。
    例えば新規顧客部門で売上の低下が見られた場合、営業活動が不十分ではないか?顧客満足度が低下していないか?など深堀りして原因を追求していきます。
  • Howツリー
    解決策を見出します。
    新規顧客の獲得数を増やすために、営業担当者のスキルアップ研修を行うなど、具体的に書き出していきます。
  • KPIツリー
    目標達成に必要な指標を設定します。
    例えば新規顧客獲得数を30%増とし、営業訪問件数を月30件行うというように具体的に指標を設定していきます。

上記のようにロジックツリーは課題の性質に応じて、ツリーの種類を組み合わせたり、使い分けたりすることで効果的に活用できます。

なおロジックツリーを作成する際には、いくつかの注意点もあります。

まず解決したいテーマや課題の定義を明確にすることが大切です。

例えば「売上を伸ばす」というテーマの場合、「売上金額の増加を目指す」「利益率を重視する」というように具体的な目標があいまいでは、ロジックツリー全体に影響が出てしまいます。

そのため「売上を前年比150%にする」と具体的に掲げることが重要です

また要素を分解する際には、分解レベルが十分に具体的な行動につながるまで掘り下げましょう。

たとえば経費削減を目的とするなら「消耗品費を減らす」といった大まかな対策ではなく「単価の安い○○に切り替える」といった具体的なアクションに落とし込むと、実際の行動に移しやすくなります。

このようにロジックツリーを用いることで、問題解決のプロセスを論理的かつ体系的に進めることができ、MECEを効果的に活用するための強力なツールとなります。

参照:
MECE とロジック・ツリーの最強タッグで問題の整理が劇的に変わる Dropbox NAVI
ロジックツリーとは? 種類や活用メリット・作り方のポイント 株式会社リクルートマネジメントソリューションズ

SWOT分析

SWOT分析は、自社の内部環境と外部環境を「強み (Strengths)」「弱み (Weaknesses)」「機会 (Opportunities)」「脅威 (Threats)」に分類して整理し、経営戦略やマーケティング戦略の立案を行うためのフレームワークです。

この分析を通じて社内のリソースやビジネスチャンスを明確に把握し、成功に向けた効果的な戦略を立てることが可能になります。

まず自社の「強み」と「弱み」を明確にするために、技術力やブランド力、顧客サービスなどの内部環境を分析しましょう。

例えば食品メーカーの場合、強みとして「高いブランド力」「製造技術の優位性」を挙げ、弱みとして「成熟産業であること」や「商品開発力の課題」などをリストアップします。

次に外部環境として市場トレンドや競合他社の動向、景気や法改正といった外部要因を調査し「機会」と「脅威」を把握しましょう。

機会としては「健康志向の高まり」や「食の安全に対するニーズ」、脅威として「原料の価格上昇」「貿易協定による競争激化」などが考えられます。

さらに内部と外部の要因を組み合わせた「クロスSWOT分析」を行うことで、具体的な戦略の方向性を導き出せます。

例えば強みと機会を組み合わせて「健康志向の高まりに対応したローカロリー商品の開発」を進める、または強みと脅威を組み合わせて「ブランド力を活用して低価格競争を回避する」といった戦略が見えてきます。

このようにSWOT分析は単なる現状分析にとどまらず、戦略の立案や事業計画の策定においても非常に有効です。

参照:
MECEとは?ロジカルシンキングの基本となる思考法や代表的なフレームワークについて解説 Schoo for Business
SWOT分析の活用方法と具体例は? InsideSales Magazine

コンタクトアースマッチング公式サイト

ビジネスシーンでのMECE活用例を紹介

MECEは売上拡大や業務効率化など、様々なビジネスシーンで活用できるMECE。

そんなMECEの活用例として「マーケティング戦略」「製造現場での効率化」をご紹介します。

マーケティング戦略

マーケティング戦略を立案する際には、多岐にわたるデータを的確に整理し、重複や漏れがない形で分析を行うことが重要です。

そんなときMECEを活用することで情報の整理が効率的になり、データの網羅的な分析を実現でき、戦略精度の向上につながります。具体的には以下のシーンで活用できます。

  • データ分類
  • マーケティング施策の計画や実施・評価・改善
  • 情報整理

マーケティング戦略においてMECEの活用は幅広く活用でき、戦略の成功率が高まるでしょう。

ここからはそれぞれのシーンでの活用方法を説明していきます。

データ分類

MECEを用いたデータ分類では、年齢、地域、購買行動といった属性でユーザーを細分化することにより、ターゲティング精度が上がります。

例えばWebマーケティングの場合、Webサイト上の閲覧データから特定の商品に興味を示しているユーザー層を属性ごとに分類することで、マーケティング施策の対象が明確になり効率よくリーチできるようになるでしょう。

このようにMECEに基づいてデータを論理的に整理することで、複雑な要素を網羅しつつ、重複を防いで情報の抜け漏れを防止できます。

マーケティング施策の計画や実施・評価・改善

MECEを活用することで、マーケティング施策の計画段階から実施・評価・改善までのプロセスがスムーズに進みます。

たとえば最初にターゲット層のデータを「購入履歴」「アクセス経路」「平均購入金額」などの観点で分類し、詳細なペルソナを構築することで、施策をより具体的な設計が可能です。

その後、施策の実施後に得られるデータを整理することで「ターゲット層が適切にリーチできたか」「設定したKPIが達成できたか」などの効果検証がしやすくなります。

このように継続的な検証と改善を行う際にもMECEは非常に有効であり、戦略の一貫性を保ちながら、マーケティングの効果向上につながります。

情報整理

MECEに基づいた情報整理は、無駄な工数を省き、各施策を迅速に実行するうえでも役立ちます。

例えば広告を出稿する場合、「ターゲット層の反応が最も高い広告フォーマットは何か」「効果の高い配信時間帯はどこか」といった要素を隈なく整理し、必要なアプローチに集中させることで、効率的なマーケティングが実現できます。

参照:
MECEとは?基本的な概要からマーケティングに活用するコツなどについて解説! Infinity Agent Lab
MECE(ミーシー)とは?フレームワークの活用法をわかりやすく解説 QUERYY

製造現場での効率化

効率的な製造現場を作るには「原材料」「加工装置」など、多岐にわたる要素を的確に整理し、分析することが重要です。

これらの要素は複雑に絡み合っており、適切な整理が行われなければ改善のポイントが見えにくくなるだけでなく、無駄なコストや工数がかかる恐れがあります。

ここでMECEの「漏れなく・重複なく」という考え方を活用することで、製造現場における管理や改善活動がより合理的かつ効果的に行えるようになります。

具体的な活用パターンは以下の3つです。

  • 製造現場を構成する要素をカテゴリに分ける
  • 製造現場の各工程をプロセスごとに分類する
  • 製造現場での検討項目を整理する

MECEを上記のパターンのように活用すれば、製造現場に継続して改善活動を行え、管理や運用の品質向上も期待できます。

ここからは先程紹介したパターンの詳細を解説していきます。

製造現場を構成する要素をカテゴリに分ける

MECEを用いて製造現場を整理する場合、構成する要素を「人」「材料」といったカテゴリに分けると効率的です。

たとえば製品の加工に必要な作業員の数と役割、使用する材料など、各要素をこのようなカテゴリ別に分解することによって、重複するタスクや漏れが発生しにくくなり、管理が容易になります。

こうした分類を行うことで、どこに無駄が生じているのか、または効率化できる点はどこなのかを明確に把握でき改善策が立てやすくなります。

製造現場の各工程をプロセスごとに分類する

MECEを適用することで製造現場の各工程を「加工」「搬送」「検査」といったプロセスごとに分類することが可能です。

「加工」工程における各機械の稼働率や「搬送」工程における物品の流れ、「検査」工程時のチェック体制など、各工程の要素をMECEに基づいて整理することで業務の流れが見えやすくなります。

これにより、どのプロセスに効率化の余地があるかが一目瞭然となり、現場の状況に応じた改善案を考案しやすくなります。

製造現場での検討項目を整理する

作業改善が求められる場面も多い製造現場でMECEを活用すると、検討項目が整理され、効率的に課題を解決できます。

たとえば作業員の配置と機械の稼働状況を同時に見直す場合、それぞれをMECEの考え方に沿って分類しておくことで、重複した作業や不必要な配置が見つかりやすくなり、結果的に無駄を排除して効率化を実現できるでしょう。

参照:製造現場で使えるロジカルシンキングの手法、 MECEとは? ものづくりの現場 トピックス(キーエンス)

まとめ

ここまでMECEについて具体例を交えて解説し、活用法とフレームワークも紹介してきました。

一見難しそうに見えるMECEですが、効果的に扱えられれば、様々な業務で活用することができます。

今行っている業務をよりよくするためにも、今回ご紹介したフレームワークなどを通じてMECEを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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