PMに求められるスキルや資質とは?PLとの違いも解説!

現在プログラマーやシステムエンジニアとして仕事をしている方は、将来のキャリアとしてプロジェクトマネージャー(PM)を目標にしている方も多いでしょう。

PMにはプログラマー・システムエンジニアとしてのスキルだけでなく、問題解決能力や管理能力など様々なスキルが求められます。

当記事では、PMに求められるスキルや資質から、PLとの違い、スキルを習得するためのキャリアパスを具体的に解説しますので、ぜひ参考にしてください。

 

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PMに求められるスキルとは? 

PMに求められるスキルは主に4つです。 

  • 時間や予算、リスク管理能力 
  • コミュニケーション能力 
  • 問題解決能力 
  • 業界に関する深い知識 

それぞれ詳しく解説します。 

時間や予算、リスク管理能力 

PMに必要なスキルの1つ目は、時間や予算、リスクなどの管理能力です。

PMには限られた時間や予算のリソースを有効活用し、プロジェクトを遂行して完了させなければならない責任があります。

人的リソースを有効活用したスケジューリングはもちろん、遅延が発生した際の適切なリスケなどの柔軟な対応もできなければなりません。

また、プロジェクトの遂行中や、システムの運用中に想定されるリスクを洗い出し、事前に防止する案を検討して対策を実施するスキルも必要不可欠です。 

コミュニケーション能力 

PMに必要なスキルの2つ目は、コミュニケーション能力です。

PMは顧客との要件定義やチームメンバーのマネジメントなど、プロジェクトに関わるほぼすべての人とコミュニケーションを取る必要があります。

顧客と調整した仕様をいかに的確にメンバーに伝達するか、メンバーの進捗管理を適切に行えるかなど、PMのコミュニケーションスキル次第でプロジェクトの成功は大きく左右されます 

問題解決能力 

PMに必要なスキルの3つ目は、問題解決能力です。

プロジェクトを遂行する上で、進捗遅延や仕様の漏れ、認識誤りなど、トラブルはつきものです。

このような問題発生時に的確に対処するのもPMに必要不可欠なスキルです。 

業界に関する深い知識 

PMに必要なスキルの4つ目は、業界に対する深い知識です。

プロジェクトのスケジューリングを行う上で、定められた期間内にプロジェクトを完了するために必要な人員・コストを正確に見

積もる必要があので、システム業界に関する深い知識は必須です。

また、成果物の正当性をレビューするためにも業界の知識は持っておかなければなりません。 

PMとPLの役割や、必要なスキルの違い 

プロジェクト上の役割について、PMの他にPL(プロジェクトリーダー)というポジションがあります。

ここからは、PMとPLの役割や、必要なスキルの違いについて解説していきます。

PMの役割と必要なスキル 

PMの役割はプロジェクト全体の管理を行うことです。

顧客との打合せ内容をプロジェクトメンバーに伝達することや、スケジュールの作成・管理、問題発生時の対応など、さまざまな事を行います。

PMは顧客やメンバーとのコミュニケーションが特に重要になるため、対外折衝力が必要です。 

PLの役割と必要なスキル 

PLの役割は、PMが作成したスケジュール通りにプロジェクトを進行させることです。

管理対象はチームメンバーであり、メンバーの進捗確認や適切な人員配置を行い、スケジュール通りプロジェクトを完了させる役割を持っています。

そのため、自らプロジェクトを進行させていこうとする行動力が必要です。 

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PMに必要な資質は? 

次に、PMに必要な資質を解説します。

PMに必要な資質は以下3点です。 

  • クライアント第一の考え方を持っている 
  • クライアントとメンバーの意見の調整に長けている 
  • 柔軟性を兼ね備えている 

それぞれ詳しく解説します。

クライアント第一の考え方を持っている 

顧客との調整を行うPMにとって対外スキルはもちろん、顧客が本当は何を欲しているかを考える、クライアント第一の考え方を持っている必要があります。

この考え方は、プロジェクト完了後の顧客満足度に関わる資質です

顧客満足度が高いと継続発注や追加発注にも繋がりますので、PMに大切な資質です。 

クライアントとメンバーの意見の調整に長けている 

クライアント第一にするあまり、メンバーに無理なスケジュールを強いたり、頻繁な仕様変更をしたりしていると、メンバーからの信頼を失ってしまいます。

チームメンバーと顧客の意見を調整し、お互いがWin-Winになる案を提示できるような資質が必要です。 

柔軟性を兼ね備えている 

クライアントはシステムに詳しい人ばかりではないため、依頼される内容があいまいであることは少なくないでしょう。

そのようなあいまいな内容を受け入れてしっかりと理解し、柔軟にシステムの提案をできるような資質がPMには必要となります。 

PMのスキルを取得するためのキャリアパス 

最後にPMのスキルを取得するためのキャリアパスについて解説します。

プログラマーやシステムエンジニアからPMになるスキルを取得するには、以下ステップを踏み、キャリアアップしましょう。 

  1. プログラムの開発・テストなど下流工程の実績を積む 
  2. 要件定義や設計など、上流工程の実績を積む 
  3. 部下や後輩の教育・育成を行う 
  4. 小規模チームのマネジメントを行う 

それぞれ詳しく解説します。 

プログラムの開発・テストなど下流工程の実績を積む 

まずはプログラムの開発やテストなど、下流工程の実績を積みましょう。

PMが実際に下流工程を行うケースは稀ですが、これらに対して発生する工数を正確に見積もることができなければ、プロジェクトのスケジューリングができません。

そのためプログラマーとしてまずは実績を積み、必要な機能を実装するためにどれくらいの工数が必要かを算出できるスキルを身につけましょう。 

要件定義や設計など、上流工程の実績を積む 

下流工程の実績を積んだあとは、要件定義や設計工程など、上流工程の経験を積みます。

要件定義では、顧客がどのようなシステムを欲しているか、またどのような形でシステムの仕様に落とし込むことができるかを考えながら、ヒアリングをする必要があります。

設計工程では、要件定義でヒアリングした内容をもとに、下流工程を担当するエンジニアが正確に理解できるような設計書を作成しなければなりません。

顧客の要望をヒアリングする力や、その内容をチームメンバーに正確に伝える力といった、PMとして必要不可欠なスキルを身につけられるので、上流工程の経験は必須です。

特に要件定義で身につけられるコミュニケーション能力は、PMにとって非常に重要なスキルのため、多くの実績を積むことをオススメします。 

部下や後輩の教育・育成を行う 

部下や後輩の教育や育成を行うことは、部下の生産性向上や円滑な組織運営に繋がります。

これらに加え、自身の知識の振り返りやアウトプットの訓練にもなりますので、部下の育成を通じて自身のスキルアップも見込めます。

部下や後輩の育成は非常に大変ですが、組織や自身のためにも真摯に取り組むことをオススメします。 

小規模チームのマネジメントを行う 

最後のステップとして、実際に小規模チームの管理者としてメンバーのマネジメントを行いましょう。

実際にマネジメントを行うことで、PMとしてのシミュレーションができ、必要なスキルを身につけることができます。 

まとめ 

PMになるために必要なスキルには、SEとしての知識はもちろん、スケジュールやリスクの管理能力、コミュニケーション能力、問題解決能力が必要不可欠です。

またPLと違い、PMには高い対外折衝スキルが求められますので、こちらも身に着けなければなりません。

当記事で紹介したキャリアパスの中で、PMとして必要なスキルを得られるよう意識しながら、業務を遂行するよう心がけましょう。 

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