近年注目されているアジャイル開発において、主流な手法であるスクラム。
スクラムの導き役となるのがスクラムマスターです。
そんなスクラムマスターの年収が気になっている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、スクラムマスターの年収や、年収アップのためにできること、将来性を解説します。
スクラムマスターとして将来、活躍していきたい方は是非参考にしてください。
目次
仕事内容
スクラムマスターは、チームで効率的に業務を行う「スクラム」において、チームがゴールを達成するための導き役を担っています。
スクラムのあるべき姿や体系、実践方法の習得が必要とされます。
具体的なスクラムマスターの仕事内容は、日々の会議の司会や、ファシリテーター、バックログの管理などです。
これらの業務を通して、スクラムチームが生産性を上げ、効果的に作業をできるよう努めます。
スクラムマスターの年収
アジャイル開発が日本であまり浸透していないこともあり、スクラムマスターとして活躍する方はまだまだ少数派です。
そのため、年収の平均を出すことは難しいのですが、スクラムマスターの求人は500万からのものが多いです。
中には上限が1000万円を越える求人もあります。
スクラムマスターとよく比較されるプロジェクトマネージャーと比べると、年収は高く、平均年収は800万円程度であると想定されます。
その理由として、スクラムマスターの方が数が少なく希少価値があること、業務内容が幅広いことなどが挙げられます。
しかしその分、スクラムマスターになるにはある程度の経験を求められます。
年代別にスクラムマスターの年収を見ていきましょう。
まず20代や30代前半においては、スクラムマスターとして活躍している方の割合が低いです。
スクラムマスターとして働くには、アジャイル型プロジェクトでの経験や資格取得が必要とされます。
そのため、若手の頃は経験の蓄積や資格取得に取り組み、30代後半、40代の中堅社員になってからスクラムマスターとして専門性を発揮していく、という方が多いです。
もちろん、20代でも専門性を発揮してスクラムマスターとして従属している方もいますが、一般的に20代のスクラムマスターの年収は500万前後、40代以降のスクラムマスターの年収は800万円前後であることが多いでしょう。
参考
【スクラムマスター】の転職・求人・中途採用情報│doda(デューダ)
スクラムマスターの求人例
実際に、どの年収だとどのようなスキルが必要なのか、どんな応募条件があるのかなど、平均的な基準が気になりますよね。
そこで、スクラムマスターの求人を、実際の求人サイトで見てみました。
年収別に分析していくと、以下のような傾向が見えてきました。
年収500万円~800万円
1年以上スクラムマスターとしてチームを率いた経験が、応募条件にある求人が多いです。
しかしスクラムマスターの認定資格は必須ではなく、歓迎条件として描かれている求人が多いです。
経験の浅い方でも比較的応募しやすい印象ですね。
年収~1,000万円
1000万円前後の年収となると、各企業が手掛けるシステムに近い領域の開発経験があることが求められるでしょう。
また、スクラムマスター認定資格を保持していることも条件にあることが多いです。
年収~1,500万円
1500万円前後の年収では、アジャイル開発の実務経験が必須で、その実務経験の中でスクラムマスター、またはスクラムマスターに匹敵する3年以上の経験が必要とされる求人が多いです。
それに加えて、募集企業の組織力向上として、開発チームを始めとした組織への育成ができることが募集要項に記されていることあります。
年収アップのためにできること
では、スクラムマスターとして年収を上げるには、具体的にどのようなことができるでしょうか。
例を紹介します。
汎用的なITの知識
スクラムマスターとして担当するシステムが変わる場合は、システムの基盤や使用するソフトウェア製品がガラッと変わります。
そのため、汎用的なITの知識を兼ね揃えておくと、様々なプロジェクトに抜擢されやすいでしょう。
特に、アプリケーション統合基盤の全般的な知識や、よく使用されるアプリや基盤についての汎用的な知識は切り札となるでしょう。
具体的には、SalesforceなどのSaaSの知識、SAPやOracleなどのソフトウェアの知識、AWSなどのクラウドコンピューティングサービスの知識などが挙げられます。
スクラムマスターの資格取得
年収を上げるには、以下のようなスクラムマスターの代表的資格といわれている資格を取得しておくと、大きなアドバンテージになるでしょう。
- CSM(Certified Scrum Master)
- PSM(Professional Scrum Master)
- RSM(Registered Scrum Master)
上記のスクラムマスター認定資格の他にも、アジャイルコーチなどのアジャイル開発に関する資格を持っておくと年収向上につながる可能性があります。
マネジメント経験・実績を積む
年収が高くなればなるほど、スクラムマスターやそれに匹敵する経験が歓迎、重視されます。
年収を上げるには、まずはスクラムマスターとして3年程度経験して実績を作るといいでしょう。
また、スクラムマスターだけでなく開発チームでの実績や、PMOやPMなどのマネジメント業務の実績も重要視されます。
スクラムマスターの将来性
スクラムマスターは、今後も需要が高まり、資格の保有者も今後は増えて広く広まることが予想されます。
その理由として、アジャイル開発への注目が高まっているという背景があります。
アジャイル開発は、DX実現に必要な開発手法として注目されており、様々な企業においてアジャイル開発を採用するプロジェクトが増えてきています。
そのアジャイル開発において、主流な手法であるスクラム、それを支えるスクラムマスターの将来は明るいでしょう。
スクラムマスターのキャリアパス例
年収を上げるためのキャリアパスの例を紹介します。
スクラムマスターの業務形態としては、主に下記3つがあります。
- 正規社員として働く
- 契約社員や派遣社員として単発のプロジェクトに従属する
- 業務委託という形でフリーランスとして企業から受注を受ける
求人を見ていると、スクラムマスターとしての案件は2つ目の契約社員と正規社員が多いです。
アジャイル型プロジェクトに参画経験のある筆者の見解としては、下記のような流れを踏むことが望ましいと思います。
- 企業に所属し、正規社員としてアジャイル型のプロジェクトにスクラムメンバーとして参加
- 企業を通して、アジャイルを始めとした、様々な資格を取得。(スクラムマスターの認定資格取得も含む)
- 独立してフリーランスとして案件受注
その理由として、スクラムマスターの資格受験は決して安くないこと、一定年数企業に所属した経験が募集要項にある場合が多いこと、等が挙げられます。
そのため、ヘッドハンティングのように転職を重ねて年収を上げていくよりかは、スクラムマスターとして企業での経験を経て、実績を積んでから個人で独立するのが良いでしょう。
まとめ
本記事では、スクラムマスターの年収や年収アップのためにできること、将来性について紹介しました。
希少価値が高く、まだまだ知名度が低いスクラムマスターですが、今後はその人数が増えていくことが予想されます。
スクラムマスターとして活躍したい方は、スクラムマスターのキャリアパス例を参考にして、資格取得や実績を積んでみてください。
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