製造業界におけるIoTを活用した国内DX事例3選 | 製造業界の課題とDX化を解説

日本の産業の柱である製造業では、世界でもその技術力が高く評価される一方、人手不足や技術の属人化といったさまざまな課題に直面しています。
そういった課題を解決する技術の一つとして「IoT」が注目されています。 

今回の記事では、そんな注目技術であるIoTについて、その技術の概要から具体的な活用事例までをご紹介していきます。

 

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IoTとは

IoTとは「Internet of Things」の略称で、直訳すると「モノのインターネット」です。
IoTはモノをインターネットに繋ぐ技術のことを指します。
今まで、情報通信を行う端末といえばPCや携帯電話(スマホ)がメインでした。

IoTの技術を使うことで、電子レンジやテレビといった家電製品、時計や衣服など様々な「モノ」がインターネットに繋がり、様々情報のやり取りをすることができるようになります。
製造業おいても、生産設備や検査設備といったさまざまな設備をインターネットにつなげることで、生産量や設備の稼働率を可視化することができるようになります。 

また、設備から得られるさまざまなデータを活用することによって、生産性を高めるための施策を考えたり、一部の工程を自動化することで人手不足を解消したりといった様々な効果が期待できます。

一言にIoT技術の活用と言っても、その活用方法は会社によってさまざまです。 

製造業における課題とIoTで解決できること 

製造業にはさまざまな課題がありますが、中でもIoTと親和性が高く、業界内でもよく耳にするのが以下の3つです。 

・人手不足
・熟練工への技術の属人化
・リモートへの対応 

課題ひとつひとつについて、どのようにIoTが活用できるのかを解説していきます。

人手不足 

製造業における人手不足は深刻化しています。
その背景にあるのは、少子高齢化による労働人口の減少です。 

2020年版ものづくり白書」では、ものづくり企業の40%以上が「人手不足である」という回答しています。」では、ものづくり企業の40%以上が「人手不足である」という回答しています。
人手不足の解決策として「採用」がありますが、労働人口が減っている中では優秀な人材の確保はかなり難しい状態になっています。

IoTの技術を使うことによって、生産性の向上や工程の自動化といった別の角度からの人材不足解消を考えることができるようになります。

活用事例でもご紹介しますが、IoT技術を活用することで、営業中の設備の状況を把握したり、生産量を可視化することでリアルタイムな進捗管理を行ったりすることができるようになります。 

また、取得したデータを一箇所に集めることで、業務改善を検討するためのデータとしても活用することができるようになる、将来の受発注の予測ができるようになるなど様々な業務改善に役立てることができます。
こうした業務改善を行うことで、少ない人数でも業務を遂行できるようになります。

 

 熟練工への技術の属人化 

日本の製造業は、高い技術を所持しているという評価を受けています。
しかし、製造現場では、熟練の技術者もだんだん高齢となっておりノウハウの引き継ぎが上手くされていないところが多く存在します。
そのため、技術継承が寸断されて技術力が低下してしまう、ということも大きな課題となっています。 

また、技術の属人化は品質のばらつきにも繋がります。
IoT技術を活用することで、熟練工の技術を数値化して、若手の育成や工程の自動化を行うことができるようになります。
そうすることで、熟練工の技術を確実に後継者へ引き継いで行くと同時に、製品の品質を均一化することもできるようになります。 

 

リモートへ対応 

昨今の新型コロナウイルスの感染拡大により、各社リモートワークが当たり前になりつつあります。
しかし、ものづくりを行う製造業においてはリモート化への対応が難しい状態です。
出社制限などによって、より少ない人数で生産を行う必要がある場合も考えられます。

IoT技術を使って、生産設備を遠隔から監視することや、操作することができれば、リモートでの対応が可能になります。
リアルとリモートを上手く使い分けることによって、少ない人数でも通常通りの生産量を保つことができるようになる可能性もあります。

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製造業におけるIoTの活用事例3 

ここで日本国内の製造業界におけるIoT活用事例3つを紹介します。

株式会社コマツ「KOMTRAX」 

株式会社コマツは建設機械メーカーです。
建設業では、現場以外にもショベルなどの建設機械の管理が必要です。
この管理に関する負担を軽減してくれるのが「KOMTRAX」です。

「KOMTRAX」では管理者が車両の位置を確認できるほか、稼働時間や燃料の残量、故障有無なども遠隔地から確認することができるようになります。
また、稼働時間等のデータから故障予知を行い、部品交換などを事前にお知らせする機能も備わっています。

IoT技術を活用する一つのポイントとして、データをどう活用するか考えることがあります。
KOMTRAXの場合は、車両から得られる様々なデータを活用することで故障検知などの付加サービスを提供しています。
また、稼働時間や位置情報から、生産性を向上させる施策を検討することもできるかと思います。  

藤工業株式会社「生産量見える化」 

埼玉県にある鉄筋加工メーカーの藤工業株式会社では 、IoTデバイスを活用して製品の生産量を自動で収集し、受発注システムと連携することで生産管理を合理化する取り組みを行いました。
これまでは手動で生産量をカウントし、紙をつかって管理していたため、カウントミスが起こり、集計に無駄な時間を費やしていました。
また、現場と管理者の間で進捗が上手く伝わらず、計画通りに進んでいるかわからない、現場側ではどれだけ作ればいいかわからないという状況が発生していました。

そこで、生産設備にIoTデバイスを取り付けることで、生産量を常に見える化することができるようになりました。
その結果、現場側では目標数と現在の作業量が明確になり、作業スピードが上がり、1日の生産量が1.5倍となり、大幅に生産性が向上しました。
 

加栄レース株式会社「設備稼働率の向上」 

桐生市でレース生地などを製造する加栄レース株式会社では、レース生地編機をIoT化することで稼働率の向上を行いました。
同社では、設備が頻繁に停止することで大幅に生産性が低下しているという課題があり、それらを解決するためにIoTデバイスを設置し、設備の稼働について、停止時間や回数を見える化しました。

その結果、設備の不具合調整による停止が目立っていることがわかり、定期点検では把握できないような小さな不良を見つけ出すことに成功しました。
また、集めたデータから停止時の機会のチェック手順を改善することで、停止回数を大幅に削減、稼働率を向上させることを成功させました。

IoT技術を使うことで、今まで目に見えなかった課題を発見し、改善することで生産性を向上させることも可能です。
 

まとめ

今回の記事では、製造業における課題とそれを解決するためのIoT技術について、活用事例を交えて解説してきました。
人手不足や技術の属人化、リモートへの対応といった様々な課題を抱える製造業では、IoTなどの先端技術を上手に活用していくことが生き残るために必要です。

特に、新型コロナウイルスの感染拡大が広がる昨今では、出社制限や従業員の感染リスクなど、より人手が足りなくなるような要因があるため、今より少ない人数でも同じ生産量が担保できるような生産性の向上が必要です。
IoTの導入は決して簡単はなく、考えることが多くありますが、導入に成功すれば自社の様々な課題を解決することができる可能性があります。
導入効果を最大限に引き出すため、丁寧に検討していくことが大切です。

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