近年、DX推進に各企業が積極的に取り組む中で、とりわけ著しい成長を見せる国内クラウド市場。ICT 市場調査コンサルティングのMM総研の調査によると、市場規模は2024年度には5兆円を超える予測です。クラウドプロバイダーと言えば、AWSやAzure,Google等が上げられますが、今回はフリーランスエンジニア向け案件の中でも大変人気のあるAWS案件に注目していきます。
AWS案件の種類や最新の単価相場、そして案件動向などについて言及します。AWS案件に参画をお考えのフリーランスエンジニアの方に有益な情報となりますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
AWS案件とは
AWSとは、Amazon Web Serviceの略称で、通販サイトで有名なAmazonが提供している数多くのクラウドコンピューティングサービスの総省です。従来まではオンプレミス型でサーバー等を設置するのが一般的でしたが、AWSをはじめクラウドコンピューティングサービスが誕生したことで、社内インフラをブラウザ上のみで構築することが可能となりました。
また、AWSはインフラ構築だけでなく、機械学習やAIに関するサービス様々なサービスを展開しています。それらサービスを導入・活用するプロジェクトがAWS案件です。AIや機械学習に精通するフリーランスエンジニアが頻繁に参画する案件のひとつと言えるでしょう。
AWS案件の案件動向
近年、世界Iaas市場にて多少の占有率変動が見られるものの、Amazonは、いまだ圧倒的なシェア率を誇っています。さらにDXの波が拍車をかけ、AWS案件自体は拡大傾向にあります。
参考程度に、2020年11月時点のフリーランスエンジニア向けAWS案件数をご紹介します。(フリーランススタート調べ)
AWS案件数 |
|
techtree | 371 |
レバテックフリーランス | 353 |
TechStock | 210 |
テクフリ | 81 |
ギークスジョブ | 76 |
ビズリンク | 70 |
フォスターフリーランス | 68 |
スキルコネクト | 66 |
at-engineer | 34 |
Midworks | 29 |
参照:)AWS案件単価相場と案件動向【AWSフリーランスエンジニア必見】
コンタクトアースマッチングでは、基本的に非公開としてますがAWS案件を多数保有しています。 非公開求人では、高単価なAWS案件が多くふくまれていることが多いので、登録していない方は、ぜひ無料登録し、継続的に非公開(高単価)AWS案件を獲得できるよう準備しておきましょう。
AWS案件の種類
続いて、フリーランスエンジニアが参画するAWS案件の種類を解説していきます。大きく2つに区分することが可能です。
リプレイス案件
オンプレミスからクラウド上へインフラを再構築する案件です。
オンプレミスで構築された社内インフラシステムは、長い間稼働し続けることで、様々な不具合が生じてきます。単に機器が老朽化してくることはもちろん、システムをカスタマイズするたびにインフラが複雑化し、データを扱える人が限られてくるといったデメリットも生じえます。その他スペース確保やメンテナンスのコスト等もかかります。これら多くの課題を解決する手段として、AWSが選ばれるのです。参画したフリーランスエンジニアは、現インフラ構成の課題を分析しつつ、課題解決のためどのAWSサービスを活用すべきかを選定してきます。
なお、近年、オンプレミスからクラウドへ移行する企業が多く、同案件も拡大傾向にあります。
WEBアプリケーション開発AWS案件
WEBアプリケーションの構築を、新たにAWS上に構築する案件のことを指します。スタートアップやベンチャー企業が社内でWEBアプリケーション開発を実施する際に、フリーランスエンジニア向けに掲載されることが多いですが、大手企業による案件も少ないわけではありません。
BtoB,BtoC向けWEBアプリやサービス、ECサービスやSaaSビジネスにおいてAWSが活用されることが殆どです。
参画するフリーランス側としては、クライアント企業の社風はカジュアルなケースが多いことからラフな恰好で仕事をすることができるというメリットがあります(もちろんスーツの場合もあります)。
AWS案件は、リモート勤務可能か?
リモートで参画できるAWS案件は、殆どありません。リモートワーク自体の普及がまだまだな現状であることに加えて、AWS案件の中でも、常駐が基本となるリプレイス案件の割合が増加していることが理由でしょう。
とはいえ、今後AWSエンジニア含むIT人材が枯渇していく中で、なんとか人員を確保するため、柔軟な働き方を可能とするAWS案件が増えていく可能性もあります。
AWS案件は、未経験で参画可能か?
AWS未経験でも参画できる案件は少なくありません。ただし、AWS以外にどのようなスキルを有しているかが、とても重要なポイントになってきます。
もし、AWS未経験で且つ開発経験もない場合には、AWS案件を獲得することはほぼ不可能となってくるでしょう。他方、他のOSスキルや他Iaas等のスキルを有していた場合には、獲得できるAWS案件も多くなってきます。
AWS案件の単価相場
フリーランスエンジニアとしてAWS案件を選定する際に、1つの基準となるのが案件単価相場でしょう。単価相場を理解していないと、単価交渉時に痛い目に合う可能性も少なくありません。惜しい思いをしないためにも、しっかりと確認しておきましょう。
AWS案件に参画することで得られる単価は、各個人のスキルや実績によって大きく変動します。そのため、AWS案件の経験年数別に獲得単価をまとめました。あくまでの目安としてご参考ください!なお、常駐で週5日稼働した場合の単価相場を記載しています。
AWS経験年数 | 月額単価相場 |
1年未満 | 25~30万 |
1年以上 | 30~45万 |
2年以上 | 40~55万 |
3年以上 | 50~65万 |
4年以上 | 55~75万 |
5年以上 | 65~85万 |
やはりAWSへの知見が浅い1年未満のフリーランスエンジニアの場合には、25~30万円とかなり低単価となります。一方、5年以上経験を積んでいると、~85万円程度の単価を狙えるようになってきます。そのため、年収に換算すると1000万を超えてくるため、比較的高単価であると言えるでしょう。
なお、ストラテジーテックコンサルティングでは、90万~120万円程度のAWS案件を多く保有しています。他サイトやエージェントと比較して比較的高単価な案件を保有している点が特徴となります。
AWS案件例(ストラテジーテック保有案件)
■クラウドエンジニア
AWSサービス導入の為の設計・構築
単価:90万~120万
AWSの具体的な案件例
AWS案件例をご紹介します。AWS案件参画において求められるスキルや、またスキルに応じた単価相場を確認ください。
AWS案件情報 | |
案件概要 | 製造業向けクラウド基盤構築 |
業務内容 | クラウド基盤構築、運用、導入、クライアントとの折衝 |
求められるスキル | (1)AWSに関する知見 |
(2)Linux の経験 | |
単価 | 70万円/月 |
勤務地 | 都内 |
AWS案件情報 | |
案件概要 | オンプレミスからのAWSへの移行、大規模システムのAWS移設 |
業務内容 | 移設作業、AWSの設計、運用保守 |
求められるスキル | (1)AWS上での、システム構築経験 |
単価 | 90万円/月 |
勤務地 | 都内 |
AWS案件情報 | |
案件概要 | 大手通信業におけるデータ基盤設計 |
業務内容 | データ分析基盤・設計、構築支援、PJメンバーへの業務の割り振り |
求められるスキル | (1)インフラ設計経験 |
(2)ITプロジェクトにおけるマネジメント経験 | |
単価 | 100万円/月 |
勤務地 | 都内 |
高単価AWS案件に参画するためには
高単価AWS案件を獲得するためには次にお伝えする知見や経験があると望ましいでしょう。意識して培うようにてみてはいかがでしょうか。
AWS関連スキルの知見
AWS案件に該当するスキル、又は生きてくるスキルを有していると、単価交渉時にアピールすることで、獲得単価をUPさせることが可能です。その他、AWSに関連しなくとも、システム開発経験を有しているば多少は有利になる可能性もあります。
AWS関連スキル[IaaS系]
Microsoft Azure IaaS
Alibaba Cloud
[PaaS系]
Microsoft Azure PaaS
Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)
Google App Engine(Google Cloud Platform)
その他スキルサーバOS(LinuxやWindowサーバーなど)
サーバのハードウェア(CPUなど)
上流工程やマネジメント経験
基本的にIT関連の案件では、上流工程になればなるほど単価が高くなっていきます。そのため、開発経験だけでなく、要件定義の経験があると単価がUPしやすいです。それに加えて、マネジメント経験を有していた場合にはさらに単価がグッと上がってくるイメージです。
浅い商流でAWS案件に参画する
知見や経験には該当しませんが、大前提として高単価AWS案件を獲得するためには、浅い商流でAWS案件に参画することがポイントとなります。そのため、信頼のおける友人や知人からのリファラルが最も高単価を獲得しやすいと言えるでしょう。
ただし、エージェントなどのAWS案件紹介サイトを利用することで、得られるメリットも多いため、ご自身で費用対効果を考えて案件獲得手法を選定するようにしましょう。
AWS案件の将来性は?今後の動向を解説!
フリーランスがキャリアを築いていくうえで重視せねばならないのが、参画する案件の将来性です。どんなに特定スキルを磨いたとしても、需要がなければ意味がありません。
では、AWS案件の将来性はどうでしょうか。結論からお伝えすると、以下2つの理由からAWS案件の将来性は『高い』と言えます。
- クラウドへの需要が高まる
- それに伴いAWS案件数も増加する
冒頭でも触れたとおり、AWSをはじめクラウド上にインフラを構築する企業が拡大傾向にあります。というのも、DXを実現する(=絶えず変化する外部環境に対応していく)には、社内データのデジタル化が必須であるからです。クラウド型に移行することで多くのメリットを企業側が受けられることから、今後もAWS案件含むクラウドへの移行案件が増えていくと予想されます。
なお、株式会社MM総研の「2019年国内クラウドサービス需要動向調査」では、AWS案件の拡大予測についてデータを基に言及されています。
- オンプレミス型プライベートクラウドの成長率は鈍化するも、パブリッククラウドの成長率は加速する※AWSは後者に該当
- パブリッククラウド市場は、2018年度時点で6,165億円(前年度比34.1%増)で、2023年には1兆6,490億円の市場規模に達すると予測(2018年からの年平均成長率は21.7%に値する)
- 企業にてパブリッククラウドに移行する動きが活発化する(中でも、AWSは、既に利用&検討しているユーザー数がそれぞれトップ)
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いかがでしたでしょうか。
今回は、AWS案件の単価相場や案件動向についてご紹介させていただきました。将来性の高いAWS案件をメインに、フリーランスエンジニアとしてのキャリアを築いてみてはいかがでしょうか?
多くのAWSエンジニアの方へ有益な情報となれば幸いです!もし、フリーランスとして活動するにあたりお悩みや不安な点がございましたらお気軽にストラテジーテックにお問い合わせください!
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