ERPコンサルタントとは?気になる年収やキャリアパスについて紹介!

ERPコンサルタントは、ERPシステム導入を通じて、企業の経営課題を解決する仕事です。
近年、クラウド型のERPシステムの増加、2027年に迎える「SAP ERP」のサポート終了に伴い、ERPコンサルタントの需要が拡大していくと考えられます。
本記事では、ERPコンサルタントの仕事内容や、必要なスキル、経験、おすすめの資格を解説します。
併せて、気になる年収やキャリアパスについても紹介しているので、ERPコンサルタントとして働きたいとお考えの方は、ぜひご覧ください。

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ERPとは?

ERP(Enterprise Resources Planning)は、企業資源計画を意味し、企業経営の三大資源である「ヒト・カネ・モノ」に関する情報を一元管理するシステムです。
ERPシステムは、顧客、会計、営業などの情報が一元化されるため、各部署間での連携がスムーズになり、業務の効率化が進みます。
業務が効率化されると、コア業務に割く時間を増やすことができ、各部署の生産性が向上するでしょう。
また、近年は、コストパフォーマンスが優れているクラウド型のERPの種類が増えたため、ERP導入企業は今後さらに増えていくと予想されます。

ERPコンサルタントとは?

ERPコンサルタントは、ERPシステムの導入や運用を支援します。
具体的には、企業の業務内容や運用方法に適したERPシステムの提案や導入に関してのアドバイスを行います。
そのため、ERPコンサルタントは、クライアント企業が抱える経営課題を明確にし、課題解決に必要なITシステムの要件定義を示さなければなりません。
クライアントのニーズを把握する必要があるため、コミュニケーション能力や、倫理的思考力が求められる職種です。

仕事内容

ERPコンサルタントの仕事は、課題解決に必要なITシステムの要件定義から、設計、開発までのERP導入プロジェクトを管理することです。
具体的には、下記の4つの役割があります。

  • 経営課題を明確化
  • 最適なERPシステムの導入を提案
  • ERPシステムの開発と導入
  • ERPシステム導入後のサポート

ERPコンサルタントは、クライアントの経営課題をERP導入により解決すること求められます
そのため、ヒアリングを行い、業務内容や経営課題を明確にしなければなりません。
その際、ERPを導入する理由や求める機能について、現場の要望をERPの選定に組み込むことが重要です。

次に、抽出した経営課題を解決できるERPシステムの導入を提案します。
ここでは、クライアントとコンサルタント間で認識のずれが生じないよう、ERPシステムに必要な機能や機能改善の要件についての共通認識を持つことが重要です。
ERPシステムを選定後は、導入スケジュールの作成や、予算の見積り、プロジェクトの管理をします。
クライアントに適したERPは開発チームと構築し、導入作業はプロジェクトチームが中心となり行います。

システム導入後は、メンテナンスやシステムのアップデートに適宜、対応することもERPコンサルタントの役割です。
また、ERPシステム導入で課題は解決されたのか、現場で問題が起きていないかなどを確認します。
もし、課題が解決されていなかったり、操作で不具合がでたりした場合、機能を追加するなどの修正が必要です。

必要なスキルや経験

ERPコンサルタントは、ERP導入により経営課題を解決できる、と示すことが重要な役割です。
各種ERP製品に関する知識は、ERPパッケージが頻繁にアップデートされるため、常に最新の情報を知っている必要があります。
特に、ERPパッケージの代表的企業であるSAP社とOracle社の情報を中心に、各製品に精通しておくことが重要です。
その他、クライアントが属する業界の知識や、企業経営に必要な会計、人事、マーケティング等の知識は、クライアントの課題抽出や、解決を円滑に進めるために身につけておいたほうが良いでしょう。

システムに関する知識や経営、業界についての知識以上に必要とされるのが、論理的思考力です。
クライアントの経営課題の見極めから、解決案を導き出すためにはロジカルな思考が大切になってきます。
さらに上記のスキルを備えたうえで、SAPやOracleなど、ERP導入に携わった経験も求められます。

おすすめの資格

ERPコンサルタントになるために必要な資格はありませんが、関連資格を取得することで、仕事の幅を広げることができます。

  • SAP認定コンサルタント
  • ORACLE MASTER
  • 簿記・MBA・士業(税理士・中小企業診断士・公認会計士など)の資格

SAP認定コンサルタントと、ORACLE MASTERはERP市場の主流製品を提供している企業の認定資格です。
SAP認定コンサルタントは、資格が製品に依存しているため、バージョン毎に新しい資格を受験しなければなりません。
しかし、同資格保有者は、SAPシステム導入プロジェクトにおいて開発や保守・運用等に必要な知識やスキルを有していると見られるため、大きなメリットのある資格です。

ORACLE MASTERは、日本オラクル社が公式運営する「Oracle Database」シリーズの認定資格です。
「Bronze」、「Silver」、「Gold」、「Platinum」にグレードが分かれており、資格の有効期限はありません。
バージョンアップされた際は、新機能の確認など移行試験を受けることで資格を維持できます。
ORACLE MASTERは日本製品の認定資格ではありますが、Silver以上は世界共通基準の資格です。
その他、どの企業にも関係する簿記、MBA、士業といった資格があれば、クライアントとのやり取りがスムーズになるでしょう。

参考
List of Valid Certifications (sap.com)
認定資格一覧 | オラクル認定資格制度 | Oracle University

年収

ERPコンサルタントの年収は、属する企業や経験、スキルによって異なります。
しかし、日本国民の平均年収より高給となる傾向があります。
下記は、年代別の年収の目安を一覧にしたものです。

20代半ば~30代前半 500~800万円
30代 800~1,100万円
40代半ば~50代前半 1,100~1,500万円

ERP導入プロジェクトでは企業の基幹業務に関するコンサルティングを行うため、システムや業務に関する知識や経験など、高いスキルが求められます。
実務経験を積み、年齢を重ねるごとERPコンサルタントは高給になる傾向にあります。

ERPコンサルタントとSAPコンサルタントとの違い

ERPコンサルタントとSAPコンサルタントは混同されやすい職種です。
SAPとは、ドイツのSAP社が提供するERPパッケージであり、SAPコンサルタントとは、SAP導入を支援する専門家です。
ERPコンサルタントは、SAPだけでなく、様々なERPパッケージに精通し、導入を受け持つ立場にあります。
このことから、ERPコンサルタントは、SAPコンサルタントの上位職であるといえます。

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ERPコンサルタントからのキャリアパス

ERPコンサルタントは、自分の得意分野や専門分野に特化したキャリアパスを形成する傾向があります。
ここでは代表的な3つのキャリアパスについて紹介します。

  • コンサルティングファームへの転職
  • SCMやCRMに関する事業に特化した企業へ転職
  • 企業の業務改革を担う部署へ転職

一つ目は、ERPコンサルティングのプロジェクト経験を積み、マネージャーやパートナークラスへの昇格を目指すか、他の条件の良いコンサルティングファームへ転職するキャリアパスです。
新規案件を獲得する営業力やプレゼンテーション能力が高い人におすすめのキャリアパスです。

2つ目は、SCMやCRMに特化して実務経験を積み、SCMやCRMに関する事業に特化した企業へ転職するキャリアパスです。

3つ目は、ERPコンサルティングの経験を元に、企業の業務改革を担当する部署へ転職するキャリアパスです。
特定の業界でプロジェクトに関わってきた経験がある場合、その業界へ転職しやすい傾向があります。

ERPコンサルタントが活躍する企業や業界

ERPコンサルタントとして活躍できる企業は、ERPシステムのベンダーやITコンサルティングファーム、ITベンダー等があります。
また、ERPは企業全体をサポートするシステムのため、ERPコンサルタントは様々な業界で需要があります。
その背景には、クラウドサービスの普及により、ERPパッケージ導入のコストが抑えられ、導入のハードルが低くなっていることがあげられます。
以前、主流であったオンプレミス型のERPシステムは、導入コストがかかるため中小企業がERPシステムを導入することは困難でした。

しかし、コスト面でのハードルが下がったことで、ERPシステムを導入する中小企業が増加しており、ERPコンサルタントの需要は増加すると考えられます。
さらにDX推進により、ERPシステムを活用し業務の効率化やコスト削減を目指す企業が増加しており、ERP導入に対応するERPコンサルタントの必要性はさらに増していくでしょう。
また、国内でグローバルやクロスボーダーでのビジネスを展開する企業が増加傾向にあります。
ERPに精通した知識や経験だけでなく、英語力や海外でのビジネス経験などがあると、活躍できる場はさらに広がっていくでしょう。

まとめ

ERPコンサルタントは、経営資源を有効に活用するために欠かせない職種です。
また、今後もERPシステム導入の増加に伴い、需要の高い職種でもあります。
転職を検討している方は、ERPコンサルタントを視野に入れてみてはいかがでしょうか。  

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