【2024年最新版】SEはキャリアプランをどう設定する?必要性や役立つ資格、プラン例

SE(システムエンジニア)は、学生の「なりたい職業ランキング」で4位にランクインするなど、注目度の高い職業のひとつです。

また、国内の学生のみならず、複数の言語に長けている留学生が、キャリアの最初の入り口としてシステムエンジニアを選ぶケースも増えています。

一般的に人気のある大手コンサルティング会社やシステム会社には、国内外問わず毎年多くの優秀なSE志望の学生が入社しています。

そして入社後、日々の業務にある程度慣れてくると、システムエンジニアとしてのキャリアプラン設定について考えるようになるでしょう。

また、新卒入社の学生だけでなく、リスキリングが求められる現在、異分野で活躍していた人材がSEに転身するケースも見られます。

その後のキャリアパスをどう歩むか、キャリアの目標は何か、目標の実現にはどんな資格が役立つのか、これらをシステムエンジニアのキャリアプラン例を含めて紹介します。

参考:「なりたい職業ランキング」株式会社ベネッセコーポレーション マナビジョン

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SEがキャリアプランを設定する必要性は?

システムエンジニアがキャリアプランを設定する必要性は、その人の仕事への向き合い方によって変わります。

ライフプランをしっかり持っている人の場合、各ライフステージに合わせたキャリアプランを設定する必要性が出てきます。

また、先行きが不透明で変化の激しい現代においては、キャリアプランにある程度余裕を持たせることも必要でしょう。

巨大テック企業のレイオフなど、予期せぬ不足事態に備えて、2023年には海外を中心に「キャリア・クッショニング」がトレンドのひとつになっています。

「キャリア・クッショニング」、つまり今すぐの転職は考えていないけれど、万が一退職の必要性に迫られた場合、すぐに次の仕事を見つけられるような状態にしておくことです。

例えば、日頃から周囲の人たちと良好な関係を築くといったネットワーキング活動や、システムエンジニアとして新しいプログラミング言語を学んでおくことなどです。

そうしたさまざまなクッションを用意しておくことで、いざという時に身動きがとりやすくなります。

SEがキャリアプランを設定する方法は?

最も簡単な方法のひとつは、国家資格キャリアコンサルタントによるキャリアカウンセリングを受けてみることです。

企業内キャリアコンサルタントとして働くカウンセラーもいれば、ハローワークを含めた職業訓練関連施設など、外部の専門家として活躍しているカウンセラーも大勢います。

さらにオンラインサービスが拡充し、個人で独立しているキャリアコンサルタントにアクセスすることも容易になりました。

学生であれば、学校のキャリアセンターにいるアドバイザーに相談するのも良いでしょう。

キャリアプランを設定するにあたり、どこから手を付けていいか分からないというSEの方には、このようにキャリアの専門家に相談することをお勧めします。

いきなり専門家に相談するのはハードルが高いというSEの方は、上司や同僚、家族や友人など、身近な人に助言を求めるのも良いでしょう。

いずれにせよ、自身の人生において何を大切にしていくか、軸となる部分が決まっていると、ライフプラン、キャリアプラン共に設定しやすくなります

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SEのキャリアプラン例は?

システムエンジニアとして活躍するには、いくつかのキャリアプラン例があります。

社内SE→PM(プロジェクトマネージャー)

まずは社内SEの場合、システムエンジニアとしての下積みを終えると、今度はプロジェクトをそのまま任されるようなプロジェクト・マネージャーへの道が拓ける事があります。

いわゆる昇進するケースです。

昇進や昇給にあまりこだわりがない場合、システムやソフトウェアで細分化された分野へ特化する、スペシャリストの道もあります。

データサイエンティスト

ビジネスにおける課題解決のために、データベースの構築やデータ収集・分析を行い、施策立案を行うエンジニアです。

需要が高い職種のため、幅広い企業で活躍できるでしょう。

AIエンジニア

AI(人工知能)の開発やデータ解析を行うAI分野を専門としたエンジニアです。

主にAIに関するIT企業や、大学等の研究機関で活躍する職種です。

クラウドエンジニア

クラウド上でのシステムの設計や構築、運用を担当するエンジニアです。

年々需要が高まってきているため、年収アップを目指すことができます。

独立

さらにSEとして企業に長く勤めてきた人の場合、独立する選択肢もあります。

起業やフリーランスなど、キャリアプランに沿った選択をすることをお勧めします。

スタートアップ支援も増えてきている昨今、ベンチャー企業を立ち上げるSEも増えているようです。

SEのキャリアパスに役立つ資格は?

システムエンジニアを目指す上で、必ず取得しないといけない資格はほとんどありません

ですが、企業によっては特定の資格取得が必要な場合や、資格取得をするとインセンティブがもらえる場合がありますので、それぞれ必要に応じて勤務先へ確認すると良いでしょう。

一般的には以下の資格がシステムエンジニアのキャリアパスの設定や、キャリアプランに役立つとされています。

ITパスポート試験、基本情報技術者試験

システムエンジニアやプログラマーだけでなく、一般的にIT企業に勤める人に広く知られている資格が、ITパスポート試験と基本情報技術者試験です。

前者の方が取得しやすく、後者の方がやや難しい試験と言われています。

ITパスポート試験 ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験。
試験時間:120分
受験料:7,500円
受験環境:CBT方式
詳しくは独立行政法人情報処理推進機構「ITパスポート試験」
基本情報技術者試験 ITエンジニアの登竜門と呼べる試験。
試験時間:科目A(90分)、科目B(100分)
受験料:7,500円
受験環境:CBT方式
詳しくは独立行政法人情報処理推進機構「基本情報技術者試験」

情報セキュリティマネジメント試験

システムエンジニアとしてITの基礎知識を持っていることを証明したい場合、情報セキュリティマネジメント試験の受験をお勧めします。

システムやソフトウェアにはセキュリティの知識が欠かせません。

合格率は、60%前後の年もあり、比較的狙いやすい資格のひとつでもあります。

情報セキュリティマネジメント試験 情報セキュリティマネジメントの計画・運用・評価・改善を通して組織の情報セキュリティ確保に貢献し、脅威から継続的に組織を守るための基本的なスキルを認定する試験。
試験時間:120分
受験料:7,500円
受験環境:CBT方式
詳しくは独立行政法人情報処理推進機構「情報セキュリティマネジメント試験」

各種ベンダー企業認定資格

Microsoft認定資格、Linux技術者認定資格、シスコ技術者認定資格、Android技術者認定資格、AWS認定資格など、各企業が独自に行なっている認定資格が数多くあります。

どの企業の認定資格がいいのかは、どんなシステムエンジニアになりたいのかを、はっきりさせておくと選びやすいでしょう。

例えば、スマートフォン開発に注力したいSEには、スマートフォン開発関連の認定資格を目指すことをお勧めします。

AWS認定資格についてはこちらの記事で解説しています。

応用情報技術資格やデータベース系

SQLに関連するオラクルマスターやMySQLデータベースアドミニストレーター、Azure(Microsoft)関連資格など、数多くある資格の中から、どの資格について学び、取得するかにおいても、キャリアプランの設定が必要になってくるでしょう。

Microsoft Azure認定資格についてはこちらの記事で解説しています。

TOEICやその他言語系

プラグラミング自体が英語で行われるため、あえて取得する必要がない場合もありますが、英語に限らず、複数の言語ができると将来の活躍の場が増えます。

また、国際的な企業では、2ヶ国語以上によるマネージメントをできることが昇進の条件になっているケースもあります。

キャリアプランの中に、グローバルな視点が入っているシステムエンジニアには、プログラミング言語と同様に語学力を磨いておくことをお勧めします。

SEのキャリアプラン設定まとめ

システムエンジニアのキャリアプランの必要性について紹介しました。

どのような資格を取得し、どのように働くのかを自分で決めることもできますし、専門家に相談することもできます。

今すでにシステムエンジニアとして働いている人も、将来的にシステムエンジニアを目指している人も、選択肢が多いからこそ、キャリアプランの設定が必要だと言えます。

一般的にキャリア開発には多様な手法があり、時代と共にアップデートされていくものです。

システムエンジニアとしてキャリアを歩み出したら、仕事と一緒に自身をアップデートさせていくと良いでしょう。

こちらを読んでいるシステムエンジニアやSE志望の人が、自身のキャリアプラン設定やキャリアパスについて考え、選んだ職業と一緒により豊かな人生を歩めることを願っています。

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