ブリッジSEになるには?向いている人やメリット・デメリットを解説

ブリッジSEをご存じでしょうか。

ブリッジSEとは、「業務の一部を外部の協力先に発注する際に、発注元企業と委託先企業の橋渡しとなるSE」です。

本記事では、「ブリッジSEになるには」に焦点を置き、ブリッジSEの解説や仕事内容、更にブリッジSEに向いている人やメリット・デメリットを紹介します。

 

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ブリッジSEとは?

ブリッジSEとは、システム開発やソフトウェア等の開発において、業務の一部を他の企業や事業所に発注する(アウトソーシング)際の「橋渡し(ブリッジ)」となるエンジニア(SE)です。

ブリッジSEは発注側の企業と開発の作業者である委託先のエンジニアの仲介者として、システムやソフトウェアの開発等の作業が滞りなく実施できるように、発注元企業と委託先企業のサポートを行う役割を持ちます。

ブリッジSEは海外の委託先企業と日本企業との間の橋渡しとなることもあり、活躍の場は国内に限りません。

ブリッジSEが果たす役割は、下記の3つに大別されます。

  1. 委託先企業ブリッジSEの役割を担う場合
  2. 発注元企業側がブリッジSEの役割を担う場合
  3. ノウハウのある等の理由で別企業がブリッジSEとして発注元と委託先企業の間に立つ場合

 

開発業務をアウトソーシング(外部委託)として発注する場合には、国内で単金が低い企業や事業所に開発を依頼する「ニアショア開発」や、中国やインド等海外にある企業や事業所に開発を依頼する「オフショア開発」等の形態があります。

ブリッジSEの役割をまとめると、委託先企業と発注元企業の間に位置する、橋渡しとなるSEと説明できます。

ブリッジSEと一般的なSEとの違い

一般的に開発プロジェクトに従属するSEは、要件定義、設計、開発、性能検証等の工程に応じて要員ごとに割り当てられた計画工数に基づいた作業を実施します。

一方でブリッジSEは、プロジェクト全体としての進捗管理や、委託先企業が作成した発注元企業への納品物のレビューを始めとした幅広いマネジメント業務を主に実施します。

ブリッジSEについての仕事内容は、仕事内容にて詳しく解説します。

ブリッジSEの仕事内容

 

続いて、ブリッジSEの仕事内容を解説します。以下、ブリッジSEの仕事内容の例になります。

  1. 発注元企業、委託先企業との認識合わせ
  2. プロジェクトの進捗管理・進捗報告
  3. 定例会等の打ち合わせのファシリテーター
  4. 成果物(設計書・仕様書等)の品質レビュー作業

 

プロジェクトを円滑に進めるため、発注元企業と委託先企業の間に認識の齟齬がないように、双方に説明をし、問題が発生した際には両社の要望を汲み取って問題解決を目指します。

特にアウトソーシングをせずに内製化でプロジェクトを推進していくプロジェクトでは、PM(プロジェクトマネージャー)が担う業務を遂行する場合もあります

加えて、WBS(プロジェクトの作業を分解して構成した、詳細スケジュール:Work Breakdown Structure)の作業把握や納品物レビューも欠かせない仕事内容です。

発注先企業への納品物として、テスト仕様書や設計書を始めとした日本語の文書が挙げられます。その多くは委託先企業が作成する文書の為、正しい日本語で記載されているか等のレビューが必要になります。

そのためオフショア開発の場合は、設計書等の資料の翻訳作業や、日本語の正確さのチェックや修正作業が発生する可能性もあります。

 

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ブリッジSEになるには?

ブリッジSEに必要なスキルについて、あれば望ましいスキルを紹介、更には向いている人、向いていない人の解説をします。

 

ブリッジSEに必要なスキル・経験

1.タスク管理能力・マネジメント力

先述の通り、ブリッジSEは進捗管理や進捗報告の業務も行います。

そのため、プロジェクトの状況を包括的に把握し、課題管理を始めとした現状のタスク管理をする必要があります。

PMと共通する業務内容が多いため、PMの経験やPMP等のプロジェクトマネージャ資格をお持ちの方は活かせる職種です。

 

2.プロジェクト経験

技術や知識、開発スキルといった、現場でのSEとしての経験が挙げられます。

環境起因のトラブルや、様々な想定外のトラブルが発生した際に、開発SEとしての経験があれば、過去の経験を活かした柔軟な対応ができ、トラブル解決の近道になります。

ブリッジSEと発注元のベースには信頼関係があります。

過去に蓄積されたノウハウが発注元の信頼へと変わり、経験によって更なるチャンスを生む可能性もあるので、プロジェクトで経験を積むことが必要です。

 

3.コミュニケーション能力

発注元企業と委託先企業の架け橋として、双方に適したアプローチをする必要があります。

両社と良好な関係性を築き上げるためにも、意見が食い違った際に調整するヒューマンスキルが大切です。

加えて、議論が紛糾した際には、会議をファシリテートする力や、的確なタイミングでノウハウを活かした提案を持ちかけることのできる交渉力も大切です。

上記から、対人関係においてのコミュニケーションスキルが必要になります。

 

4.語学力

オフショア開発のブリッジSEには必要なスキルになります。

プロジェクトのキックオフからゴールまで、プロジェクトを成功させるためには認識の齟齬は禁物です。

認識の齟齬を無くすためには、海外の開発ベンダーへ英語や現地の言語での正しい説明が必要になります。

「TOEIC Listening & Reading Test (TOEIC L&R)」等のビジネス英語のスキルがあれば活かせる職種です。

 

ブリッジSEに向いている性格、向いていない性格

ブリッジSEに向いている人、向いていない人とはどのような人でしょうか。

ブリッジSEに向いている人

1.客観的、論理的判断ができる人

ブリッジSEは、物事の大枠をつかみ中立的立場且つ過去実績を踏まえた判断が必要になります。

その為、物事を客観的、論理的に判断できる力がある方はブリッジSEに向いています。

 

2.柔軟な対応ができる人

発注元企業、委託先企業の求める事を汲み取る必要があります。

双方の意見が食い違った時やトラブル発生時に、ストレスにさらされることなく柔軟に対応できる人が向いています。

 

3.海外の文化への理解がある人

海外の方と一緒に働く場面では、より良い人間関係を築くために語学力だけでなく異文化への理解があることが望ましいです。
コミュニケーションを取り、信頼を得ることでスムーズにプロジェクトを進めることができます。

 

ブリッジSEに向いていない人

1.消極的な人

人と接することが苦手で内向的な人は認識の齟齬に繋がり、コミュニケーション不足に繋がる可能性があります。

ブリッジSEはコミュニケーションを図りながらプロジェクトを前に進める必要があるため、積極性が必要になります。

 

2.取りまとめ役でなく、決められた範囲内での作業が好きな人

ブリッジSEはプロジェクトに包括的に関わる必要があるため、限られた業務範囲内でのコツコツとした作業が好きな人は、ブリッジSEは向いていない可能性があります

ブリッジSEのメリット・デメリット

最後に、ブリッジSEのメリットとデメリットを解説します。

 

ブリッジSEになるメリット

オフショア開発等で海外の企業に作業を委託する場合は、海外の方と共に仕事をすることができるため、グローバルな活躍の場が期待できます

加えて、異なった文化を持つ方々と仕事をすることで新たな発見ができ、海外での活躍のチャンスへと繋がる可能性があります。

更にマネジメント力を鍛えることのできる職種のため物事を客観的に見る力が養われ、将来的にPMやPMOになりたい方はキャリアパス構築のためのとても良い成長経験になります。

 

ブリッジSEになるデメリット

デメリットとしては、マネジメント役としてプロジェクトを大枠として広く浅く捉える必要があるため、精通している知識があったとしても発注元企業の使用しているリソースに該当がなければ、活かしづらいと事が挙げられます。

加えて開発業務に重きを置いて成長したいと考えるSEの方にとっては仕事内容が広範囲であるため、物足りない、自分の望む成長に繋がらないと感じる可能性があります。

 

ブリッジSEについてまとめ

ブリッジSEとは、アウトソーシングをする際に発注元企業と委託先企業の橋渡しをする職種です。

プロジェクトを包括的に状況把握し、進捗管理から海外の企業との関係性を作るところまで、多様な仕事内容があることが分かりました。

プロジェクトマネジメント能力や言語等の様々なスキルを活かすことができる、将来性のある職種です。

将来PMやPMOになりたい方、海外でSEとして活躍したい方にはキャリアパス構築のため、是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

参考記事

https://www.offshore-kaihatsu.com/faq/bridgese.php

https://www.fenet.jp/beginner/column/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%8B%E3%82%A2/491/

https://techacademy.jp/magazine/20425

https://www.bigdata-navi.com/aidrops/3915/

https://career.levtech.jp/guide/knowhow/article/275/

 

なお、当メディアを運営するストラテジーテックコンサルティングはDX人材の活躍を支援しています。

 

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