ITエンジニアに資格は必要?キャリアアップに役立つIT系国家資格の試験概要や難易度を解説

本記事では、ITエンジニアのキャリアアップに役立つ国家資格を一覧で紹介します。 

問題形式や試験スケジュール、難易度についても解説するため、今後の学習計画を立てる上でも参考にしてみてください。

ITエンジニアに関する資格は数多く存在しますが、実際のキャリアアップに役立つのはどの資格か、迷われている方も多いのではないでしょうか。 

全部で12個の資格を紹介しますので、ぜひご覧ください。  

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情報処理安全確保支援士(SC) 

情報処理安全確保支援士の試験概要については、次の通りです。 

問題形式  午前Ⅰ:多肢選択式(四肢択一) 30問 

午前Ⅱ:多肢選択式(四肢択一) 25問 

午後 :記述式                4 問(解答数2問) 

試験時間  午前Ⅰ:  9:30~10:20(50分) 

午前Ⅱ:10:50~11:30(40分) 

午後  :12:30~15:00(150分) 

受験手数料  7,500円(消費税非課税) 
スケジュール  CBT方式により随時実施 

(CBTでの受験が難しい方向けに4月と10月に筆記試験を実施) 

難易度  合格率:19.7%(令和5年度春期) 

テクニカルスペシャリストのレベル4前提要件 

情報処理安全確保支援士は、セキュリティ分野に関するスペシャリスト向けの試験です。 

2016年まで行われていた情報セキュリティスペシャリスト試験の後継試験にあたります。 

試験はCBT方式による随時実施と年2回の筆記試験の両方が実施されています。 

合格率は多少上下するものの、毎回20%前後となっており、難易度は高いです。 

求められるレベルについても独立行政法人情報処理推進機構が定める4段階のレベル中、最高のレベル4が設定されています。 

情報処理安全確保支援士試験の受験をおすすめする人 

情報処理安全確保支援士試験は、セキュリティエンジニアやサイバーセキュリティに関連する職務を目指す人におすすめです。 

警察庁が公表している「令和4年におけるサイバー空間をめぐる驚異の情勢等について」では、サイバー犯罪の検挙件数は過去5年間増える一方です。 

また、近年のテレワーク導入の流れを受けたセキュリティがぜい弱な端末を侵入経路とするものは8割を超えており、セキュリティ対策の強化が求められています。 

情報セキュリティ分野の需要はなくなることはないため、需要の高まりと安定性を見据えたキャリア形成を望む方に適しているでしょう。

情報処理安全確保支援士に合格後のキャリアパス 

試験合格後のキャリアとしては、情報処理安全確保支援士合格後に、申請手続きを行うことで、「情報処理安全確保支援士(略称:登録セキスぺ)」として登録証が発行され、独立行政法人情報処理推進機構のデータベースに登録されます。 

IT系初の士業として信頼性を高められますが、独占業務はありません。 

そのため、取得後セキュリティエンジニアやセキュリティコンサルタントとして活動する方や教養として身につけて、直接的にセキュリティ分野に携わらない方も2割程度存在します。 

また、セキュリティエンジニアの年収は、厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると約580万円です。 

国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると平均年収は458万円のため、高い年収であることがわかります。 

出典元
「情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 推移表」独立行政法人情報処理推進機構
「情報処理技術者試験情報処理安全確保支援士 試験要綱」独立行政法人情報処理推進機構
「情報処理安全確保支援士試験とは」独立行政法人情報処理推進機構
「情報処理安全確保支援士試験 試験制度の沿革」独立行政法人情報処理推進機構
「令和4年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について 」警察庁広報資料
「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)の活動に関する実態調査」独立行政法人情報処理推進機構
「セキュリティエキスパート(情報セキュリティ監査)とは」職業情報提供サイトjobtag
「令和4年分 民間給与実態統計調査」国税庁

情報セキュリティマネジメント(SG) 

情報セキュリティマネジメント試験概要については、次の通りです。 

問題形式  科目A:多肢選択式(四肢択一) 60問(知識を問う) 

科目B:多肢選択式          60問(技能を問う) 

試験時間  120分(科目A・科目B合わせて) 
受験手数料  7,500円(税込) 
スケジュール  CBT方式により随時実施 
難易度  合格率:52.0%(令和4年度秋期) 

共通キャリア・スキルフレームワークのレベル2相当 

情報セキュリティマネジメント試験は、情報処理安全確保支援士と同様にセキュリティ分野の試験ですが、スキルレベルは4段階中2で、高度なスキルが求められるわけではありません。 

試験はCBT方式により随時行われており、問題形式は選択式です。 

科目A・Bの計120問を120分間で解く必要があり、試験時間はかなりタイトです。 

しかし、合格率は例年50%前後で推移しているため、しっかり対策を行えば合格は難しくないでしょう。  

情報セキュリティマネジメントの受験をおすすめする人 

情報セキュリティマネジメント試験は、これからセキュリティエンジニアを目指す人はもちろん、ITエンジニアでなくても、普段の業務で個人情報の管理を行う方にもおすすめです。 

情報セキュリティマネジメント試験では、情報漏えいリスクを低減するための意識向上や被害を最小限に抑えるための事後対応といった知識・技能が問われるため、情報セキュリティに関わる多くの方に推奨されています。 

また、ITパスポートを既に取得されている方の次のステップとしても有効です。 

情報セキュリティマネジメントに合格後のキャリアパス 

情報セキュリティマネジメント試験合格後のキャリアとしては、セキュリティ部門のリーダー職やセキュリティエンジニアへのステップアップが挙げられます。

ただし、試験合格が直接的にキャリアアップに結び付くわけではありません。 

試験合格を転職・就職で有利に働かせたいのであれば、より上位の試験合格を目指すのがおすすめです。 

ただし、情報セキュリティに関する知識や技能は十分身に着けられるため、個人情報管理などの部門に身を置く人は、得た知識を実務で活用可能です。 

出典元
「情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 推移表」独立行政法人情報処理推進機構
「情報処理技術者試験情報処理安全確保支援士 試験要綱」独立行政法人情報処理推進機構
「情報セキュリティマネジメント試験(SG)の流れ」CBTS受験者専用サイト

 

ITストラテジスト(ST) 

ITストラテジスト試験概要については、次の通りです。 

問題形式  午前Ⅰ:多肢選択式(四肢択一) 30問 

午前Ⅱ:多肢選択式(四肢択一) 25問 

午後Ⅰ:記述式               3 問(解答数2問) 

午後Ⅱ:論述式               2 問(解答数1問) 

試験時間  午前Ⅰ:  9:30~10:20(50分) 

午前Ⅱ:10:50~11:30(40分) 

午後Ⅰ:12:30~14:00(90分) 

午後Ⅱ:14:30~16:30(120分) 

受験手数料  7,500円(税込) 
スケジュール  筆記により春期(4月)の年1回実施 
難易度  合格率:15.5%(令和5年度春期) 

ストラテジストのレベル4前提要件 

ITストラテジスト試験は、ITを活用した事業・業務革新、サービス企画といった部門において、事業戦略の策定やシステム化の計画策定、経営者へのフィードバック等を行うために必要な知識や技能を問う試験です。 

求められるレベルは非常に高く、合格率も例年15%前後です。 

試験は年に1回筆記試験によって行われています。 

試験問題は午前中に選択式問題を2科目、午後からは記述式と論述式問題の計4科目と試験科目も多いです。 

ITストラテジストの受験をおすすめする人 

ITストラテジスト試験は、ITコンサルタント等の上位職種を目指す方におすすめです。 

クライアントがITを通じて実現したい未来に向けた事業戦略の立案・推進を担う業務であるため、プロジェクトの上流工程や大きな視点から考える仕事をしたい人に向いています。 

反対に現場で働くエンジニアとして、技術を磨いていきたいと考える人にとっては活用する機会が多くない資格です。 

エンジニアとして働くよりも、コンサルタントやマネージャ職に興味がある方は、合格を目指してみると良いでしょう。 

ITストラテジストに合格後のキャリアパス 

ITストラテジスト試験に合格後のキャリアとしては、ITコンサルタントやプロジェクトマネージャ、ビジネスアナリストなど上流工程に携わる職種が挙げられます。 

ITコンサルタントの年収は厚生労働省のサイトによると、約660万円とされており、平均年収の約1.5倍も高いです。 

また、ITコンサルタントはフリーランスとしても高年収を目指せるため、将来的な独立を考えている人にもおすすめの試験です。

企業に勤めている人であっても、マネージャ職に必要な知識・技能が身につくため、昇進につながりやすくなるでしょう。 

出典元
「情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 推移表」独立行政法人情報処理推進機構
「情報処理技術者試験情報処理安全確保支援士 試験要綱」独立行政法人情報処理推進機構

ウェブデザイン技能検定 

ウェブデザイン技能検定の概要については、次の通りです。 

問題形式  学科試験:筆記試験(マーク方式)「多肢選択法」「真偽法」形式 

実技試験:課題選択方式 

試験時間  1級:学科試験90分、実技試験180分、ペーパー実技60分 

2級:学科試験60分、実技試験120分 

3級:学科試験45分、実技試験60分 

受験手数料 

(全て消費税非課税) 

1級:学科試験8,000円/実技試験25,000円(ペーパー実技含む) 

2級:学科試験7,000円/実技試験16,000円 

3級:学科試験6,000円/実技試験8,000円 

スケジュール    1級 :年1回(11月学科試験・2月実技試験) 

2,3級:年4回(5月、8月、11月、2月) 

難易度  【合格率】 

1級:10~20% 

2級:30~40% 

3級:60~70% 

【合格基準】 

学科試験:70点以上(100点満点) 

実技試験:70点以上(100点満点:ただし、試験要項に示す各作業分類において配点の60点以上の得点を得ること) 

ウェブデザイン技能検定は、厚生労働省が指定する国家資格で、特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会が実施しています。 

試験は1級から3級まで設けられており、3級の合格率は60〜70%と高いですが、1級になると10〜20%と低く、合格は難しいです。

また、1,2級を受験するためには、一定の実務経験か2,3級への合格が受験資格として定められています。 

ウェブデザイン技能検定の受験をおすすめする人 

ウェブデザイン技能検定は、Webサイトのデザインに必要な知識や技能が問われる試験のため、Web制作やサイト運営に携わりたいと考えている人におすすめです。 

3級には特別な受験資格がないため、Web制作やサイト運営の実務経験がない人は、3級から始めてみるとよいでしょう。 

また1,2級の実技試験はAdobeのPhotoshopや Illustratorを使用することが求められるため、これらのアプリケーションを使った制作を学びたい人にも適しています。 

ウェブデザイン技能検定に合格後のキャリアパス 

ウェブデザイン技能検定合格後は、Webデザイナーやサイト制作へのキャリアアップが望めます。 

ただし、転職や就職で有利に働くのは、2級以上に合格した場合です。 

3級の取得は2級の受験資格の一つにもなっている上に、知識も身につくため無駄にはなりませんが、キャリアアップを目指すのであれば2級以上を取得しましょう。 

Webデザイナーの年収は、厚生労働省のサイトによると約481万円とされており、平均年収よりも高い水準です。

実務経験や上位資格の取得によって、さらに引き上げることも可能です。

ウェブデザイン技能検定が役立つ職種として、UI/UXデザイナーがあります。

UI/UXデザイナーについては下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひ併せてご覧下さい。

出典元
「ウェブデザイン技能検定 試験概要・受験資格」厚生労働大臣指定機関 特定非営利活動法人 インターネットスキル普及委員会
「Webデザイナーとは」職業情報提供サイトjobtag

基本情報技術者(FE) 

基本情報技術者試験の概要については、次の通りです。 

問題形式  科目A:多肢選択式(四肢択一) 60問(知識を問う) 

科目B:多肢選択式          20問(技能を問う) 

試験時間  科目A: 90 分 

科目B:100分 

受験手数料  7,500円(税込) 
スケジュール  CBT方式により随時実施 
難易度  合格率:35.6%(令和4年秋期) 

共通キャリア・スキルフレームワークのレベル 2 に相当 

基本情報技術者試験は、ITエンジニアとしての基本的な知識や技能を測る試験です。 

求められるスキルレベルも4段階中2に相当するため、ITパスポートに合格した人が次のステップとして受験するのに適しています。 

試験はCBT方式によって随時行われており、試験は選択式問題の2科目です。 

ただし、同じスキルレベル2の情報セキュリティマネジメント試験よりも合格率は低いため、しっかり勉強をして望む必要があります。 

基本情報技術者試験の受験をおすすめする人 

基本情報技術者試験は、ITエンジニアに必要な基本的な知識を体系的に身につけられるため、今後ITエンジニアとして働くことを考えている人や、ITエンジニアとして働き始めた人におすすめです。 

応用情報技術者試験や他の高度な試験に挑戦するための土台としても役立つため、将来的に上位試験の合格を目指している人にも向いています。  

基本情報技術者試験に合格後のキャリアパス 

基本情報技術者試験に合格すると、プログラマーやシステムエンジニア、企業の情報部門として働くことに役立ちます。 

転職においても有利に働きますが、転職活動においては上位の試験に合格している方が重宝されるでしょう。 

ただし、ITエンジニアとしての実務経験がない人が転職活動を行う際には、一定の知識や技能を有していることのアピールになります。 

既にITエンジニアとして働かれている人が転職や昇進に役立てるなら、応用情報技術者試験など上位の試験に挑戦してみてください。 

また、基本情報技術者資格が役立つ職業として、データアナリスト、SEがあります。

データアナリスト、SEの詳細は下記の記事でそれぞれ解説していますので、ぜひご覧ください。

出典元
「情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 推移表」独立行政法人情報処理推進機構
「情報処理技術者試験情報処理安全確保支援士 試験要綱」独立行政法人情報処理推進機構
「基本情報技術者試験 概要」独立行政法人情報処理推進機構
「基本情報技術者試験(FE)の流れ」CBTS受験者専用サイト

コンタクトアースマッチング公式サイト

応用情報技術者(AP) 

応用情報技術者試験の概要については、次の通りです。 

問題形式  午前:多肢選択式(四肢択一)80問 

午後:記述式             11問(解答数5問) 

試験時間  午前: 9 :30~12:00(150分)   

午後:13:00~15:30(120分) 

受験手数料  7,500円(税込) 
スケジュール  年2回 春期(4月)と秋期(10月) 
難易度  合格率:26.2%(令和4年秋期) 

共通キャリア・スキルフレームワークのレベル 3 に相当 

応用情報技術者試験は、ITエンジニアとして応用的な知識や技能が求められる試験です。 

4段階のスキルレベルにおいてレベル3に相当する試験で、基本情報技術者試験からのステップアップとして位置づけられています。 

試験は年2回、4月と10月に筆記試験が行われており、試験科目は選択式問題と記述式問題の2科目です。 

合格率は例年25%前後で推移しており、基本情報技術者試験よりも難易度が高いです。 

応用情報技術者の受験をおすすめする人 

応用情報技術者試験は、既にITエンジニアとして活動されている人で、マネージャなどの上位職種を目指す人におすすめの試験です。 

プログラミングに関する知識・技能だけでなく、ハードウェアやマネジメントに関する内容も問われるため、現場で活躍するエンジニアからキャリアアップをするのに適しています。 

転職や就職にも有利に働くため、プログラミングを学んだ人がIT業界へ転職する際にスキルの証明として受験するのも有効です。 

応用情報技術者に合格後のキャリアパス 

応用情報技術者試験に合格後は、自分の専門領域に特化した学習がおすすめです。 

応用情報技術者試験に合格するだけでも転職や昇進につなげやすくなりますが、実務経験のある分野や得意な領域におけるスペシャリストになれば、より好条件での転職が狙えます。 

特に応用情報技術者試験に合格すると、ネットワークスペシャリスト試験・ITストラテジスト試験・プロジェクトマネージャ試験などの上位試験において、一部科目の免除が受けられます。 

サーバーエンジニアやITコンサルタント、プロジェクトマネージャなど、高年収の上位職種を目指すのであれば、よりスキルレベルの高い試験も目指してみるとよいでしょう。  

出典元
「情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 推移表」独立行政法人情報処理推進機構
「情報処理技術者試験情報処理安全確保支援士 試験要綱」独立行政法人情報処理推進機構
「応用情報技術者試験 概要」独立行政法人情報処理推進機構
「応用情報技術者試験 スケジュール」独立行政法人情報処理推進機構

プロジェクトマネージャ(PM)

 

プロジェクトマネージャ試験の概要については次の通りです。 

問題形式  午前Ⅰ:多肢選択式(四肢択一) 30問 

午前Ⅱ:多肢選択式(四肢択一) 25問 

午後Ⅰ:記述式               3 問(解答数2問) 

午後Ⅱ:論述式                2 問(解答数1問) 

試験時間  午前Ⅰ:  9:30~10:20(50分) 

午前Ⅱ:10:50~11:30(40分) 

午後Ⅰ:12:30~14:00(90分) 

午後Ⅱ:14:30~16:30(120分) 

受験手数料  7,500円(税込) 
スケジュール  年1回 秋期(10月) 
難易度  合格率:14.1%(令和4年度秋期) 

プロジェクトマネージャのレベル 4 の前提要件 

プロジェクトマネージャ試験は、プロジェクトの責任者として活躍するために必要なプロジェクト管理能力やチーム運営、リスク管理に関する知識や技能を問う試験です。 

プログラマーやエンジニアを統括してプロジェクトを推進する役割であるため、求められるスキルレベルは高く、合格率も例年15%前後です。 

試験は年1回10月に行われており、選択式2科目と記述式・論述式の計4科目を受験する必要があります。 

プロジェクトマネージャ試験の受験をおすすめする人 

プロジェクトマネージャ試験はシステムエンジニアやプログラマーとして現場経験を一定程度積み、さらにステップアップを目指す人や昇進して間もない人の学習におすすめです。 

また、マネジメントスキルは仮に他業種へ転職したとしても役立つスキルであるため、学習難易度は高いですが、取得して損はありません。 

現場のスペシャリストよりもマネージャを目指す人にプロジェクトマネージャ試験の受験をおすすめします。 

プロジェクトマネージャに合格後のキャリアパス 

プロジェクトマネージャ試験合格後のキャリアパスは多岐にわたります 

システム開発プロジェクトを管理するプロジェクトマネージャはもちろん、マネジメントスキルやチーム運営能力を活かしたITコンサルタントや営業職への転身も可能です。 

プロジェクトマネージャの平均年収は転職サイト大手のdodaによると約686万円とされており、ITエンジニアの平均年収とされる約442万円から大幅にアップが期待できます。 

上位職種に就くことでキャリアの選択肢や年収を大きく伸ばしたい方はプロジェクトマネージャ試験を目指してみてください。 

また、プロジェクトマネージャ試験の詳細な概要や対策については、こちらの記事で解説しています。

受験を検討されている方は、併せてご覧ください。

 

出典元
「情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 推移表」独立行政法人情報処理推進機構
「情報処理技術者試験情報処理安全確保支援士 試験要綱」独立行政法人情報処理推進機構
「プロジェクトマネージャ試験 概要」独立行政法人情報処理推進機構
「日本の平均年収ランキング」doda

ネットワークスペシャリスト(NW) 

ネットワークスペシャリスト試験の概要については次の通りです。 

問題形式  午前Ⅰ:多肢選択式(四肢択一) 30問 

午前Ⅱ:多肢選択式(四肢択一) 25問 

午後Ⅰ:記述式               3 問(解答数2問) 

午後Ⅱ:記述式                2 問(解答数1問) 

試験時間  午前Ⅰ:  9:30~10:20(50分) 

午前Ⅱ:10:50~11:30(40分) 

午後Ⅰ:12:30~14:00(90分) 

午後Ⅱ:14:30~16:30(120分) 

受験手数料  7,500円(税込) 
スケジュール  年1回 春期(4月) 
難易度  合格率:14.3%(令和5年度春期) 

テクニカルスペシャリストのレベル4前提要件 

ネットワークスペシャリスト試験は、ネットワークの設計、構築、運用、保守に関する幅広い知識やスキルを問う試験です。

求められる技術レベルも高いことから、スキルレベルは最上位の4で、合格率も例年15%前後と高くありません。 

試験は年1回春に行われており、試験科目は選択式2科目と記述式・論述式の計4科目です。 

ネットワークスペシャリスト試験の受験をおすすめする人 

ネットワークスペシャリスト試験は、ネットワークの設計・構築・管理といったスキルを養うことができるため、需要がなくなりにくいインフラ関係のエンジニアとして働きたい人におすすめです。 

また、インフラに関するスキルは、非IT企業においても求められているため、IT以外の業界でエンジニアとして働きたい人にも適しています。 

将来性も見込めるエンジニアとして働きたい人には、ネットワークスペシャリスト試験をおすすめします。 

ネットワークスペシャリストに合格後のキャリアパス 

ネットワークスペシャリスト試験合格後は、ネットワークエンジニアやサーバーエンジニアへのキャリアアップが目指せます。

いずれもインフラに携わるエンジニアとして需要が高いです。 

また、インフラエンジニアの年収は厚生労働省の職業情報提供サイトjobtagによると、約660万円です。

これは、ITエンジニアの一般的な年収や国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」で示されている日本の平均年収約458万円よりも高い報酬が得られます。 

安定した需要と高い年収の両方を狙いたい人は、ネットワークスペシャリスト試験に挑戦してみてください。 

ネットワークスペシャリスト資格が役立つ職種として、ネットワークエンジニアがあります。

以下の記事でネットワークエンジニアについて紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

 

出典元
「情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 推移表」独立行政法人情報処理推進機構
「情報処理技術者試験情報処理安全確保支援士 試験要綱」独立行政法人情報処理推進機構
「ネットワークスペシャリスト試験 スケジュール」独立行政法人情報処理推進機構
「システムエンジニア(基盤システム)とは」職業情報提供サイトjobtag

データベーススペシャリスト(DB) 

データベーススペシャリスト試験の概要については、次の通りです。 

問題形式  午前Ⅰ:多肢選択式(四肢択一) 30問 

午前Ⅱ:多肢選択式(四肢択一) 25問 

午後Ⅰ:記述式               3 問(解答数2問) 

午後Ⅱ:記述式                2 問(解答数1問) 

試験時間  午前Ⅰ:  9:30~10:20(50分) 

午前Ⅱ:10:50~11:30(40分) 

午後Ⅰ:12:30~14:00(90分) 

午後Ⅱ:14:30~16:30(120分) 

受験手数料  7,500円(税込) 
スケジュール  年1回 秋期(10月) 
難易度  合格率:17.6%(令和5年度秋期) 

テクニカルスペシャリストのレベル4前提要件 

データベーススペシャリスト試験は、データベースの企画開発に関する知識や技能を問う試験です。

情報システム全体のデータ管理者として活躍するためのスキルを身につける試験のため、スキルレベルは最も高い4で、合格率も例年15%前後のハイレベルな試験です。 

試験は年1回秋に行われており、試験科目は選択式2科目と記述式・論述式の計4科目を受験する必要があります。 

データベーススペシャリスト試験の受験をおすすめする人 

データベーススペシャリスト試験は、近年急速に発展しているビッグデータの活用やAI・機械学習、顧客データなどの管理システム開発に携わりたい人におすすめです。 

データの活用は多くの企業で需要が高く、将来性もある分野といえるでしょう。 

また、データ分析やAI開発に関するスキルを身につけ、データサイエンティストやAIエンジニアを目指す人にも有用です。 

単体でも需要が高く、さらなるキャリアアップも目指せるため、幅広い選択肢を手に入れたい人におすすめします。 

データベーススペシャリストに合格後のキャリアパス 

データベーススペシャリスト試験合格後は、データベースエンジニアへのキャリアアップがスタンダードです。 

データベースエンジニアの年収は厚生労働省によると約535万円で、一般的なエンジニアの年収よりも高額です。 

データベースの設計や構築、運用のみを行うのではなく、データ分析や機械学習に関するスキルを養えば、データサイエンティストやAIエンジニアといった、より高い報酬を目指せます。 

また、データベースエンジニアは、IT企業だけでなく非IT企業への転職も可能なため、活動の幅を広げていきたい人は、データベーススペシャリスト試験に挑戦してみてください。 

出典元
「情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 推移表」独立行政法人情報処理推進機構
「情報処理技術者試験情報処理安全確保支援士 試験要綱」独立行政法人情報処理推進機構
「データベースペシャリスト試験 スケジュール」独立行政法人情報処理推進機構
「データエンジニアとは」職業情報提供サイトjobtag

システム監査技術者(AU) 

システム監査技術者試験の概要については、次の通りです。 

問題形式  午前Ⅰ:多肢選択式(四肢択一) 30問 

午前Ⅱ:多肢選択式(四肢択一) 25問 

午後Ⅰ:記述式               3 問(解答数2問) 

午後Ⅱ:論述式                2 問(解答数1問) 

試験時間  午前Ⅰ:  9:30~10:20(50分) 

午前Ⅱ:10:50~11:30(40分) 

午後Ⅰ:12:30~14:00(90分) 

午後Ⅱ:14:30~16:30(120分) 

受験手数料  7,500円(税込) 
スケジュール  年1回 秋期(10月) 
難易度  合格率:15.9%(令和5年度秋期) 

サービスマネージャのレベル 4 の前提要件 

システム監査技術者試験は、システムを有効活用できているか、正常に動作しているか、といった視点で監査を行うためのスキルを問う試験です。 

企業が使用している情報処理システムの監査を行う立場として活躍するための試験であるため、スキルレベルも高く、合格率も例年15%前後の難関資格です。 

試験は年1回秋に行われており、試験科目は選択式2科目と記述式・論述式の計4科目を受ける必要があります。 

システム監査技術者試験の受験をおすすめする人 

システム監査技術者試験は、監査法人や企業の監査部門に所属し、システム監査を行うための知識や技能を問うため、経営目線やセキュリティチェックといった汎用性の高いスキルが身につきます。 

そのため、システム監査だけでなく、ITコンサルタントなど独立に向けたスキルアップをしたい方にもおすすめです。 

また、システム監査業務自体は資格による独占業務ではありませんが、監査機関に所属する場合は多いため、本試験に合格しておくことで転職も有利に進められます。 

システム監査技術者に合格後のキャリアパス 

システム監査技術者試験合格後は、システム監査部門への異動や監査法人に転職するといった選択肢が一般的です。 

システム監査部門を経験することで、プロジェクトマネージャやシステム部門の管理職へのステップアップにもなるでしょう。 

システム監査に携わるエンジニアの年収は、厚生労働省によると約580万円とされています。 

一般的なエンジニアの年収よりも高額ですが、大手監査法人へ転職することで、800万円から1,000万円近い年収を目指せます。 

また、システム監査技術者資格が役立つ職種として、システムコンサルタントやセキュリティコンサルタントがあります。

以下の記事でそれぞれの職種について解説していますので、併せてご覧ください。

 

出典元
「情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 推移表」独立行政法人情報処理推進機構
「情報処理技術者試験情報処理安全確保支援士 試験要綱」独立行政法人情報処理推進機構
「システム監査技術者試験 概要」独立行政法人情報処理推進機構
「システム監査技術者試験 スケジュール」独立行政法人情報処理推進機構
「セキュリティエキスパート(情報セキュリティ監査)とは」職業情報提供サイトjobtag
「システム監査法人の年収」マイナビ転職

システムアーキテクト(SA)

システムアーキテクト試験の概要については、次の通りです。 

問題形式  午前Ⅰ:多肢選択式(四肢択一) 30問 

午前Ⅱ:多肢選択式(四肢択一) 25問 

午後Ⅰ:記述式               3 問(解答数2問) 

午後Ⅱ:記述式                2 問(解答数1問) 

試験時間  午前Ⅰ:  9:30~10:20(50分) 

午前Ⅱ:10:50~11:30(40分) 

午後Ⅰ:12:30~14:00(90分) 

午後Ⅱ:14:30~16:30(120分) 

受験手数料  7,500円(税込) 
スケジュール  年1回 春期(4月) 
難易度  合格率:15.8%(令和5年度春期) 

システムアーキテクト,テクニカルスペシャリストのレベル 4 の前提要件 

システムアーキテクト試験は、企業の情報システム戦略に基づき、業務システムの企画・設計を行うために必要な知識・技能を問う試験です。 

システム戦略の上流工程に携わる職種であるため、求められるスキルレベルは高く、合格率も例年15%前後の難関資格です。 

試験は年1回春に行われており、試験科目は選択式2科目と記述式・論述式の計4科目を受ける必要があります。 

システムアーキテクト試験の受験をおすすめする人 

システムアーキテクト試験は、ITコンサルタントやプロジェクトマネージャといった、プロジェクトの責任者を目指す人におすすめです。 

システムアーキテクトには、企業のシステム戦略の上流工程として、IT技術や各業種の業務体系・固有システムに関する深い理解が求められるためです。 

また、ITストラテジストやプロジェクトマネージャなどと密に連携し、プロジェクトを進めていく必要があるため、コミュニケーション能力やチーム運営が得意な人にも適しています。 

システムアーキテクトに合格後のキャリアパス 

システムアーキテクト試験合格後は、システムアーキテクトとして経験を積むことやITコンサルタント・プロジェクトマネージャへのキャリアアップが考えられます。 

ITコンサルタントの年収は厚生労働省によると、約660万円と高額です。 

また、年収面だけでなく、システム開発の上流工程に携わることで得られるスキルや実務経験は、転職活動を行う際に多くの企業で重宝されるでしょう。 

近年のDX推進が求められる動きの中で、需要が高まるシステムアーキテクトとして活動したい人は、挑戦してみるとよいでしょう。 

出典元
「情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 推移表」独立行政法人情報処理推進機構
「情報処理技術者試験情報処理安全確保支援士 試験要綱」独立行政法人情報処理推進機構
「システムアーキテクト試験 概要」独立行政法人情報処理推進機構
「システムアーキテクト試験 スケジュール」独立行政法人情報処理推進機構
「ITコンサルタントとは」職業情報提供サイトjobtag

エンベデッドシステムスペシャリスト(ES)

エンベデッドシステムスペシャリスト試験の概要については、次の通りです。 

問題形式  午前Ⅰ:多肢選択式(四肢択一) 30問 

午前Ⅱ:多肢選択式(四肢択一) 25問 

午後Ⅰ:記述式               3 問(解答数2問) 

午後Ⅱ:論述式                2 問(解答数1問) 

試験時間  午前Ⅰ:  9:30~10:20(50分) 

午前Ⅱ:10:50~11:30(40分) 

午後Ⅰ:12:30~14:00(90分) 

午後Ⅱ:14:30~16:30(120分) 

受験手数料  7,500円(税込) 
スケジュール  年1回 秋期(10月) 
難易度  合格率:19.7%(令和5年度秋期) 

テクニカルスペシャリストのレベル4前提要件 

エンベデッドシステムスペシャリスト試験は、IoTなどの組み込みシステムに関する知識や技能を問う試験です。 

専門性の高い領域のため、求められるスキルレベルは高く、合格後も例年20%前後で推移しています。 

試験は年1回秋に行われており、試験科目は選択式2科目と記述式・論述式の計4科目です。 

エンベデッドシステムスペシャリスト試験の受験をおすすめする人 

エンベデッドシステムスペシャリスト試験は、ハードウェアの製造業などで組み込み技術に特化したエンジニアとして働くことを目指す人におすすめです。 

近年ではIoT技術の進展により、スマート家電やドローン技術が台頭し、その需要はますます高まっています。 

高い開発技術を持ったエンジニアとしてのキャリア形成を目指すのであれば、難易度は高いですが、挑戦する価値のある試験です。 

エンベデッドシステムスペシャリストに合格後のキャリアパス 

エンベデッドシステムスペシャリスト試験合格後は、組み込み系エンジニアとしてのキャリア形成が可能です。 

組み込み系エンジニアの年収は厚生労働省によると約550万円ですが、組み込み系エンジニアは幅広い業種で求められており、就職先によってはさらに高い年収を目指せます。 

また、エンジニアとしてのキャリアを十分に積んだ後は、開発責任者やプロジェクトマネージャといったキャリアも視野に入れられます。 

出典元
「情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 推移表」独立行政法人情報処理推進機構
「情報処理技術者試験情報処理安全確保支援士 試験要綱」独立行政法人情報処理推進機構
「エンベデッドシステムスペシャリスト試験 概要」独立行政法人情報処理推進機構
「システムエンジニア(組込み、IoT)とは」職業情報提供サイトjobtag

まとめ 

今回は、ITエンジニアがキャリアアップを目指す場合におすすめの国家資格を紹介しました。 

ITエンジニアには多くの国家資格が用意されており、レベルも分けられているため、初心者が段階的にレベルアップを目指すのに適しています。

また、レベルの高い試験に合格すると、年収の高いスペシャリストへのキャリアアップも可能です。 

フリーランスエンジニアとして働く人の場合は、国家資格を取得しておくとクライアントからの信頼にもつながり、案件が獲得しやすくなるでしょう。 

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資格はもちろんアピールにはなりますが、実務経験を優先する案件も多いです。 

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