本記事では、Microsoft Azure認定資格の一覧と概要、試験内容、難易度、取得するメリット、勉強方法を紹介しています。
ITのプロフェッショナルを目指す方におすすめの、専門知識が得られる資格です。
取得を検討されている方は、ぜひご覧ください。
目次
- 1 Microsoft Azure認定資格とは
- 2 Microsoft Azure認定資格を取得するメリット
- 3 Microsoft Azure認定資格を難易度ごとに紹介
- 3.1 【初級】 Fundamentals
- 3.2 【中級】Associate
- 3.2.1 Azure AI Engineer Associate:AI-102
- 3.2.2 Azure Data Engineer Associate:DP-203
- 3.2.3 Azure Administrator Associate:AZ-104
- 3.2.4 Azure IoT Developer Specialty:AZ-220
- 3.2.5 Azure Security Engineer Associate:AZ-500
- 3.2.6 Azure Database Administrator Associate:DP-300
- 3.2.7 Azure Developer Associate:AZ-204
- 3.2.8 Azure Data Scientist Associate:DP-100
- 3.2.9 Security Operations Analyst Associate:SC-200
- 3.2.10 Azure Stack Hub Operator Associate:AZ-600
- 3.3 【上級】Expert
- 3.4 【特定領域】Specialty
- 4 Microsoft Azure認定資格の勉強方法
- 5 Azure認定資格取得は目指す方へ無料登録はこちら
- 6 データサイエンティストとして活躍したい方へ案件はこちらから
Microsoft Azure認定資格とは
Microsoft Azure の認定資格とは、マイクロソフト社が提供するクラウドサービス「Microsoft Azure」に関する知識やスキルを証明するものです。
主に「Fundamentals」「Associate」「Expert」の3つのレベルが設けられています。
民間資格の中でも知名度が高く「Microsoft Azure」を扱っているプロジェクトも多いため、実用性の高い資格といえます。
Microsoft Azure認定資格の有効期限は1年間
Microsoft Azure認定資格の有効期限は、資格取得から1年間です。
2021年6月30日より前に取得した資格の有効期限については2年間となっています。
出典元:「マイクロソフト認定資格の有効期限と更新について」Microsoft
更新は有効期限前にオンライン評価に合格する必要がある
Microsoft Azure認定資格の更新には、オンライン評価に合格する必要があります。
オンライン評価は本試験よりも短く、教材の持ち込みも可能です。
また、更新費用も掛かりません。
6カ月の更新可能期間内であればいつでも更新可能となっています。
出典元:「マイクロソフト認定資格の更新について」Microsoft
Microsoft Azure認定資格を取得するメリット
Microsoft Azure認定資格を取得すると、社内や取引先などの社外に対してスキルを証明できるというメリットがあります。
Azure認定資格は、レベル別に分かれているので、取得したレベルによってどの程度「Microsoft Azure」を使いこなせるかという点が証明しやすいといえるでしょう。
そのため、社内人事評価や転職時には役立つ資格といえます。
Microsoft Azure認定資格を難易度ごとに紹介
Microsoft Azure認定資格を難易度ごとに紹介しています。
Microsoft Azure認定資格は、3つの難易度と1つの特定領域に分類されます。
レベル | 詳細 |
【初級】Fundamentals | 非エンジニアも含む入門向けの資格、これから学びたい人向け |
【中級】Associate | 管理者、開発者向けのロールベースの資格、クラウド経験者向け |
【上級】Expert | 高い専門性を持つ、高度な資格、設計から実装まで行えるレベル |
【特定領域】Specialty | 特定の領域に特化した資格 |
資格一覧は以下の通りです。
各資格の概要についてみていきましょう。
【初級】 Fundamentals
「Fundamentals」は初級レベル認定資格です。
Azure初心者の方は、まず「Fundamentals」の資格取得を目指しましょう。
「Fundamentals」の資格には、以下3つの種類があります。
Azure Fundamentals:AZ-900
Azure Fundamentals:AZ-900は「Microsoft Azure」の基礎知識を証明する資格です。
「クラウドの概念」「Microsoft Azureのサービス・機能」「セキュリティ」などについて学びます。
初歩的な資格となるため、20~30時間程度の学習で合格できるともいわれています。
Azure AI Fundamentals:AI-900
Azure Fundamentals:AI-900は、機械学習(ML)や人工知能(AI)に関する基礎知識を証明する資格です。
AIの基本的な概念や「Microsoft Azure」にて利用できるAIソリューションの作成などについて学びます。
AI関連機能の基礎的な理解を目的としているため「AIエンジニア」向けの資格といえます。
Azure Data Fundamentals:DP-900
Azure Data Fundamentals:DP-900は、データの取り扱いやデータ分析の手法についてのスキルを証明する資格です。
データベースなどの基礎を学ぶ資格となるため「データエンジニア」向けの初級資格といえます。
【中級】Associate
Associateは、中級者向けの認定資格です。
各エンジニア向けに資格が設けられており、ロールベースによって下記10種類に細分化されています。
Azure AI Engineer Associate:AI-102
Azure AI Engineer Associate:AI-102は「AIエンジニア」向けの中級資格です。
Azure AI Engineer Associateの認定資格を習得すると「認識サービス」「機械学習」「自然言語処理」「AIソリューション設計」などの専門知識やスキルを証明できます。
Azure Data Engineer Associate:DP-203
Azure Data Engineer Associate:DP-203は「データエンジニア」向けの中級資格です。
資格取得には、ストリーミングデータシステムを分析ソリューションの構築に適したスキーマに「統合」「変換」「一元化」するための知識が求められます。
また「Python」「Scala」など、データ処理言語のスキルも必要です。
Azure Administrator Associate:AZ-104
Azure Administrator Associate:AZ-104は「Azure管理者」向けの中級資格です。
「Microsoft Azure」の「実装」「管理」「監視」など、サービス全般に関する知識が求められる資格です。
Azure IoT Developer Specialty:AZ-220
Azure IoT Developer Specialty:AZ-220は「IoTエンジニア」向けの中級資格です。
「Microsoft Azure」を使用したデバイスを構成や保守だけではなく、物理デバイスのセットアップの知識も求められます。
また、IoTコーディングには欠かせない「C言語」「Python」などのスキルも必須です。
Azure Security Engineer Associate:AZ-500
Azure Security Engineer Associate:AZ-500は「セキュリティエンジニア」向けの中級資格です。
クラウド環境における「IDとアクセス管理」「ネットワークのセキュリティ保護」などのスキルが求められます。
また「管理者」「開発者」と協力をして、セキュリティの要件を満たすソリューションを計画する必要があるため、ハイブリッド環境管理に関する知識も必須です。
Azure Database Administrator Associate:DP-300
Azure Database Administrator Associate:DP-300は「データベース管理者」向けの中級資格です。
「SQL Server」「SQL データベースサービス」にて構築されたオンプレミスとクラウドのデータベースを管理する知識やスキルが求められます。
Azure Developer Associate:AZ-204
Azure Developer Associate:AZ-204は「開発者」向けの中級資格です。
「Microsoft Azure」のクラウドアプリケーションの「設計」「開発」「保守」など、すべての段階の専門知識が問われます。
受験者層として、1~2年「Microsoft Azure」の実務経験がある方が想定されています。
Azure Data Scientist Associate:DP-100
Azure Data Scientist Associate:DP-100は「データサイエンティスト」向けの中級資格です。
「Azure Machine Learning」を使用した機械学習の「セットアップ」「モデルのトレーニング」「管理」などのスキルが求められます。
Security Operations Analyst Associate:SC-200
Security Operations Analyst Associate:SC-200は「セキュリティエンジニア」「セキュリティ運用アナリスト」向けの中級資格です。
「Microsoft Azure Sentinel」「Azure Defender」を使用し、情報技術システムの保護を目的とした、セキュリティ脅威の調査を実施するためのスキルが求められます。
Azure Stack Hub Operator Associate:AZ-600
Azure Stack Hub Operator Associate:AZ-600は「Azure管理者」「オペレーター」向けの中級資格です。
オンプレミス環境でアプリを実行する「Azure Stack Hub」を使用して、データセンターからエンドユーザーにクラウドサービスを提供する方が対象となります。
「Azure Stack Hub」に関する「インフラ環境」の「計画」「実装」「管理」などのスキルが求められます。
【上級】Expert
Expertは、上級者向けの認定資格です。
「ネットワーク」「コンピューティング」「監視」「セキュリティ」など「Microsoft Azure」で実行する「クラウド」や「ハイブリッドソリューション」の専門知識を持っている方が対象となります。
DevOps Engineer Expert:(AZ-104 or AZ-204)and AZ-400
DevOps Engineer Expert:(AZ-104 or AZ-204)and AZ-400は「DevOpsエンジニア」向けの上級資格です。
「DevOps」を実現するために必要なスキルが求められるため「Microsoft Azure」での「開発」「管理」に関する経験が必須となります。
また「Azure DevOps」と「GitHub 」の両方についても理解している必要があります。
【特定領域】Specialty
Microsoft Azure認定資格では、特定のジャンルに特化した「Specialty」が設けられています。
難易度は上級者向けとなり、専門分野を深く掘り下げたい方向けの資格となります。
各資格の詳細は下記の通りです。
Azure for SAP Workloads Specialty
Azure for SAP Workloads Specialtyは「Azure管理者」「ソリューションアーキテクト」向けの特定領域資格です。
「Microsoft Azure」での「SAPソリューションの運用」「プロビジョニング・スケーリング調整」などのスキルが必要となります。
また「SAPアプリケーション」や「データベース用のOSサーバー」「仮想化」なども知識も求められます。
Azure Virtual Desktop Specialty
Azure Virtual Desktop Specialtyは「デスクトップ管理者」向けの特定領域資格です。
クラウド上で実行されるデスクトップおよびアプリの仮想化サービス「Azure Virtual Desktop」のスキルを証明する資格となります。
「仮想化」「ネットワーク」「ID」など「Microsoft Azure」でのテクノロジの経験が必須です。
Azure Support Engineer for Connectivity Specialty
Azure Support Engineer for Connectivity Specialtyは「サポートエンジニア」向けの特定領域資格です。
「Microsoft Azure」におけるネットワークの問題解決のための高度なトラブルシューティングスキルが求められます。
また「ルーティング」「権限」など、ネットワークとハイブリッド環境に関する経験が必須です。
Azure Cosmos DB Developer Specialty
Azure Cosmos DB Developer Specialtyは「データエンジニア」向けの特定領域資格です。
「Azure Cosmos DB」特化した資格となっており「アプリケーションの開発スキル」「管理方法」が求められます。
Microsoft Azure認定資格の勉強方法
最後に、Microsoft Azure認定資格の勉強方法を紹介します。
下記内容を参考に、資格取得を目指しましょう。
ロードマップを作成
Microsoft Azure認定資格取得を目指す方には、ロードマップの作成が必要です。
Microsoft Azure認定資格には「管理者」「開発者」「AIエンジニア」向けのものがあり、最終的にすべての資格を取得するのがおすすめです。
そのため、将来的にMicrosoft Azure認定資格をどの順番で取得していくかを決めておくと、勉強のモチベーションにもつながります。
例えば「AIエンジニア」向けにロードマップの例は、下記の通りです。
- Azure AI Fundamentals(AI-900)
- Azure Database Administrator Associate(DP-300)
- Azure Data Engineer Associate(DP-203)
- Azure Data Scientist Associate(DP-100)
まず「Fundamentals」にて基礎知識を身に付け、その後、データソリューションや機械学習モデルに関する領域の資格取得を目指すといった流れになります。
Microsoftが提供する学習サービス「Microsoft Learn」を活用する
Microsoft Azure認定資格取得を目指す方は、Microsoftが提供する学習サービス「Microsoft Learn」を活用しましょう。
「Microsoft Learn」は、Microsoftの各種サービスの使い方をハンズオン形式で学べるサービスです。
学習方法は「ラーニングパス」と「モジュール」の2つがあります。
「ラーニングパス」は、複数のテーマ組み合わせたサービスで、「モジュール」はラーニングパスにある項目の内、特定の内容が学べるようになっています。
そのため、一気に学習したい方には「ラーニングパス」、1つの項目を着実にマスターしたい方には「モジュール」がオススメです。
MeasureUpの模擬テストを受ける
Microsoft Azure認定資格取得を目指す方は、MeasureUpの模擬テストの活用もおすすめです。
基本的にMicrosoftが提供する「Microsoft Learn」のみでも十分合格ラインは狙えます。
しかし、不安な方は、実際の試験に近いMeasureUpの模擬テストがおすすめです。
Azure認定資格取得は目指す方へ無料登録はこちら
いかがでしたでしょうか。
本記事では、Microsoft Azure認定資」の「概要」「難易度」「取得するメリット」「勉強方法」を紹介しました。
ITプロフェッショナルを目指す方に本記事が参考となりましたら幸いです。
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