PMOコンサルタントとは?概要や必要なスキル、将来性を解説!

本記事では、PMOコンサルの仕事内容や必要なスキル、将来性等について解説します。

PMOコンサルについて知りたい人は、ぜひご覧ください

プロジェクトの成功は、組織の成果や競争力に直結する重要な要素です。

そのためには、効果的なプロジェクトマネジメントが欠かせません。

そこで登場するのがPMOコンサルです。

PMOコンサルは、プロジェクトマネジメントオフィスの専門知識とスキルを持ち、プロジェクトの計画から進捗管理、リスク管理まで幅広い業務を担当します。

目次

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PMOとは?

PMOの概要

PMO(Project Management Office)とは、部署を超えてプロジェクトをマネジメントする部門や構造システムのことです。

PMOが担う役割は、PMのサポートからプロジェクトの進捗状況の管理、課題の把握、チームメンバーの環境の管理など広範囲にわたります。 

PMOの必要性 

PMOの導入は、PMの負担軽減とプロジェクトの成功率向上が目的です。

日本ではIT人材とプロジェクトメンバー不足によるPMの激務が問題となっています。

こうした問題を解決する手段として、PMやプロジェクトチームをサポートするPMOの必要性が高まっています。

また、国内プロジェクトの成功率の低さがPMOの必要性を高めています

プロジェクトの成功率を「企業IT動向調査報告書 2021」でみると、予定通り完了したプロジェクトは39.1パーセントです。

さらにその中で、品質に満足しているのは28.9%です。

PM専門の人材ではなく、社内の人材をPM代わりに任命していることが失敗の要因として挙げられます。

もともと、PMという役職の人は企業におらず、プロジェクトが立ち上がった時に、関連部門の中から起用されます。

そのため、PMのマネジメントに関する知識や経験が少ない場合には、品質や納期、予算に関して失敗するケースや、プロジェクトが未完のまま終わってしまうというケースが見られるのです。

一方、PMOは主に外部へ委託する場合が多く、高いマネジメント能力を備えた人材が参画します。

そのため、現場の意見を深くくみ取り、企業上層部に伝達し、プロジェクトをより良いものに導くことが可能です。

PMOはPMのスキルを補い、プロジェクトの完了に導くだけでなく、プロジェクトの質の向上にも有効な取り組みだといえるでしょう。

引用元:「企業IT動向調査報告書 2021」一般社団法人日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)

PMとの違い 

PMとPMOの大きな違いは下記のとおりです。 

  • PM:プロジェクト全体を管理し、プロジェクトに関する意思決定を行う。 
  • PMO:プロジェクトのメンバー、PMのサポート役として、プロジェクトの成功を後方支援する。 

両者ともプロジェクトを順調に進め、成功に導くという目的は同じですが、役割は異なります。

プロジェクトの成否に関わる意思決定は、PMの権限です。

意思決定が遅かったり、間違っていたりするとビジネス環境の変化についていけません

PMOは、現場の状況を可視化し、PMが正確な意思決定を迅速に下すための情報提供を行うことが役割です。

また、PMが本来の責務に注力できるように、その他の業務の遂行も担います。 

PMOコンサルとは 

PMOコンサルは、プロジェクトマネジメントオフィス(PMO)のコンサルティング業務を担当する専門家です。

組織における、プロジェクトマネジメントのプロセスや方法を改善し、プロジェクトを成功させるためのアドバイスやサービスを提供する人のことを指します。

組織では、複数のプロジェクトを同時に進める際に、プロジェクトマネジメントの統一性や効率性を確保する必要があります。

また、リスク管理や問題解決、進捗管理などのプロジェクト管理業務を効果的に遂行するための専門知識や経験も求められるでしょう。

そのため、多くの組織がPMOコンサルのサポートを必要としています。 

PMOコンサルの役割・具体的な業務内容 

PMOコンサルの主な役割は、プロジェクトマネジメントの標準化と最適化です。

具体的には、以下4つとなります。 

  • プロジェクト計画の策定 
  • 進捗管理と報告 
  • リスク管理と問題解決 
  • チームのサポートとコーディネーション 

組織のニーズに応じて、PMOの機能やプロセスを設計し、プロジェクトチームや管理職と連携しながらプロジェクトの成功を支援することが役割です。 

プロジェクト計画の策定 

PMOコンサルは、プロジェクトの目標明確化とスケジュールを管理することで、リソースの割り当てやタスクのスケジューリングなど、プロジェクト計画の策定を支援します。

さらに、プロジェクトの優先順位付けや実現可能性の判断も必要です。 

プロジェクトの進捗管理と報告 

PMOコンサルは、プロジェクトの進捗管理と報告も担当します。

プロジェクトチームと連携し、タスクの完了状況やマイルストーンの達成度を定期的に確認するケースが多いです。

進捗状況や課題の特定、リスクの識別などを行い、必要に応じて、調整を行います。

さらに、管理職や関係者に対して、進捗や報告書を作成し、適切な情報提供を行うことも重要です。 

リスク管理と問題解決 

プロジェクトのリスク管理も担います。

また、プロジェクトの進行中に発生する問題や障害に対しても、対策を立案し、解決に向けてチームをサポートする必要があるでしょう。

リスクの管理は、プロジェクトの成功に欠かせない重要な要素です。 

チームのサポートとコーディネーション 

プロジェクトでは、チームメンバーと連携し、コミュニケーションやタスクの調整、リソースの管理などを円滑に進める必要があります。

そのため、チームのサポートとコーディネーションは、欠かせません。

また、プロジェクトに関するガイドラインやベストプラクティスの提供をすることで、チームのスキル向上や協力関係の構築をします 

PMOコンサルに必要なスキル 

PMOコンサルに必要なスキルは以下7つです。 

プロジェクトマネジメントの知識と経験 

PMOコンサルにはプロジェクトマネジメントの知識と経験が必要です。

また、実際のプロジェクト経験に基づいた洞察力や判断力を持つことも重要となります。 

コミュニケーションスキル 

プロジェクトチームや管理職、関係者とのコミュニケーションを円滑に行う必要があります。

効果的なコミュニケーションスキルを持ち、適切な情報共有や説明能力を持つことで、プロジェクト全体の理解をすることができるでしょう。 

分析力と問題解決能力 

複雑なプロジェクト状況を分析し、問題や課題を特定し、解決策を提案する能力が求められます。

データの分析やリスク評価、適切なアクションプランの策定など、論理的思考と問題解決能力が重要です。 

リーダーシップとチームマネジメント能力 

PMOコンサルはプロジェクトチームの指導やマネジメントを行うため、リーダーシップとチームマネジメントの能力が必要です。

チームを統率し、目標に向かって協力し合う環境を作り出すことで、プロジェクトを成功へと導きます 

プロセス改善と効率化の知識 

PMOコンサルには、プロセス改善と効率化の知識が必要です。

プロジェクトマネジメントのベストプラクティスや最新の手法に関する知識を持ち、プロセスの改善や効率化を行う能力が求められます。 

リスク管理とリスク評価能力 

リスク管理とリスク評価の能力も重要です。

リスクの特定、評価、対策策定などを適切に行い、プロジェクトのリスクを最小化しなければなりません。

リスクに対する的確な対応策を提案し、プロジェクトの安定性と成功率を高める必要があります。 

IT技術への理解 

PMOコンサルは、ITプロジェクトに関与することが多いため、IT技術に対する理解も必要です。

基本的なIT用語やシステム開発のプロセス、データ管理やセキュリティの考え方などについて、理解していなければなりません。 

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PMOコンサルとしてスキルアップするには?

PMOは資格を取得して年収アップを狙おう!

PMOとしてスキルアップするための方法として、資格取得があります。

おすすめの資格を紹介します。

日本PMO協会 プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格

オンライン完結型の資格で、自宅や職場から取得可能です。

資格を取得することができれば、日本PMO協会から知識やスキルがあることを認めてもらえるため、案件取得の際に役立てられるでしょう。

PMOスペシャリスト認定資格

同様に、日本PMO協会が提供する認定資格です。シングルスター、ダブルスター、トリプルスターの3つのランクアッププロセスが用意されており、基礎概念の習得から技術・経験の証明まで幅広く学ぶことができます。

様々な業種業態の企業で採用されており、客観的な技術証明として役立てることができるでしょう。

より詳しくPMOの資格について知りたい方は、以下の記事で詳細を確認してみて下さいね。

PMOコンサルになるメリットとデメリット 

PMOコンサルのメリット、デメリットを確認していきましょう。 

PMOコンサルのメリット 

PMOコンサルのメリットは3つです。 

 幅広いプロジェクト経験ができる 

PMOコンサルはさまざまなプロジェクトに関わる機会があります。

これにより、色々な規模のプロジェクトに携わり、経験を積むことが可能です。

これで得られる経験の幅広さは、キャリアの成長につながります。 

マネジメントスキルが習得できる 

PMOコンサルは立場上、マネジメントスキルを磨く機会があります。

計画や進捗管理、リスク管理などのスキルを高めることで、優れたプロジェクトマネージャーとしての能力を身につけることが可能です。 

チームや組織への影響力が持てる 

PMOコンサルは、プロジェクトの中心的な役割を担うため、組織内の意思決定等において影響力を持つことができます

自身の専門知識とリーダーシップ能力を活かすことで、組織での成果を上げることができるでしょう。 

PMOコンサルのデメリット 

PMOコンサルのデメリットは次の2つです。 

責任とプレッシャーが伴う 

PMOコンサルはプロジェクトの成功に直接関わる役割を担っています。

そのため、高い責任とプレッシャーが伴う可能性が高いです。

プロジェクトの進行や成果に責任を持ちながら、さまざまなステークホルダーとの調整を行う必要があります。 

不確実性への対応が必要 

プロジェクトは常に変化が生じます。

その結果、不確実な問題が起こることも多いです。

PMOコンサルはその変化に迅速に対応し、柔軟性を持って計画や戦略を調整する必要があります。

不確実な状況や予期せぬ課題に対しても冷静に対応できる能力が求められるでしょう。 

PMOコンサルへの適性 

PMOコンサルに適性がある人の特徴は様々です。

まず、柔軟な思考を持っているかどうかが重要となります。

プロジェクトを管理するためには、臨機応変な思考が必要です。

さらに、リーダーシップとチームワークも重要な要素と言えます。

そのため、最低限の社交性が求められるでしょう。 

PMOの平均年収はどのくらい?

PMOの平均年収はどのくらい?

会社員のPMOの年収

PMOの平均年収は、800万円前後が相場です。

場合によっては1,000万円を超える求人もあり、高額の年収を獲得することができます。

PMOは、主にコンサルファーム、SIerなどの企業・組織に所属します。

外資系のコンサルファームなどは高額な年収が期待できます。

そのためPMOの年収は勤める企業や自身の技術力に応じて変化するため、その点は注意するようにしましょう。

引用元:「PMOコンサルタントの平均年収」doda

フリーランスPMOの年収

では、フリーランスとしてPMO案件に参画して生計を立てていく場合、平均年収はどれほどになるのでしょうか。

フリーランスPMOとして働いたときの平均年収は、660〜988万円です。基本的には、昔から有名な職種ではないため、調査元が明確な年収統計はありません。

しかし、案件の多くは年収600〜1,000万円程度のものが多いため、フリーランスPMOの年収として参考にすることができます。

フリーランスも同様に実績やスキル、取得資格などによって大きく金額は変化するため、案件に応募するときは自身をアピールして金額の高い案件を狙いましょう。

引用元:PMOの年収は?PMOの仕事や年収アップに必要なスキルを解説|フリーランスエンジニア向けIT求人・案件サイト【フリーランススタート】

PMOコンサルの将来性 

PMOコンサルの将来性は、以下3つの側面から高いと言えます。 

PMOコンサルの需要増加 

プロジェクトの複雑化やグローバル化に伴い、PMOコンサルの需要は増加しています。

組織が効率的なプロジェクト管理を求める傾向にあり、PMOコンサルの専門知識とスキルを持ったプロフェッショナルの需要も高まっていると言えるでしょう。 

プロジェクトマネジメントの重要性 

プロジェクトの成功は企業の成果や競争力に直結します。

そのため、プロジェクトマネジメントの重要性が年々増加中です。

経営層においても、プロジェクトマネジメントの重要性を認識している人が多く、PMOコンサルの存在を求める傾向が高まっています 

デジタルトランスフォーメーションの推進に伴う需要拡大 

デジタルトランスフォーメーションの進展により、多くの組織がITプロジェクトやデジタル化の取り組みを行っています。

PMOコンサルはこれらのプロジェクトの計画を立てたり、成功に導くためのサポートをしたりすることで、効率的なデジタル化を推進する役割を果たしています。

そのため、デジタルトランスフォーメーションの需要拡大に伴い、PMOコンサルの将来性も高まっていると言えるでしょう。 

尚、PMOの主なキャリアパスについては以下の記事で詳しく解説しておりますので、ぜひ併せてご覧ください。

まとめ 

PMOコンサルはプロジェクトマネジメントオフィスの専門知識とスキルを持ち、プロジェクトの成功を支援する役割を担っています。

PMOコンサルの担当範囲は多岐に渡り、必要となるスキルも多いですが、さまざまなスキルを身につけることが可能です。

気になる人は、ぜひ目指してみてください。  

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