アプリケーションエンジニアに憧れているが、どのように目指せば良いのか分からない、という方も多いのではないでしょうか?
エンジニア職は未経験からだと目指すのが大変だと思いますよね。
しかし、未経験からでもアプリケーションエンジニアを目指すことは不可能ではありません。
アプリケーションエンジニアとは、ITシステムにおけるアプリケーションを開発・運用するエンジニアです。
要件定義からリリース後の運用まで、アプリケーションの開発に関する上流~下流のすべての工程を担当します。
本記事ではアプリケーションエンジニアになるためにすべきことについて解説します。
また、アプリケーションエンジニアの種類ごとに必要なスキルなどをまとめました。
本記事を読むことで、アプリケーションエンジニアを目指すべきにやるべきことが分かります。
目次
未経験からアプリケーションエンジニアになれる?
エンジニア職は未経験からでは参入が難しいイメージもあります。
しかし実際は、アプリケーションエンジニアは未経験からでも目指すことが可能です。
その理由について詳しく解説していきます。
アプリケーションエンジニアの需要
エンジニア職は他の職種に比べ需要があります。
「dodaの求人倍率レポート」では各業種の求人倍率が記載されていますが、IT・通信の倍率は6.82となっており、全体平均の2.31と比べても圧倒的に高いです。
参考:https://doda.jp/guide/kyujin_bairitsu/
また、アプリケーションエンジニアの平均年収が高いことからも需要の高さがうかがえます。
「求人ボックス 給料ナビ」では各職種の平均年収が記載されていますが、アプリケーションエンジニアの平均年収は549万円となっており、一般事務の平均年収(302万円)と比べても200万円以上高いです。
参考: アプリエンジニアの年収・時給
アプリ開発を始めとしたエンジニア職は全体的に人手不足の傾向があります。
なぜなら、スマホやネットの普及によってECサイトやSNSを使う一般ユーザーが徐々に増えており、多くの企業が次々と新サービスを立ち上げているからです。
エンジニア職は需要が多いのに対し、供給が追いついていない現状があります。
そのため、エンジニア未経験であっても歓迎してくれる企業は多くあります。
これが、アプリケーションエンジニアが未経験からでも目指せる理由です。
アプリケーションエンジニアになるには?
アプリケーションエンジニアになる方法はいくつかありますが、その中でもメジャーなものは次の4つです。
自分に合ったものを選択しスキルを身につけていきましょう。
情報学を学ぶことのできる大学もしくは専門学校に通う
1つ目は情報学を学ぶことのできる大学もしくは専門学校に通うことです。
情報系の大学・専門学校に通えば、基礎からじっくりプログラミングなどのアプリケーションエンジニアに必要なスキルを学ぶことができます。
また、プログラミングだけでなくアルゴリズムや論理学なども総合的に学べるのもメリットです。
ただし、大学・専門学校に通うのはお金がかかりますし卒業するのが大変なこともあり、特に現在社会人の方は仕事との両立を考えるとこの方法を取るのは難しいでしょう。
現在高校生以下の方は、アプリケーションエンジニアを目指すなら、情報学を学ぶことのできる大学もしくは専門学校に通うのがもっとも近道と言えます。
プログラミングスクールに通う
現在社会人の方におすすめなのがプログラミングスクールに通うことです。
プログラミングスクールに通うと講師が直接プログラミングを教えてくれます。スクールによって料金は異なりますが、月10万程度が相場です。
短期のスクールなら受講期間は3ヶ月程度なので、少ない期間で効率よくスキルを習得することができます。
また、独学と違い講師がそばにいてくれるため、分からない箇所はすぐに質問ができ、途中で挫折する心配が少ないのがメリットです。
加えて最近はオンラインで受講できるスクールも増えています。
ネット経由で講師のサポートを受けることが可能です。
独学でスキルを身につける
プログラミングスクールに通わない場合、独学でスキルを身につける手もあります。
独学は難しいと思われがちですが、最近はProgateなどオンラインで学習できるサービスも多く、以前に比べ独学がしやすくなっています。
Progateは月額980円でプログラミング教材を閲覧できるサイトです。
教材はイラストや図が多く初心者にも分かりやすくまとまっています。また、練習問題も掲載されており、習熟度を確かめながら進めることが可能です。
ただし、独学の場合勉強を見守ってくれる人がいないため、途中で挫折する危険性もあります。
まずは独学でプログラミングを勉強してみて、難しそうならプログラミングスクールの受講を検討すると良いでしょう。
未経験歓迎の企業に就職する
プログラミング経験が浅くても入社できる企業はあります。
こういった企業に入社し研修や実務を通じてアプリケーションエンジニアに必要なスキルを身につけていく方法もあります。
特にSIer企業は未経験歓迎の求人も多く、研修内容もしっかりしておりおすすめです。
対して、Web系企業は即戦力を求める傾向があり、未経験では入社が難しい場合が多いです。
アプリケーションエンジニアになるのに必要なスキルは?
アプリケーションエンジニアは大きく次の3種類に別れます。これら3つの開発分野で必要なスキルをそれぞれ解説します。
Webアプリ開発の場合
SNSやECサイト、掲示板などネットを通じて利用できるアプリをWebアプリと呼びます。
Webアプリ開発は大きく、バックエンド開発とフロントエンド開発に分かれます。
バックエンド開発はWebアプリの裏側でWebアプリの表示に必要なデータを作成します。
開発では主にPython、PHP、Ruby等の言語が使われます。
対してフロントエンド開発は、Webアプリの表側でWebアプリ表示後の挙動を調整します。
開発ではHTML、CSS、JavaScriptが主に使われます。
同じWebアプリでも担当する開発箇所によって使用する言語が異なるのです。
Webアプリ開発に携わりたいなら、どちらの開発担当者を目指すか最初に決め、その分野で必要な言語を習得しましょう。
スマホアプリ開発の場合
スマホでダウンロードして使えるゲームやツールなどをスマホアプリと呼びます。
スマホにはiPhoneとAndroidの2種類があり、スマホアプリ開発ではスマホの種類によって別の言語を使う必要があります。
iPhoneで使うアプリを開発する場合はSwift、Androidの場合はKotlinという言語が現在主流です。
スマホアプリ開発に携わりたいなら、SwiftかKotlinのいずれかを習得しましょう。
業務系アプリ開発の場合
給与システムや経理システムなど企業が業務で使うツールを業務系アプリと呼びます。
業務系アプリの開発にはJavaが使われていることが多いです。
Javaは有名な言語の1つであり、特に大規模アプリの開発に向いていると言われています。
JavaはWebアプリやスマホアプリの開発に使われる言語に比べると、やや習得は難しいです。
未経験からアプリケーションエンジニアになるために必要なこと
未経験からアプリケーションエンジニアになることは可能ですが、転職市場では経験者の方が有利であることは事実です。
特に、即戦力を求める傾向があるWeb業界への転職を目指す場合、一筋縄ではいかないでしょう。
未経験者が転職活動において有利に立ち回るにはいくつかコツがあります。
これら3つのコツを意識することで、転職成功率がアップします。
ポートフォリオを作成する
ポートリォリオとは自分のプロフィールや職歴、作品集をまとめたものです。
ポートフォリオを面接時に提出することで、面接官に自分のスキルを証明することができます。
経験者の場合前職の実績からスキルをアピールできますが、未経験者の場合それができません。
そこで、趣味で開発したアプリをポートフォリオとしてまとめて提出し、一定のスキルがあることを証明することが肝心です。
IT系の資格を習得する
IT系の資格を習得してスキルを証明するのも良いです。
IT系の資格の中でもどの企業でも共通して評価されやすいものは次の4つです。
- ITパスポート
- 情報セキュリティマネジメント
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
資格取得は転職で有利に働くだけでなく、アプリケーションエンジニアに必要な知識をまんべんなく習得できるメリットもあります。
また、企業によっては資格保持者に手当を出す場合もあります。
社会人としての基礎スキルを磨く
社会人としての基礎スキルもアプリケーションエンジニアには肝心です。
アプリケーションエンジニアはチームで分担して開発を行います。
チーム間のやり取りをスムーズに行うには、コミュニケーション能力が必要不可欠でしょう。
また、上層部や他企業のスタッフと打ち合わせを行う機会もあるため、一般的なビジネスマナーも抑えておかなくてはいけません。
アプリケーションエンジニアになるには まとめ
本記事ではアプリケーションエンジニアになる方法について解説しました。
アプリケーションエンジニアを目指すコツや必要なスキルがお分かり頂けたかと思います。
未経験からでもアプリケーションエンジニアになることは可能です。
アプリ開発に興味がある方は、自分に合った方法で転職を目指してみましょう。
未経験から転職する場合は、ポートフォリオを作成したりIT系の資格を習得したりして、即戦力として活躍できるだけのスキルがあることを証明することが大切です。
なお、当メディアを運営するストラテジーテックコンサルティングはDX人材の活躍を支援しています。
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