こんにちは。
本メディアを運営するストラテジーテックコンサルティング編集部です。
近年、デジタルに関する人材需要が高まりつつある中、ITに関するスキルを持つコンサルタントが個人で仕事を獲得するハードルが年々下がってきています。
そのため、企業の正社員として何年か経験を積んだ後に、フリーランスとしてのキャリアをスタートさせるITコンサルタントが増えています。
今回は、そのフリーランスITコンサルタントが参画する案件の種類や単価相場について徹底解説していきます。
またフリーランスITコンサルタントとしての独立を視野に入れている方向けに、フリーランスになるメリットやなる前にすべきことについても合わせてご紹介します。
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目次
フリーランスITコンサルタント向け案件の種類
一言にITコンサルティングと言っても、様々なプロジェクト内容があります。
そのため本トピックでは、具体的にどのようなプロジェクトがあるのかを取り上げ、それぞれの特徴を簡単にご紹介していきます。
IT戦略コンサルティング案件
「IT戦略コンサルティング」とは、フリーランスITコンサルタントがクライアントの経営課題をITを活用して解決する案件のことを指します。
あくまでも経営課題を解決することが目的ですので、ITシステム導入は「手段の一つ」として捉えます。
なお、既存事業に関する課題解決だけでなく、IT投資に関するサポートなども含まれます。
パッケージ導入コンサルティング案件
「パッケージ導入コンサルティング」とは、フリーランスITコンサルタントがERP/CRM/SCMなどのパッケージソフトウェアを導入し、企業の経営課題を解決する案件のことを指します。
これらコンサルティングに携わるコンサルタントに共通することは、システム導入案件のPMOを実施する点です。
デジタルコンサルティング案件
「デジタルコンサルティング」とは、デジタル化によって企業の業務改善やコスト削減、新規事業創出をサポートするコンサルティングを指します。
デジタル化は大きく「デジタイゼーション」「デジタライゼーション」「デジタルトランスフォーメーション」の3種類に分類できますが、まとめるとデジタル技術を活用して業務の自動化、リモートワーク環境の整備や新規事業創出などを実現することと言えます。
具体的な方法としては、ITコストの削減やITシステムを活用した業務改革といったIT視点での変革を軸に、ビジネスモデルの変革やユーザー体験価値の最大化を図ります。
最近では、既存業界の秩序を脅かすディスラプターが登場してきていますが、いわゆる彼らのようなビジネスモデルの構築を目的とする、といったイメージをお持ちいただくと分かりやすいでしょう。
なお、デジタイゼーション、デジタライゼーション、DXの違いについては以下の記事で分かりやすく解説しています(所要時間5分)。
その他、ITコンサルティング案件
上記で取り上げたプロジェクト以外にも、様々なITコンサルティングが存在します。
例えば、以下のようなITコンサルティングが挙げられます。
また、2024年現在、弊社が取り扱うITコンサル案件の中でも、多様なPJTがありますが、とりわけ「高単価」な案件が多くなっています。 ITコンサル向け案件の単価や案件情報を見たい方はコンタクトアースマッチングがオススメです。 コンタクトアースマッチングでは
● セキュリティに関するコンサルティング
● ITシステムの運用をサポートしながら、利用方針についても提言するコンサルティング
● システムの保守・管理を行うコンサルティング
フリーランスITコンサルタント向け案件の単価相場
フリーランスITコンサルタントの収入面を考える際に指標となるのが案件の単価です。
一口にITコンサルタントとはいえ、前述したように様々なITコンサルティングテーマが存在するため、参画するIT案件によって単価は大きく変動してきます。
IT戦略コンサルティング、パッケージ導入コンサルティングやデジタルコンサルティングの案件では、150~200万円程度の単価が相場となっています。
一方で、その他IT系コンサルティングプロジェクトでは、100万円程度がの単価が相場となります。
また、規模の小さい案件の場合にはさらに単価が下がってきます。
なお、フリーランスITコンサルタントの報酬を年収ベースでみると以下の通りです。
平均年収 | 984万円 |
最高年収 | 2460万円 |
最低年収 | 120万円 |
参照:)ITコンサルタントの年収
ITコンサル案件のフェーズ
ITコンサルティング案件は、厳密に言うと6つの進捗フェーズに階層分けすることができます。
例外もありますが、基本的には次のようにフェーズを踏んでいきます。
ITコンサル案件に参画するうえでは、理解しておく必要があります。
❶戦略立案
企業は、ビジネスを成功し続けなければ存続できません。
その目的を遂行するために、ITを活用したプロジェクトそのものを立ち上げます。
どのようなプロジェクトを立ち上げるかを先んじて決定するフェーズが戦略立案です。
この戦略次第で、②~⑤のフェーズの成否も左右されるのでとても大切なフェーズといえます。
❷計画立案
立案した戦略を円滑に実行にうつしていくための、計画を立てていきます。
新たにITシステムを導入する際には、現状の業務の流れを把握したうえで、どのような手順とタイミングでITシステムを導入していくかを計画する必要があります。
❸要件定義
前フェーズまでで、手順とタイミングを計画したので、次は計画通りに進めるためにどうすべきかを決めていきます。
その際、戦略の通りに業務を実現できるかという視点が重要となります。
また、検証を踏まえたうえで、実際にシステムの要件まで定義していきます。
❹実現化
REP作成・ベンダー選定、PM支援などを担い、これまで固めてきた計画を実行に移していくフェーズです。
実行中に問題が発生すれば、都度対処していくことも大切な業務となります。
❺移行&リリース
実際に移行&リリースします。
新しいシステムを移行する際には、クライアント側でのトレーニングも必要となります。
また、それ以前に問題なくITシステムを移行できるよう、テスト・検証などの準備をしておくこととなります。
移行後、問題なく稼働すれば、システムを本格的にリリースさせます。
❻本稼働・運用
リリース後も、何か問題がないかを確認しつつ、一定の間は監視します。
万が一、問題や課題が発見された際には、根本の原因を見出し、課題に対処します。
フリーランスITコンサルタントになる前に準備すべきこと
フリーランスITコンサルタントとして働くことで高単価案件を獲得できるというメリットがあるものの、しっかりと準備をしてからでないと実現できない可能性があります。
そのため、以下項目をクリアしてからの独立をおすすめしています。
最低限の実績は有しているか?
フリーランスのITコンサルタントとして案件を継続して獲得するためには、クライアントが依頼したいと思えるような判断材料=つまり、経験や実績が必要不可欠です。
そのため、ITコンサルティングが未経験の方に関しては、まずはコンサルティングファームやITベンダーなどに就職して数年間勤務するようにしましょう。
IT業界での経験自体をされていない方は、IT系企業にSEやPGとして入社してから転職し、ITコンサルタントになることを視野に入れると良いでしょう。
得意分野が明確化できているか?
フリーランスITコンサルタントとして独立し、成功するためには、案件参画可能な範囲が広いほうが良いと思われるでしょう。
ですが、それ以上に「〇〇分野には誰にも負けない」と打ち出せるようなITコンサルタントのほうが高単価を獲得しやすいです。
近年、フリーランスコンサルタントが増えているということは、それだけ”ライバルが増えている状況”とも言えます。
数多くのライバルとの差別化を図るには、専門性をもった得意領域を持つことが極めて重要なのです。
強みを持つことで、はじめて自身の狙うべきターゲットを明確化できるます。
それに加えて、”どこを強みとするか”も非常に重要となってきます。
ニーズがあり、かつライバルの少ない分野を狙うようにしましょう。
昨今ではAIなどに関する知見があるフリーランスITコンサルタントの場合、単価がぐっと上がりやすい傾向にあるようです。
横のつながりや人脈は十分か?
フリーランスITコンサルタントの仕事は、一般的には案件参画期間が定められています。
そのため、あらかじめ定められた期間が終了すれば、チームメンバーやクライアントとの関係がいったんクローズしますが、また再度クライアントから案件を依頼されることはよくあるものです。
その際には、”中抜きが一切なく”、かつ”あなたのスキルや人柄を評価”されたうえでの以来となるので、より好条件で案件に参画することが可能です。
そのほかにも、効果的な営業を行えるなどのメリットがありますので横のつながりや人脈は大切にするようにしましょう。
なお、「フリーランス実態調査2018」では、ITコンサルタントを含むフリーランサーの多くは、人脈や過去の取引先を利用して案件を獲得していることが示されました。
対象をフリーランスのITコンサルタントのみに絞ると、エージェントサービスなどの割合がもっと高くなることが予想されますが、それでも人脈の重要さは変わらないでしょう。
できるだけ、会社在籍時に強固なつながりを築いておくことをおすすめします。
フリーランスITコンサルタントのメリット
ITコンサルタントが独立するとどのようなメリットを受けられるのかを確認していきましょう。
ITコンサルティングは高単価を狙える
フリーランスITコンサルタントは、有しているスキルや実績によっては交渉次第で高単価を狙うことが可能です。
企業在籍時と比較して、高額な報酬をもらえるようになる方が大多数です。
現在、企業にお勤めで年収に満足していないITコンサルタントの方は、フリーランスとしての独立を視野に入れてみてはいかがでしょうか。
気になるITコンサルタントの年収は雇用形態別によっても異なります。
以下のサイトにてフリーランスITコンサルタントの年収についても詳しく紹介しています。
ぜひ参考にしてみてください。
フレキシブルな働き方が可能
フリーランスとして働くと、働く場所も時間も自身で決めやすくなります。
コンサルティング業務ですので、クライアントに合わせねばならない場面のほうが多いでしょうが、案件によってはリモートスタイルで仕事をしたり、カフェやシェアオフィスなどを転々としながら仕事をすることができます。
自身のライフスタイルに合わせて働けるのは、フリーランスになるメリットと言えるでしょう。
プロジェクトの合間で長期の休暇がとれる
フリーランスITコンサルタントの案件は3か月から半年間のプロジェクトになることが多く(弊社保有案件の平均)、そこでしっかりと稼いで、その後長期休暇を選ぶ方も多いです。
これも、高単価の報酬だからこそでしょう。
フリーランスのITコンサルタントは自身で案件を選びその後、1か月ほど休暇をとるなど正社員では得られない働き方ができます。
自身でITコンサルティング案件を選べる
自身で参画するITコンサルティングプロジェクトを選定できるのもフリーランスになるメリットです。
気の進まないITプロジェクトにアサインされるという状況を回避することが可能ですので、自身のモチベーションを高めつつ、新たな領域を開拓してスキルアップを図ることが可能です。
ただし”自身でプロジェクトを選定できる”という状況は、人によっては自身の可能性を縮小させてしまう要因にもなり得ます。
いつまでも余裕をもって回せる”楽な”案件ばかりに参画していると、スキルはそのままで年齢だけが積み重なってしまうのでその点を留意しておきましょう。
高単価ITコンサル案件を獲得するためには?
では、フリーランスITコンサルタントが高単価案件を獲得するためにはどのようなスキルや知見が必要なのでしょうか。
マネジメント経験
ITコンサルタントは、プロジェクトに関わるあらゆる立場のメンバーとコミュニケーションを取ることが求められる職種です。
特にPMやPMOとしてのマネジメント経験を有している場合には、顧客やプロジェクトメンバーと折衝してきた経験の証明となり、高単価AI案件にて採用になる可能性が高まります。
クライアント業界に関する知識
クライアントの業界知識ならびに業務知識に関する深い知識を有していると、高単価ITコンサル案件を獲得しやすいです。
というのも、近年ITシステムによる業務効率化に注力する企業はとても多く、業務効率化を実現するためには、クライアントの業務知識を把握する必要があるからです。
案件を担当してからクライアント業界について学ぶことももちろんありますが、それ以上に特定業界に関する知見を有しているITコンサルタントに案件が振られることが多いです。
フリーランスITコンサルタントの今後の需要
最後に、「ITコンサルタントという職種は、今後どのような需要が見込まれるのか?」を将来性も踏まえながら詳しく解説していきます。
結論から言うと、現状はフリーランス含むITコンサルタントのニーズは今後も高まるため、将来性は明るいと思われます。
その判断材料2つご紹介します。
DXの高まりに伴いITコンサルティングの需要が高まっている
IT技術を活用して業務や企業そのもののあり方を変えるDXに関するコンサルティングへのニーズが高まっており、ITコンサルタントの活躍の場が拡大しています。
例えば、IT技術を用いたオフィスレス化の実現などもDX推進の一例と言えるでしょう。
また、そもそもDX実現に注目が集まっている背景には、グローバル化に対応するという狙いがあるわけですが、そのためには海外へ新たに拠点を創設する必要や、ビッグデータを活用する必要が出てきました。
物理的に距離のある拠点との業務を連携させるたり、ビッグデータをうまく活用するにはITシステムの活用が欠かせません。
そのため、クライアントの経営状況や業務全体を俯瞰して分析し、最適なITシステムの活用方法を見極めるITコンサルタントへの需要が高まっているのです。
なかでも、クライアントのかゆいところに手が届くようなサービスを提供可能なフリーランスITコンサルタントは重宝されていくでしょう。
ITコンサルティングに参画可能な人材が不足している
少子高齢化が進につれて、労働人口そのものが大幅に減少している昨今では、とりわけIT人材不足が顕著に表れてきています。
ユーザー企業でのIT人材における不足度合いをまとめた「IT人材白書2017」によると業務改革・システムコンサルティング、IT投資評価、システム監査の事業にて『全体的に不足している』という回答が最も多かったことが明らかとなっています(43%)。
なお、上流工程に携わるITコンサルタントの需要がひっ迫している背景には、下流工程の業務自体をより安価なコストで委託できる海外ベンダーへ委託したり、開発ツールを活用し自動化するなどの動きが進んでいることも関係しています。
ITコンサルの案件需要はこれからも高い
いかがでしたでしょうか。
本記事では、フリーランスITコンサルタントの案件や単価相場についてメインにお話しました。
今後も需要が高まっていることが予想される領域ですので、ぜひフリーランスとしてのキャリアを選択してみてはいかがでしょうか?
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