近年よく聞くようになった仕事の一つに「プロダクトマネージャー」があります。
プロダクトマネージャーは、責任のある仕事で、収入も高めなので、興味を持たれる方も多いのではないでしょうか?
本記事は、プロダクトマネージャーを目指す方におすすめの資格と、それぞれの難易度、独学の勉強方法を紹介します。
なお「プロダクトマネージャーの将来性と需要って実際どうなの?」とお感じの方は以下の記事をご参照ください!
目次
プロダクトマネージャーになるには資格は必要?
始めに、そもそもプロダクトマネージャーとはどんな仕事か、資格は必要なのかを確認しましょう。
プロダクトマネージャーとは?
プロダクトマネージャーとは「企業が提供するプロダクト全般の指揮を執る総合責任者」です。
まず、プロダクトは直訳すると「商品、製品、制作物」のこと。
IT関係では、販売を目的としたシステムやアプリが代表的です。
そして、マネージャーは「管理する人」なので、プロダクトマネージャーは直訳すると「商品(システム)を管理する人」となります。
ただ、商品を管理すると聞くと、すでに出来上がっている商品を効果的に販売できるように考えるようなイメージが湧きますが、実際にはプロダクトマネージャーの仕事の範囲はもっと広いことが多いです。
プロダクトを通して「顧客の満足度向上」を上げられるのか?
価格帯も含めて、どんな商品があれば顧客が満足するか、ニーズはあるのか?を調査し実行します。
プロダクトマネージャーは顧客の満足度向上と利益の最大化を図る役割も担います。
また、ここで言う「利益の最大化」は「ニーズのある商品を経営方針や企業戦略に基づいて、企画立案・設計・生産・販売まで、財務上、コンプライアンス遵守の視点も含めて、利益が最大になるように進めていくこと」を指します。
つまり、顧客のニーズに沿ったシステムの立案から、継続的に販売するまでを総括するのが、プロダクトマネージャーなのです。
プロダクトマネージャーに資格が必要なのか?
プロダクトマネージャーですが、特別必要な資格はありません。
そのため、誰でもプロダクトマネージャーになれる可能性があります。
ただし、プロダクトマネージャーの仕事は、先ほど説明した通り幅広いので、さまざまなスキルが求められます。
必要なスキルは、主に次の通りです。
● 理解力・考察力
● コミュニケーション能力
● マネジメント能力
● 問題解決能力
これらのスキルは、どれもプロダクトマネージャーの仕事において欠かせないものです。
例えば、発想力はプロダクトの立案面で重要です。
また、コミュニケーション能力は、顧客とのやり取り以外にも、プロダクトに関わる社員や他部署との調整などに欠かせません。
そして、進めるうえで常に出てくる問題を速やかに解決できることが、ステークホルダーや関わる社員からの信頼につながります。
ですから、プロダクトマネージャーに必要な資格はありませんが、目指すのであればこれらのスキルを身に付けられるように学ぶ必要があります。
プロダクトマネージャーにおすすめの資格3選と難易度
ITストラテジスト試験
ITストラテジスト試験は、IPAが実施する情報処理技術者試験の中で最難関の国家試験の一つです。
「企業のトップマネジメントと共に、事業戦略・事業計画からシステム化計画の立案と実行を主導する戦略家(ストラテジスト)として必要な知識」を学べます。
午前試験は、テクノロジ系(基礎理論、コンピュータシステムなど)やマネジメント系(プロジェクトマネジメントなど)、ストラテジ系(システム・経営戦略など)の問題が多肢選択式で出題されます。
午後試験は、事業・情報システム戦略や計画、実行管理・保守計画などに関する問題が記述式2問、論述式1問で出されます。
問題形式 | 【午前】(多肢選択式) Ⅰ : 30問 Ⅱ : 25問 【午後】 Ⅰ : 3問中2問回答(記述式) Ⅱ : 2問中1問回答(論述式) |
試験時間 | 【午前】 Ⅰ : 50分 Ⅱ : 40分 【午後】 Ⅰ : 90分 Ⅱ : 120分 |
受験料 | 7,500円(税込) |
実施形式 | 全国の試験会場にて、筆記により春期(4月)の年1回実施予定 |
お申込みはIPAのHPから
システムアーキテクト試験
システムアーキテクト試験は、IPAが実施する情報処理技術者試験の中で最難関の国家試験の一つです。
「対象業務の分析や要件定義、外部設計など、システム開発の上流工程作業に係わる、いわゆる上級システムエンジニアとして必要な知識」を学べます。
午前試験は、テクノロジ系(基礎理論、コンピュータシステムなど)やマネジメント系(プロジェクトマネジメントなど)、ストラテジ系(システム・経営戦略など)の問題が多肢選択式で出題されます。
午後試験は、要件定義や開発、運用・保守などに関する問題が記述式2問、論述式1問で出されます。
問題形式 | 【午前】(多肢選択式) Ⅰ:30問 Ⅱ:25問 【午後Ⅱ】 Ⅰ:3問中2問回答(記述式) Ⅱ:2問中1問回答(論述式) |
試験時間 | 【午前】 Ⅰ : 50分 Ⅱ : 40分 【午後】 Ⅰ : 90分 Ⅱ : 120分 |
受験料 (税込) | 7,500円(税込) |
実施形式 | 全国の試験会場にて、筆記により春期(4月)の年1回実施予定 |
お申込みはIPAのHPから
プロジェクトマネージャー試験
プロジェクトマネージャー試験も、IPAが実施する情報処理技術者試験の中で最難関の国家試験の一つです。
なお、3つの中で最も難しいとも言われています。
「開発プロジェクトの最高責任者としてプロジェクトを組織し、指揮、監督を行うのに必要な知識」を学べます。
午前試験は、テクノロジ系(基礎理論、コンピュータシステムなど)やマネジメント系(プロジェクトマネジメントなど)、ストラテジ系(システム・経営戦略など)の問題が多肢選択式で出題されます。
午後試験は、プロジェクトの立ち上げ、実行、終結などに関する問題が記述式2問、論述式1問で出されます。
問題形式 | 【午前】(多肢選択式) Ⅰ:30問 Ⅱ:25問 【午後Ⅱ】 Ⅰ:3問中2問回答(記述式) Ⅱ:2問中1問回答(論述式) |
試験時間 | 【午前】 Ⅰ : 50分 Ⅱ : 40分 【午後】 Ⅰ : 90分 Ⅱ : 120分 |
受験料 (税込) | 7,500円(税込) |
実施形式 | 全国の試験会場にて、筆記により秋期(10月)の年1回実施予定 |
お申込みはIPAのHPから
プロダクトマネージャーの資格の勉強方法【独学】
紹介した3つの資格は、合格率が15%前後とどれも高難易度です。
しかし、独学で合格する道はあります。
そこで、独学で勉強する時の合格率を上げるポイントを紹介します。
参考書を最低3回は読む
始めに行うのが「資格に関する参考書を最低3回は読む」ことです。
ただし、読み方は読む都度以下のように工夫するとよいでしょう。
1回目 | 始めから全部を理解しようとしないで、ざっと内容に目を通す |
2回目 | 分からなかったところに重点を置いて読む |
3回目 | 分からないことがないかを確認する意味で読む |
始めからすべて覚えようとすると、よほど詳しくない限り分からないところが出てきて、そこで止まってしまいます。
そのため、特に1回目は「こんな感じなんだ」レベルで留めておいて、どんどん読み進めましょう。
なお、3回読んでも分からないところは、ネットで検索して調べますが、午前試験の場合には合格基準が正答率60%と厳しくはないので、諦めて時間を他に回す選択をするのも一つの手です。
最低でも過去問を過去3年分は解く
次に行うのが「過去問を過去3年分は解く」ことです。
できれば3年と言わず、5年~10年分は解くことをおすすめします。
紹介したIPAの3つの試験は高難易度ですが、過去問がそのまま出る、または過去問から少しだけ変えて出る傾向が強くあります。
一説によると、過去問の再利用率は70%とも言われています。
そのため、過去問を繰り返し解くと、やった分だけ合格する確率は確実に上がります。
特に午後問題は記述式や論述式で、国語力・文章力も問われます。
正答例ではどのような書き方をしているか、どこにポイントを置いて書いているのかを理解すれば、評価の高い回答を書くことができるようになるでしょう。
なお、無料の過去問アプリも複数あります。
正答率が分かるだけでなく、傾向と対策を教えてくれるものもあるので、一度調べてみることをおすすめします。
試験対策講座の無料動画を閲覧する
YouTubeには、試験対策講座の無料動画がいくつかあります。
これらを閲覧して、ポイントを押さえるのも有効な手段です。
人は、文字を見て覚えるよりも、耳から聞いた方が覚えやすい傾向があります。
ただ、有料の対策講座は数万円からと高額なので、費用を抑えたい場合には無料動画を活用しましょう。
プロダクトマネージャーは資格をとって幅を広げよう
今回は、プロダクトマネージャーにおすすめの資格3選と独学での勉強法について紹介しました。
プロダクトマネージャーに必須の資格はありませんが、現在プロダクトマネージャーとして働いている方は勿論のこと、未経験の方にもキャリアを築くうえで資格の取得は有効です。
知識やできることの幅を広げる意味でも、積極的に取得を目指しましょう!
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