こんにちは。当メディアを運営するストラテジーテックコンサルティング編集部です。
今後も一定以上のニーズが見込めることからキャリアの選択肢として大変人気のあるSAPコンサルタント・エンジニア。
一方で「転職時に経験を評価されてSAPコンサルになったが、本当は違うことをやりたい」「どのプロジェクトでも様々なメンバーによって思いが異なり難しい」などのお声があがっていることも現実としてあります。
そうした様々な理由から業界内・外問わず転職するケースも増えています。そこで今回は、転職をお考えのSAPコンサルタント・エンジニアの方向けに、転職時に持つべき軸や主要転職先、具体的な求人情報などをご紹介します!
目次
- 1 SAPエンジニア・コンサルタントで転職する人が増加している
- 2 SAPコンサルタント・エンジニアの求人動向について
- 3 転職市場におけるSAPコンサルタント・コンサルタントの市場価値が高い背景
- 4 SAPコンサルタント・エンジニアが持つべき転職の軸
- 5 SAPコンサルタントの主要転職先業界・業種
- 6 SAPコンサルタントの転職事例
- 7 SAPコンサルタントの求人情報まとめ
- 8 SAPエンジニアの主要転職先業界・業種
- 9 SAPエンジニアの転職事例
- 10 SAPエンジニアの求人情報まとめ
- 11 SAPコンサルタント・エンジニアが転職時に身に付けておきたいスキル
- 12 SAPコンサルタント・エンジニアが転職時に確認すべきこと
- 13 SAPコンサルタントの転職の軸を持とう
- 14 DXに関わるコンサルタントやエンジニアの方へ無料登録はこちら
SAPエンジニア・コンサルタントで転職する人が増加している
近年、SAPコンサルタント・エンジニアで転職をする人が増加傾向にあります。
「クライアント企業における重要な意思決定に関わりたいと考えSAP業界に飛び込んだものの、実際に働いていみると仕事内容自体が顧客にとって価値あるものなのかがわからない」
「実際にはSIerと業務内容がほとんど変わらず今後のキャリアに不安がある」といった理由から転職を検討するSAP人材が多いようです。
SAPコンサルタント・エンジニアの求人動向について
では、SAPコンサルタント・エンジニアの求人動向をチェックしていきましょう。結論から言うと、SAPの需要は今後も継続、むしろ拡大する可能性があるため、転職市場も依然活発なままだと思われます。
また、SAP社のパートナーである各ファームでは”SAPコンサルティングが最も稼げる”ためSAPコンサルタント・エンジニアを社内に多く有し、そして育てていきたいという意向があるようです。そのため、転職を視野に入れているSAPコンサルタント・エンジニアの方には今のタイミングで転職に踏み出すことをお勧めしています!
では、次トピックでSAPコンサルタント・エンジニアの転職市場における市場価値が高い背景について簡単に見ていきましょう。
転職市場におけるSAPコンサルタント・コンサルタントの市場価値が高い背景
転職市場におけるSAPコンサルタント・エンジニアの市場価値が高い背景として以下4つ挙げられるため、簡単にご紹介します。詳しくは、『SAPコンサルタントの不足の背景並びに将来性について考察しました。』で紹介しておりますので、ぜひ目を通してみてください!
- SAPの高いシェア率
-現在SAPは世界120カ国に4万7800社、1200万人にのぼるユーザーを有しており、国内でも圧倒的なシェアを占めている
- SAP業界においてIT人材が不足している
-SAPジャパンは、数千人規模に及ぶITエンジニア不足を危惧
-SAPジャパンは、フリーランの活用を積極的に行うことで最大1万人のSAPエンジニアを国内で確保する見通し
- 国内約2000社が2027(2025)年問題に直面している
-SAP S/4HANAユーザーが前年同期比で41%増加し、600社近くの新規契約(2018年9月時点)
- SAPが新たな市場開拓に乗り出している
-SAPジャパンは、2017年頃より中堅・中小企業ビジネスを強化
SAPコンサルタント・エンジニアが持つべき転職の軸
続いて、転職活動においてSAPコンサルタント・エンジニアが持つべき転職の軸を説明します。結論から申し上げると、転職時には以下2つの軸を重視していただきたいと思います。
- 自身がやりたいと思うベストな転職先か
- 転職先で企業や製品に依存しないスキルを得られるか
1つ目は、SAPコンサルタント・エンジニアの転職先はかなり幅広いため、”転職先として最もふさわしいのか”をしっかり吟味して頂きたいという意味合いで挙げました。後程ご紹介しますが、SAPコンサルトから経営や営業コンサルタントに、SAPエンジニアからSAPコンサルタントや社内SEなど転職先は本当に多岐にわたります。
続いて2つ目に関してです。極論ではありますが、SAPシステムに関するノウハウを深く有していたとしても、SAP製品の提供が終了してしまえば参画可能な案件が減少してしまいます。そのような事態を免れるためには、SAPコンサルティングプロジェクトを上流からマネジメントできるスキルや、SAP社製品をはじめその他多くのERP製品の知識を得ることが必要です。
転職先を検討する際には「企業や製品に依拠せずに転職先でどのようなスキルを得られ、自身のキャリアアップにどのように寄与するのか」をあらかじめ想定しながら絞り込んでいきましょう。
とはいえ転職時にそこまで神経質になる必要もないでしょう。なにも今後のキャリアを築くにあたり「SAP製品だけではだめだ」と言っているわけではありません。
SAPコンサルタント・エンジニアとして活躍する皆さんには基幹システムの構築、運用といった転職市場で”通用し続ける”スキルがあります。
企業経営に大きく関与する会計、物流、生産管理などをサポートするシステムは今後もなくなることはないはずですから、これら基幹システムに関わるSAPコンサルタント・エンジニアの転職市場における評価も一定以上であることは安易に想像がつきます。
ですので、もし今後SAPに代わる製品が出てきても慌てず次の製品に切り替えればよいだけのことです。2027(2025)年問題が近づく中で様々な予想が立てられていますが今目の前のことをキャッチアップしていけば今後も食いつぶれることはないでしょう。
とはいえ、あえて一つ今後への対策を上げるのであれば、”特定製品に依拠しないキャリア形成”なども有効となるでしょう、といった程度の話です。
SAPコンサルタントの主要転職先業界・業種
「SAPコンサルタントの転職先は?」という質問を受けることが多いため、本トピックではその質問に回答をしていきたいと思います。結論から言うと、SAPコンサルタントの転職先は業界・業種問わずとても幅広いです。
それゆえ全ての転職先を列挙することが難しいためSAPコンサルタントの”主要転職先業界や業種”をご紹介していきます。
「転職をしたい!けど、どんな転職先が候補として挙げられるのか自分でもいまいち分かっていない」というSAPコンサルタント・エンジニアの方は必見です!(後程SAPエンジニアの転職先についてもご紹介しています。)
同業界で転職し、専門性を高めたSAPコンサルタントに
前職での功績が買われ、同業界の他社にそのままSAPコンサルタントとして転職するケースです。年収アップの他、専門性を高めたり、より上流フェーズでのコンサルティングに関わることを希望して転職するSAPコンサルタントが多い印象です。
IT・コンサル業界へ転職し、PMOに
SAPコンサルティングを扱うITベンダー企業やファームに転職し、PMOポジションへキャリアチェンジする方もいます。
PMOとは「Project Management Office」の略称で、進行管理を担う業務や部門を指します。業務としてのPMOは各プロジェクト内のPMの下部に配置されており、部門としてのPMOは組織全体のプロジェクトコントロールをする役割があります。前者の場合には、いわゆるPMと役割はほぼ同じで各プロジェクトの進捗管理を行いますが、あくまでPMOはPMを下支えする存在であり、PMが大きな舵をとります。主に大規模プロジェクトにおいてPMだけでは進捗管理が難しい場合に、PMOが導入されまます。
PMOとしてのキャリアは、”SAPコンサルタント・エンジニアが持つべき転職の軸”のトピックで先述したようにSAPを含むERP製品だけに囚われず、多彩な製品に関わっていきたいとお考えのSAP人材にお勧めです。
▼続く以下4つはSAP領域以外への主要転職先です。
事業会社へ転職し、企画ポジションに
WEBサービス企業などの事業会社へ転職し、システム企画開発ポジションへキャリアチェンジを図るSAPコンサルタントもいます。SAPシステム導入を通じて得たコンサルティング経験を事業会社で生かしたいといった理由からの転職が多い印象です。
ただし、事業会社へ転職するにあたっては、事業会社特融の決まりや承認プロセスを柔軟に受け入れる姿勢が必要となってくるでしょう。
ファイナンス部門へ
SAPに関わる中で培った会計や財務の知識を生かしてファイナンス部門へキャリアチェンジを図るSAPコンサルタントもいます。ファイナンス部門とは、会社全体の売り上げと収益を最大化させることを目的に、財務諸表作成等の日々発生するあらゆるのコスト・収益管理に関する業務を担い、経営陣が日々の判断をするための情報を分析・管理する部門のことを指します。
同部門で求められるスキルや知見と、SAPコンサルタントのコンサルティング経験にて得られるスキルや知見には共通項が多くあり、特にSAPモジュールの中でもCO(管理会計)やFI(財務会計)に関する実務経験及び知見が豊富な方にお勧めのキャリアです。
転職と同時に同ポジションへキャリアチェンジするメリットとして前職のスキルや知見を活かせることはもちろんですが、そのほかにも”より”大きな裁量で経営に携われる”ことが挙げられます。
というのも、近年グローバルビジネスが各企業にて推進されている中で、自社の収益性を向上させるためにファイナンス部門が重要な役割を担う傾向にあるようです。PwCコンサルティングと日本オラクル社による対談では以下のように述べられています。
全社的に推進していこうということになればコンセンサスというものが重要です。特にIT部門ではシステムの日常的な維持管理を考えると、当然リスクは取りたくない。必然的にシステムの導入には消極的になってしまいます。…そうしたところで、(CFOが)まずは実践してみて、小さな成功体験を作り上げ、それに基づいてCFOが旗を振るかたちで、社内的なコンセンサスにつなげていくという方法も効果的だと考えます。
参照:)【エグゼクティブ・インタビュー】PwCコンサルティング×日本オラクル -ファイナンス部門の変革がグローバルビジネスを支える-
要するに、DX推進の波が押し寄せる中、IT部門と同様にファイナンス部門にも社内の変革を先導していく役割があるということです。これまでは、会計回りの業務を確実にこなすことを主軸にしており、経営陣への助言を行うということはなかなかありませんでしたが、今後はより積極的に活動領域を広げていき、企業経営においてとても重要なポジションとなる可能性があるのです。
しかし当然ながら、グローバルビジネスの推進及び、推進おいて求められるビッグデータ活用等のDX推進に積極的な企業に限ります。これについては経営陣もモチベーションやマインドセットが大きく関係していきますので、その点を留意して転職先を選定する必要があります。
コンサル業界へ転職し、CIOアドバイザリーに
ファームに転職し、CIOアドバイザリーポジションに転身する選択肢もあります。CIOアドバイザリーの場合、ITコンサルティングに関する知識は一定以上必要ですが、システム導入そのものを行うわけではないためSAPコンサルタント時代の業務と少し内容が変わってきます。
より経営に近く、上流に特化して仕事をしたいとお考えのSAPコンサルタントが同キャリアを選択することが多いです。なお、CIOアドバイザリーの仕事内容は以下の通りです。
・クライアント企業のIT活用状況を評価し、事業との兼ね合いを見ながら最適なITポートフォリオを策定
・IT導入におけるコスト&リターンの最適化を目的に、今後のIT投資計画を立案
・ベンダー選定等アウトソーシング戦略策定 等
コンサル業界へ転職し、経営・戦略コンサルタントに
コンサルティングファームに転職し、経営・戦略コンサルタント等に従事するといったキャリアを選択するSAPコンサルタントも多くいます。SAPのスキルを有したうえで、コンサルタント業を通じて企画や計画また戦略等より上流フェーズでのコンサルティングスキルを自身のキャリアアップのために身に着けたいといった理由から転職を決意する方が多いです。
実際に、給与の高いSAP案件(約1500万円/年)における応募資格として、SAPに関わる経験の他にコンサルティングファームにてコンサルティング業の経験が求められることもあります。
またSAPコンサルタントからキャリアチェンジしコンサルティングファームへ転職する場合には、シニアアナリストもしくはコンサルタントクラスで検討するのが妥当です。
ただし、SAPコンサルティングを扱う企業へ新卒入社後1・2年目で転職する場合には、いわゆるコンサルティングスキルが不足しているとみなされ書類選考で落とされてしまう可能性が極めて高いです。
SAPに関する経験が2年以上の場合には基礎的なコンサルティングスキルを有しているとして転職市場で評価される傾向にあるので、まず2年は地に足をつけて頑張る必要があります。とはいえ、大手コンサルティングファームなどでは、若手のSAPコンサルタントにあえてインダストリー軸のポジションで求人オファーを出すこともあるようです。
それに応じて転職した場合、最終的にはSAPプロジェクトへ配属させられるケースが多くなっています。そのため、SAP領域外のコンサルタントを志望する場合には、転職活動時にしっかりその点を確認し、戦略・デジタルなどのサービスライン軸で転職活動を進めることをお勧めします。
SAPコンサルタントの転職事例
上記挙げた全ての転職先を網羅できているわけではありませんが、前職ポジション、転職時の年齢を含めた転職事例を以下にていくつかご紹介します。
前職/ポジション | 前職年収 | 年齢(転職当時) | 転職先 | 転職後年収 |
大手コンサルティングファーム/SAPコンサルタント | 650万 | 30代後半 | 大手SIer/SAPコンサルタント | 700万 |
大手コンサルティングファーム/SAPコンサルタント | 800万 | 30代前半 | 大手コンサルティングファーム/戦略コンサルタント | 1000万 |
国内ITコンサルティングファーム/SAPコンサルタント | 700万 | 20代後半 | 大手FAS系コンサルティングファーム/PMI | 900万 |
日系大手コンサルティングファーム/SAPコンサルタント | 650万 | 20代後半 | 外資系大手コンサルティングファーム/インダストリーコンサルタント | 800万 |
国内コンサルティングファーム/SAPコンサルタント | 700万 | 20代後半 | WEB系事業会社/システム企画開発 | 900万 |
外資系大手SIer/システム導入コンサルタント | 560万 | 20代後半 | ファイナンシャルアドバイザリーファーム/M&A戦略 | 700万 |
国内ITベンダー/SAPコンサルタント | ー | 20代前半 | 外資系コンサルティングファーム SAPコンサルタント | 600万 |
国内ITベンダー/SAPコンサルタント(FI/CO) | ー | 20代後半 | 大手コンサルティングファームにて会計業務プロセスコンサルタント | ー |
SAPコンサルタントの求人情報まとめ
実際のSAPコンサルタントの求人情報例(SAPコンサルタントポジションのみ)をご紹介します。
案件概要:大手製造業のロールアウトプロジェクトにおけるSAP導入コンサルタント
業務内容:上流コンサルティング~プリセールス含む導入まで。
必須スキル:①業務システム(製品問わない)の導入又は開発・保守経験が2年以上②英語でのコミュニケーションが可能
歓迎スキル:①バージョンアップに関するSAPコンサル経験3年以上
年収:700万円~1200万円
案件概要:大手コンサルティングファームにてSAP BASISコンサルタント
業務内容:上流コンサルティング(SAPビジネスの戦略立案)~実行まで幅広く。
必須スキル:①SAP導入経験3年以上②ネイティブレベルの英語
歓迎スキル:①SAP認定資格(モジュール不問)②S/4 HANAの導入経験
年収:500万~1400万円
求人概要:DXコンサルティング会社の創業メンバー コンサルタントポジション募集
業務内容:大手企業クライアントへのSAP導入における戦略策定、海外支社へのロールアウトPJ、ユーザー側でのプロジェクト戦略/計画、S/4 HANA Cloudへのマイグレーション等
必須スキル:①コンサルティングファームでの経験②DXコンサルティングの経験③SAPに関わる経験
歓迎スキル:①コンサルティングに関わる資格各種(あれば尚可)
年収:600万~1500万(能力や経験による)
求人概要:国内大手独立系システムインテグレータにてSAPコンサルタント募集
業務内容:SAP(ERP)による業務改革プロジェクトの企画構想~要件定義
必須スキル:①製造業全般における業界・業種知識※BASISコンサル(BASIS)は不要②SAPに関する知識とSAP FI/CO/SD/MM/PP③BASISのいずれかに関する専門知識④SAP導入に関わる10年以上の経験/3社以上のSAP(ERP)導入による業務改革プロジェクトの企画構想におけるリーディング経験
年収:1000万~1549万(能力や経験による)
求人概要:大手外資系コンサルティングファームにてSAPアプリケーションコンサルタント募集
業務内容:SAPに関するERP主要モジュール及び、BW・BO・BPC・IBPの機能をベースにした業務設計、システム構築や拡張機能設計
必須スキル:※定義はしないが、次の条件を満たしていると好ましい。①SAP導入経験②SAP認定資格(モジュールに関しては不問)③S/4HANAに関わる経験
年収:~1600万
※他サイトより企業名等伏せつつ参照
SAPエンジニアの主要転職先業界・業種
続いて、SAPエンジニアの主要転職先業界・業種についてご紹介します。
同業界で転職し、SAPコンサルタントに
同業界で転職しSAPコンサルタントへ転身する方も多くいらっしゃいます。その大きな理由の一つは給与面でしょうか。SAPエンジニアと比較してSAPコンサルタントの方が給与水準が数百万ほど上がります。またSAPエンジニアとしての専門性とスキルを最大限生かすことのできる職種の1つでもあり、より上流を経験したいと考えの方にお勧めのキャリアです。
▼続く以下3つはSAP領域以外への主要転職先です。
IT系コンサルティング業界に転職し、コンサルタント業に
SAPエンジニアの中で最も人気のあるキャリアチェンジ例が、IT系コンサルティングファームに転職しITコンサルタントへ転身するパターンです。SAPエンジニアは開発や保守・運用だけで活躍し続けることが可能ですが、より上流の業務経験を積みキャリアを構築していきたいと考えている方は、企画や戦略をメインの業務とするファームへ転職しコンサルティング業を経験すると良いでしょう。
特に人気のある転職先企業としては、「デロイトトーマツコンサルティング」や「ドリームインキュベータ」などが挙げられます。転職後、SAP領域以外でコンサルタント業に従事できると、それ以降のキャリアパスの選択肢がぐっと広がってきます。
ただし、SAPエンジニアからSAP以外のコンサルタントになるには、SAPエンジニア時代以上に”キャッチアップスキル”と”関係性構築スキル”が強く求められます。
インフラソリューション業界に転職し、エンジニア
インフラソリューション業界は、AWSやAzureなどを運営する大手企業が多く存在するため、サーバーの取り扱い経験があるSAPエンジニアも手転職先のいち候補として視野に入れるようです。ただし、応募先企業によっては、業務の性質上サーバー管理実務経験者のみが募集される傾向が強いです。
とはいえ可能性は0ではありませんので、もし転職先として気になっているようでしたら、チャレンジしてみましょう!
WEB系企業やITベンダーにて社内SE
WEB系企業やITベンダー企業に入社後は、今まで(SAP領域)とは少し異なった技術を求められる機会が多いです。そのため、様々なIT系業務の経験を積みつつキャリアアップしたい方が転職する傾向にあります。
その他異業界へ転職し、エンジニアに
SAPエンジニアとして厳しい環境の中、経験やスキルを磨いた後、事業会社へ転職するパターンも多いです。このようなキャリアチェンジを選択する方の中には、(適切な表現かわかりませんが)「もう少し難易度を下げた業務に携わりたいから」といった動機から転職する方が多い印象です。
なお、近年特に人気のある転職先業界は、エンタメや生命保険業界のようです。
SAPエンジニアの転職事例
SAPコンサルタント同様、SAPエンジニアの転職事例もいくつかご紹介します。
前職/ポジション | 前職年収 | 年齢(転職当時) | 転職先 | 転職後年収 |
IT企業/SAPエンジニア(ABAP) | ー | 30代前半 | IT企業/SAPパッケージ事業部プロジェクトマネージャー | ー |
日系大手ITベンダー企業/SAPエンジニア | 550万 | 20代後半 | 大手コンサルティングファーム/テクニカルアーキテクト | 700万 |
SAPエンジニアの求人情報まとめ
実際のSAPエンジニアの求人情報例(SAPエンジニアポジションのみ)をご紹介します。業務内容や想定年収などをぜひ参考にしてみてください。
案件概要:東証1部上場企業(SAPパートナー企業)にてSAPエンジニア
業務内容:基本的にはクライアント企業に常駐しつつSAP導入、開発、運用保守を行う。アドオン開発チームのリーダーとしてチームマネジメントを行う可能性もあり。
必須スキル:①開発経験2年以上(言語問わない)
歓迎スキル:①SAP案件における要件定義~運用保守までの実務経験
年収:430万~650万円
案件概要:IT系コンサルティング企業にてSAPエンジニア
業務内容:SAP導入、開発、運用保守。
必須スキル:①SAP導入またはSAP保守業務経験が1年以上ある方
歓迎スキル:①ABABを使用した開発経験あり
年収:550万~800万円
案件概要:大手企業にてプロジェクトマネジャー
業務内容:プロジェクト管理全般(他部署・クライアントとの連携、チーム内のメンバー育成)。S /4HANAへの移行プロジェクトでのリード担当を担う可能性あり。
必須スキル:①業務システムにおけるPM経験②Javaを使用した経験③ABABを使用した経験
年収:800万~1500万円
案件概要:東証一部上場独立系SIer企業にてSAPエンジニア
業務内容:大手商社や大手メーカーはじめとするクライアントのプロジェクト担当を担う。将来的には、上流工程のマネジメントを担うことも可。
必須スキル:①ERPシステム開発・運用・設計の経験あり②プログラミングが一人で可能(言語不問)
歓迎スキル:①JAVA、C#、C++等のソフトウェア開発経験②SAPに関する基礎知識・開発経験
年収:400万~600万円(スキルによって応相談)
案件概要:大手外資系コンサルティングファームにてSAPエンジニア
業務内容:クライアントのニーズに応じてアウトソーシングやサービスのカスタマイズを担う。開発・保守・運用だけでなくお客様と長期的な関係を構築する。
必須スキル:①何らかのシステム開発経験②ITインフラ業務の経験
歓迎スキル:①SAPの開発・運用経験②PMO経験③サーバの設計・構築経験
年収:400万~1500万円
※他サイトより企業名等伏せつつ参照
SAPコンサルタント・エンジニアが転職時に身に付けておきたいスキル
SAPコンサルティングでは、企業の「ヒト・モノ・カネ」を扱います。したがって以下4つのスキルを身に付けることが可能です。言い換えれば、SAPコンサルタント・エンジニアの皆さんが転職時には身に付けておくべきスキルと言えます。これらスキルを転職活動開始前に有しておくことで異業種・業界への転職の可能性が広がります。
②SAPシステムにおける知識
③SAP導入プロジェクトの進行管理スキル
④サーバーやミドルウェアに関する操作スキル
SAPシステムに関する知識を蓄えながら、同時に特定業界の知識や業務フローに関しても学べるのはSAPコンサルタント・エンジニアの特権です。
また当然SAPコンサルタント・エンジニアとしてプロジェクトに参画する以上は、SAP製品に関する豊富な知見を持ってい他に、プロジェクトの進行管理もせねばなりません。したがって自然に進捗管理スキルも身についてきます。
そして最後にサーバーやミドルウェアの操作スキルについてですが、サーバはSAPパッケージを運用するうえで必須であるためサーバーの取り扱いやセキュリティ対策について詳しくなることが可能です。とりわけSAP案件にて開発フェーズを担当するSAPエンジニアの方には磨いておいてほしい領域です。
SAPコンサルタント・エンジニアが転職時に確認すべきこと
実際にSAPコンサルタント・エンジニアとして勤務したご経験をお持ちの方であればご存知でしょうが、SAP業界には独特の勤務形態や商流があります。転職時には、これらについてしっかりと把握しておきましょう。
転職先の勤務形態
SAP含むIT業界の場合、クライアント企業の職場で実務を行う「客先常駐」という働き方を採用している企業が多い点が特徴です。転職先が採用していた場合、基本的には常駐先の規則に準じて働かなけらばならないため不備を感じることも少なくありませんが、プロジェクト毎に様々な業界で幅広い経験ができるというメリットがあります。
一方で、そのような転職先を選択すると、長期的な視点でキャリアを描くことが難しくなる可能性が高いとも言えます。
転職先が商流のどこに位置するか
SAP含むIT業界は多重下請け構造となっており、とりわけSAPエンジニアの方は、転職先がどの商流に位置するかを事前に把握しておく必要があります。
一次請けがクライアントとともに要件定義を行い、開発フェーズは二次請けに発注、二次請けが自社でカバーできない領域は三次請けに発注するといった流れです。下流になればなれほど、開発範囲が狭まり、テストなどの単純作業が増える傾向にあります。
そのため2・3次請けのABAPプログラマーがSAPコンサルタント(1次請け)への転職を目指すケースなどは頻繁に見受けられます。特別な理由がない限り下流への転職は避けるのが無難でしょう。
SAPコンサルタントの転職の軸を持とう
いかがでしたでしょうか。
本記事では、SAPコンサルタント・エンジニアの主要転職先や求人情報をご紹介しました。転職をご検討中の多くのSAPコンサルタント・エンジニアの方にとって有益な情報となれば幸いです。
またストラテジーテックコンサルティングでは、転職ありきではなく、ざっくばらんにお話をさせて頂き、長期的なキャリアを踏まえたうえでご相談に乗ることが可能ですのでお気軽にご相談ください。
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SAP認定コンサルタント資格とは?難易度・費用・勉強方法を解説
SAPコンサルタントがフリーランスとして独立すべき理由を解説しました!
SAPコンサルタントが業務委託を結ぶ際に確認すべきポイントとは?
SAPコンサルタント向け人気おすすめ転職エージェント10選
SAPコンサルタント・エンジニアの転職先と求人情報を徹底解説!
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