SAPとは?主な機能やERPとの違い、2027年問題について解説!

本記事ではSAP(System Analysis Program Development)の概要や他のERPとの違い、主な機能などを解説します。

SAPはどのようなシステムなのか具体的に知りたい方は参考にしてみてください。

大企業を中心にERPが導入される中で、根強い人気を誇っているのがSAPです。

SAPを導入するとどのようなメリットがあるのか順番に見ていきましょう。

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SAPとは

SAP(System Analysis Program Development)とは、1972年に設立されたドイツのソフトウェア会社です。

「サップ」ではなく「エス・エー・ピー」と読みます。

また、同社が提供するERP製品もSAPと呼ばれ、一般的にSAPと言えばこちらを指すことが多いです。

両者を明確に区別するためERP製品を「SAP ERP」、社名をSAP社と呼ぶこともあります。

1992年にSAP社の日本法人が設立され、ユーザー数を大きく伸ばしていったことから、SAP ERPが日本でも多く導入されています。

参照
SAPとは? 機能・特徴・製品種類をわかりやすく解説(vol.85) 電通総研
SAPとは? SAPジャパン

ERPとは

ERP(Enterprise Resources Planning)とは、企業経営の基本となる会計・販売・生産・人事・物流に関する業務を一元化したシステムです。

従来は各部門が独立していることからそれぞれが独自に業務システムを構築していました。そのため、情報がばらばらに管理されており、業務効率化やデータ収集がうまくできておらず社内データの有効活用が課題となっていました。

そこで、ERPを導入することによって各部門のデータが一つに集約され、詳細なデータ分析や業務効率化につなげることが可能になりました。

参照
[第1回] ERPとは オービック
ERPとは?基幹システムとの違いやパッケージの選定ポイントを解説 GRANDIT

SAPコンサルタントとは

SAPコンサルタントとは、SAPのERPパッケージを専門に扱うコンサルタントです。

主な役割はSAPを導入する前に使用していたERPからの移行手続きまで踏まえたサポートや、導入後のカスタマイズ、移行後のサポートなどが挙げられます。

参照
SAPコンサルタントとは MiraiWorks

ERP導入のメリット

次にERPを導入するメリットを解説します。

そもそもERPは業務運営においてどのように役立つのか知りたい方は参考にしてみてください。

  • 各データがリアルタイムに反映される
  • セキュリティを一元化できる

それぞれ順番に見ていきましょう。

各データがリアルタイムに反映される

ERPでは各業務のデータベースを共有しているため、他部署のデータを取得したい場合に、データの取り込み処理や、担当部署へ情報提供依頼を行う必要がありません。

リアルタイムで最新情報が反映されているため、業務がスムーズに進められたり、分析や経営判断などがその場で行えたりします。

参照
ERPで管理会計を高速化 | 管理会計の課題やERPを導入するメリットを解説 MoneyForwardクラウドERP

セキュリティを一元化できる

ERPで自社のデータを統合しているため、セキュリティを強化する場所が一つに集約されていることから、リソースを集中させられます。

従来の部門ごとに個別システムでデータ管理を行っている場合、各システムに対してセキュリティ対策を行う必要があるため、リソースが分散してしまいます。

これによって、サイバー攻撃を受ける可能性が高まったり、セキュリティ対策にかかる費用が膨らんでしまったりすることもあるでしょう。

ERPによって一元化することで、コストを抑え強固なセキュリティを構築することが可能です。

参照
ERP導入の目的とメリット GRANDIT

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SAP ERPの特徴

ここからはSAP ERPの特徴を2つ紹介します。

SAP社のERPは他のERPと比較してどのようなメリットがあるのか、詳しく解説します。

  • ワールドスタンダードなERPである
  • 企業の規模などに柔軟に対応できる

それぞれ順番に見ていきましょう。

ワールドスタンダードなERPである

SAP ERPは、会社の歴史も長く世界中に展開されているため、グローバル企業を中心に利用されています。

そのため、各国の法制度や商習慣、業種や職種に合わせた機能が標準で搭載されており、様々な国や業界で利用しやすい仕様になっています。

各国に拠点を持つ企業にとって、拠点ごとに異なるERPを導入するのは手間がかかるため、世界標準となっているSAPを利用する企業が多いです。

 企業の規模などに柔軟に対応できる

SAP ERPには、大企業から中小企業まで規模を問わず課題解決につながるパッケージが用意されています。

ERPを初めて導入する場合や他社のERPから移行する場合、オンプレミスからクラウドへデータ移管を行う場合でも対応できるサポート体制が整備されています。

ERPの導入や切り替えを安心して行ってもらえる体制が整備されていることがSAP社の強みです。

参照
SAP ERPと他のERPの違いは? SAP ERPのメリット・デメリットなどを紹介 HiProTech

SAP ERP2027年問題とは

SAP ERPの2027年問題とは、SAP社が提供するSAP ERP6.0の標準保守が2027年末に期限を迎えるため、導入している企業は対応を考えなければならない状態を指します。

SAP ERPの保守は、元々2025年末でサポートが終了する予定でした。

しかし、2020年に実施されたアンケート結果を受けて、顧客の要望を踏まえた柔軟な対応を取るために2年の延長措置が取られ、2027年問題となっています。

参照
SAPのサポートが2027年に終了。今、企業に求められる対応は? RICOH

2027年問題への対応方法

最後に前章で触れたSAP ERP6.0の2027年問題について、導入している企業はどのような対応を取ればよいのか、主な選択肢を3つ紹介します。

  • SAP S/4HANAへ移行する
  • 他社ERPへ移行する
  • サポート終了まで現行システムを利用する

それぞれ順番に見ていきましょう。

SAP S/4HANAへ移行する

SAP社が提供する最新のERPであるSAP S/4HANAへ移行すれば、SAP社のERPを継続して利用できます。

この選択肢は同社が推奨しているもので、最新版ならではの機能を利用可能です。

SAP S/4HANAでは、高速なデータ処理やマルチデバイス・マルチブラウザへの対応など、利便性が大きく向上しています。

ただし、移行手続きや最新版を利用するコスト、移行後の使用感などをよく確認する必要があります。

移行後の社内マニュアル更新などの業務が発生することにも注意が必要です。

他社ERPへ移行する

SAP社以外の企業が提供するERPへ移行するのも選択肢の一つです。

他社製品を含めると選択肢は大きく広がるので、自社に最適なERPを改めて見直すタイミングにするのも良いでしょう。

ただし、他社製品への移行は大きなコストがかかる可能性や、従業員の操作感が大きく変わってしまう場合があります。

単純な機能やコスト面だけでなく、使用感などのソフト面にも目を向けて選定することが求められます。

また、導入後は社内マニュアルの更新や社内研修の実施なども必要です。

サポート終了まで現行システムを利用する

サポート終了まで現行システムを使い続けることも一つの方法です。

2027年末まではそのまま使い続けられるため、一定期間は現状を維持できます。

また、2027年末以降も、2030年末までは現在の保守基準料金に2%を支払えば、保守期限を延ばすサービスがSAP社から提供されることになっています。

保守コストは増加しますが、ERPへの移行に比べると少額で済むでしょう。

ただし、それ以降の対応は現在未定となっているため、最新版や他社ERPへの移行を検討しなければならない可能性があります。

参照
SAPの2027年問題とは?移行の注意点を解説 NECソリューションイノベータ

まとめ

今回はSAPとは何か、他社のERPと比較してどのような特徴があるか、SAPの2027年問題の概要などを解説しました。

SAPはDX化が進む中で重要なERPの一つでグローバル企業をはじめ、多くの企業で導入されています。各部署が独立して導入していたシステムを一つに集約できるため、セキュリティリスクや情報分析の効率化が可能です。

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