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アメリカ在住プロダクト・マネージャーに開発業務をインタビュー
アメリカ在住のプロダクト・マネージャー(PdM/ PM)は、プロダクト開発にどのようなWebサービスや無料(フリーミアム)ツールを使っているのでしょう。
10年以上のプロダクト・マネジメント歴を持つ五島氏にインタビューを実施しました。
五島氏はシリコンバレーやサンフランシスコがある北カリフォルニア(ベイエリア)在住で、現在は保険アプリ開発会社の共同代表をしていらっしゃいます。
今回は8種類のおすすめWebサービスを教えてもらいましたので、本記事でわかりやすくご紹介します。
テクノロジーを活用してビジネスにイノベーションをもたらす各種プロジェクトを担当しているPM、または国際的なプロダクト開発にかかわるマネージャーにぴったりな内容です。
大企業から中小企業、スタートアップやスモールビジネスまで、あらゆる規模に対応可能なWebサービスですので、是非それぞれのプロダクトやチームのリソース状況に合わせて取り入れてみてください。
アメリカ(シリコンバレー)のプロダクト・マネジメントが学べるスクール
まずはこれからご紹介するツールの活用方法を検討する上で、土台となる知識を習得できるアメリカのプロダクト・マネジメントが学べるスクールについて触れていきます。
Product School(プロダクト・スクール)はシリコンバレーを拠点にプロダクト・マネジメントの分野における教育を支援しているスクールです。
フォーチュン500社のリストに掲載されている企業と連携し、プロダクト・チームのスキルアップを強化しています。
今回インタビューを快く引き受けて下さったアメリカ在住のプロダクト・マネージャーの五島氏は、このプロダクト・スクールの本などからUXを学び、自身のプロダクト開発に活かしているそうです。
プロダクト・マネジメント3つのポイント
〇ビジネス
〇テクノロジー
〇デザイン
五島氏はプロダクト・マネジメントに欠かせない3つの要素のうち、ビジネスとテクノロジーに関する知見は、都内在住時に株式会社電通国際情報サービスで10年以上プロダクト・マネジメントにかかわることで習得していました。
そこで渡米当時、自身に不足していると感じていたUXデザインについてプロダクト・スクールが公開している教材から学んだり、Google社が提供するUXコースを受講したりすることで、新たに習得したそうです。
それまではシステムに意識が向いていたので、アメリカ・シリコンバレー流のユーザー中心のデザイン設計をアジャイル開発に活かすことで、よりイノベーティブなプロダクト開発を実現することに成功したのです。
さらに企業や所属先の垣根を越えた多国籍なプロダクト・マネージャー仲間と一緒に議論することで、習得した知識の理解を深め、ブラッシュアップした思想もプロダクト開発に反映していきました。
アメリカ在住プロダクト・マネージャーおすすめWebサービス・ツール8選
それではいよいよ、アメリカ在住プロダクト・マネージャーがおすすめするプロダクト開発に役立つWebサービスやツールをご紹介していきます。
基本無料(フリーミアム)で使えるツールばかりです。
その理由が気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回フリーミアムのサービスばかりを選んだ理由は、五島氏がグローバルにフルリモートで開発を進めるにあたり、開発費用をなるべく低く抑えたかったという背景があります。
もともと社員とビジネス・パートナーを合わせて100人近いスタッフが所属するチームをマネジメントしていた五島氏は、渡米後に起業するため、低予算で日本を含めた海外の仲間とコミュニケーションをとっていく必要がありました。
そのため本記事でご紹介するWebサービスは、プロダクト・マネジメント歴10年以上のPdMが実際にプロジェクトで活用した結果、本当に使いやすいサービスであるといえます。
ClickUp: PJ管理・マークダウンによるドキュメント管理
最初にご紹介するのは、スケジュール管理、タスク管理、ドキュメント管理に最適なClickUpです。
マークダウン形式でテキストをどんどん書いて保存できるため、構成が簡単で履歴も管理しやすく、保存にも便利だという特徴があります。
また、何度も情報をアップデートしていく中で、ちょっと以前のバージョンを確認したくなった時、古いバージョンに戻して内容を再確認することができます。
保存した内容はWeb上でそのまま公開することも可能なので、第三者に共有したいときにも役立つでしょう。
たとえばチームのコミュニケーション・ツール(SlackやTeamsなど)にClickUpのリンクを貼って情報共有する方法もあります。
また、タスク管理が簡単にできるため、タスクの作成や追加だけでなく日付を入れてスケジュールを管理していきたいチームにもおすすめです。
一部有料な機能もありますが、UIが目的に沿って伝統的なガントチャートだけでなく世界的に知られるようになったカンバン方式(ボード)に変更できるため、プロダクトに関わるマネジメントがしやすい特徴があります。
そのため、スプリントと呼ばれる開発期間を短く区切って大事な工程から着手していくイノベーティブなアジャイル開発案件や、ウォーターフォール方式のプロダクト開発の両方に活用できます。
参考:ClickUp
Miro: ホワイトボード
Miroはオンライン上で使用できるホワイトボードです。プロダクト開発におけるペルソナやカスタマー・ジャーニーをチームで検討・共有する時に便利なツールです。
プロダクト開発で使いたいホワイトボード機能
〇デザイン・シンキング
〇ペルソナ
〇カスタマー・ジャーニー
〇ビジネスモデル・キャンバス
ホワイトボードを大きなキャンバスとして活用できるため、バージョンを更新するのも簡単に行うことができます。
また、ビジュアルで視覚的に多くの情報が把握できることも特徴のひとつです。
参考:Miro
Discord: チャット・ビデオコール(コミュニケーション・ツール)
フルリモートチームのコミュニケーションに便利なツールがDiscordです。
実際にアメリカからフルリモートで日本と連携するときに活用してみて感じた特徴を教えてもらいました。
Discordの特徴
〇チャットのUIがSlackに似ている
〇ボイスチャンネルがあり「今ちょっと話せる?」的な感覚でビデオコールできる
〇もともとゲーマー向けのツールなので動きが軽く使いやすい
参考:Discord
Figma: デザイン(Web、アプリ)
既に多くの大手テック企業が導入していることで知られているFigmaは、Webデザインができるツールで少人数のチームにもおすすめです。
Figmaの嬉しい特徴
〇なんといっても無料で使える
〇ブラウザ上で操作が可能
〇チームですぐ共有できる
〇Miroよりも細かい位置や形、構造(レイヤー)の調整や定義が可能
参考:Figma
GitHub:ソース管理
スクラム開発するにあたり、プログラミングのソースコードをバージョン管理して、共有していく際に役立つのがGitHubです。
開発者ならだれもが知っているくらい有名なGitHubは、3人まで無料で使用できるので、開発チームが少人数であれば無料で使い続けることが可能なのが嬉しいポイントでもあります。
参考:GitHub
Google Drive: スプレッドシート(予算管理)
大勢のビジネスパーソンが使用しているGoogleスプレッドシートは、プロダクト・マネジメントの予算・コスト管理情報を共有・把握する際に役立ちます。
Webflow:Webサイト(HP)開発
Webflowは、ノーコードでWeb開発ができるツールです。プロダクトを紹介していく上で欠かせないWebサイトの構築にWebflowを用いることができます。
具体例としては、WebサイトはFigmaでデザインして、Webflowで開発をして作り込んでいくのです。こちらは実際にアメリカ在住プロダクト・マネージャーが取り入れている開発手法です。
参考:Webflow
Flutter(Google):アプリ開発
Flutterは、スマホアプリの開発ができるオープンソースのツールです。
先ほどWebサイトの開発ツールをご紹介しましたが、アプリはFigmaでデザインした後、Googleが開発したFluterを用いてフロントエンドを整えています。
バッグエンドには、また他のツールを採用しているそうです。
参考:Flutter
アメリカ在住プロダクト・マネージャーへのインタビューまとめ
プロダクト・マネージャーが厳選した8種類のWebサービスをご紹介しましたが、実際の業務に活かせそうなツールはございましたか?
アメリカ在住の五島氏いわく、ツールはツールでしかないので、いかに目的意識を持ち、どのように使い込むかが最も重要なポイントになるそうです。
以上、アメリカと日本で長年の仲間と共同でスタートアップを立ち上げる勢いに乗ったプロダクト・マネージャーへのインタビュー内容をご紹介しました。
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インタビューされた人
五島圭祐:Twitter
アメリカ・カリフォルニア在住のCEO。株式会社ラムネ(スタートアップ)の共同代表。
低額で月払いの賃貸火災保険アプリ「ラムネ保険アプリ」をプロダクト・マネージャーとして独自開発。
さらなるサービス拡充(自動車保険やペット保険等)に向けてグローバルにフルリモートでプロダクト・マネジメントに邁進。
インタビューした人
米村みなえ:LinkedIn
当DXメディアのContactEARTH運営チームをグローバルに支援。