こんにちは。当メディアを運営するストラテジーテックコンサルティング編集部です。
コンサルティング業界の勢いが止まりません。
とある調査で2024年には、国内コンサルサービスの市場規模は1兆円に達する見込みが立っています。
正にバブルの状態。
東大、早稲田、慶応など高学歴な就活生にもハイレベルな環境でスキルアップが可能で人気があるコンサル職。
しかし、晴れてコンサル職についても、数年後新しい挑戦を志し、コンサルから離れていく人がいることも事実です。
20代後半から~30代前半に多いプロジェクトの進行管理役として活躍するコンサルマネージャー。
今後の自身のキャリアについてお考えの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、コンサルマネージャーの市場価値や主要な転職先等についてご紹介します。
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目次
コンサルマネージャーとは?
コンサルマネージャーとは、プロジェクトの進行やまとめを行う責任者です。
コンサルティングファームでの役職は、経験や実績によって主に4つに分けられおり、コンサルマネージャーになるには、一定の経験や実績が必要になります。
4つの役職は、コンサルティングファームによって呼び方に多少の差異があるため、今回はアクセンチュア株式会社の呼び方に沿ってご紹介します。
・ビジネスアナリスト
ビジネスアナリストは、新卒や第2新卒で入社したコンサルタントの最初のポジションと言われています。
業務内容は、他社事例の調査やインタビューの実施などの情報収集や分析、資料作成などを行います。
多くの情報を収集し扱っていることから会議などでは発言することを求められます。
一般的には3年程度で約8~9割の人が次の役職であるコンサルタントへ昇進できます。
・コンサルタント
コンサルタントは、3年程度経過したビジネスアナリストや社会経験が豊富な中途採用の人が就くポジションです。
ビジネスアナリストに求められるスキルを身につけていることを前提として、プロジェクトの実行を行います。
具体的には、情報収集や分析、問題解決のための仮説の構築、検証を自らの判断で遂行するといったセルフマネジメント能力求められます。
5年程度で次の役職であるマネージャーへ昇進すると言われていますが、個人差があります。
・マネージャー
マネージャーは、コンサルタントとしてプロジェクト実行の経験を積み重ね、マネジメント能力が認められた場合に就くポジションです。
業務内容はプロジェクトや予算の管理、顧客との折衝、部下の管理などがあり、プロジェクトを進行していく上の責任を持ちます。
顧客との関わりが多く、業務内容も含めて、すべてにおいて責任感を持つことが求められます。
・マネジング・ディレクター
マネジング・ディレクターは、コンサルティングファームの中で、最上級のポジションです。
業務内容は、新規顧客の開拓とプロジェクトの受注、会社の経営などがあります。
マネジング・ディレクターになれるのは少数ですが、有名企業の経営者が抱える課題に対して共に議論し、解決へとサポートしていくなどやりがいがあります。
コンサルマネージャーの市場価値とは?
ポストコンサルは需要が多く、市場価値が高いと言われています。
特にコンサルマネージャーはビジネスアナリストやコンサルタントに比べて少数のため、市場価値は高いと考えられます。
理由としては、コンサル出身者は幅広い知識を持っており能力が高いことや、様々な視点から問題を解決へと導く力を持っていることなどが挙げられます。
アクセンチュアを含めたBIG4などの総合コンサルファームのマネージャークラスになれば年収1000万円。
マッキンゼーやボストンコンサルティングなどの戦略コンサルファームのマネージャークラスであれば年収2000万円を超える人もいるようです。
コンサルマネージャーの市場価値は非常に高く、転職エージェントに登録すれば、紹介会社から100件以上のスカウトメールが届いたなど、引く手あまたな状況と言えます。
コンサルマネージャーは使えない?
市場価値が高いと言われているコンサルマネージャーですが、転職後に良い評価を得られないことがあります。
今回は、コンサル業界から事業会社に転職した際に使えないと思われてしまう原因についてご紹介します。
・実行できない
コンサルティング会社の主な業務は戦略立案であり、提案を通すためにわかりやすい資料を作ることや論理的思考力が求められます。
その一方で事業会社では、多くの施策を実行して改善することを繰り返します。
つまり、わかりやすい資料や論理的思考力によって完璧な戦略を1つ立てるよりも、複数の施策を実行していき、状況によって改善していくことが求められます。
コンサル出身者は、資料を丁寧にまとめることが大切だと考えてしまいます。
しかし事業会社で求められるのは、資料の完璧さよりも実行力であることを理解する必要があります。
・顧客理解ができていない
事業を成功させるためには、顧客理解が最も重要と言われています。
数回のアンケートによって調査した結果を分析するだけでは顧客のニーズを理解しきれません。
顧客理解を深めるためには、現場の理解が大切です。
現場は顧客と最も近く、どんな客層がどんな時にサービスを利用するのかがわかる最適な場所です。
現場の感覚をつかみながら、顧客理解に努めましょう。
・すべて自分でやろうとしてしまう
コンサル出身者は優秀な人が多いためすぐに改善策を生み出せることがありますが、現場がそれに追いつけない可能性があります。
コンサル出身者側からすると改善策を考えたのに実行されないと感じ、すべて自分でやろうとしてしまうかもしれません。
しかし、事業が大きくなるにつれて1人ではできなくなってしまいます。
そのため、現場で改善策が実行されなかった時には、その原因を考えて現場の人たちと一緒にできる改善策を見つけることが大切です。
コンサルマネージャーに求められる能力
コンサルマネージャーは、プロジェクトの責任者になります。
そのため求められる能力として、マネジメント力が挙げられます。
プロジェクトを進行していく上での進行管理など業務に対するマネジメント力から、メンバーへの指示など人間関係におけるマネジメント力も求められます。
また、コミュニケーション力が挙げられます。
コンサルマネージャーは、顧客と関わる機会が多くなります。
そのため高いコミュニケーション力を発揮し、双方の納得のいく解決策を提案することが求められます。
さらに、メンバーとのコミュニケーションを図ることも大切です。
プロジェクトを成功に導くためには、メンバーの力が必要不可欠です。
メンバーとも積極的にコミュニケーションを取り、リーダシップを発揮することが求められます。
ポストコンサルの転職先
ポストコンサルは、現職としてコンサルティング会社で働いている人や、コンサルティング会社で働いていた経験がある人のことです。
ポストコンサルは知識や経験があるため、様々な企業に転職可能といえるでしょう。
そこでポストコンサルの転職先の例をご紹介します。
・総合、戦略系コンサルから転職
1 PEファンド
PEファンドとは、プライベート・エクイティ・ファンドの略称です。投資家から集めた資金を基に事業会社などの未公開株式を取得し、経営に関与して企業価値を高めてから売却することで利益を得るのが目的です。長期間にわたり経営戦略に関わることができるため、コンサルからの転職先として人気です。採用機会は少ないですが、M&Aに関わる経験を持つ総合、戦略系コンサルの人材を求める傾向があります。
2 事業会社
事業会社とは、事業によって利益を上げることを目的として経済活動を行う会社です。コンサルタントの経験を生かして事業会社で活躍したいと考え、コンサルから事業会社へ転職する人は多い傾向があります。また、事業会社も経営者の視点で戦略を考えられる人材を求めて、コンサル経験者を積極的に採用しています。しかし、事業会社へ転職する場合、給与が下がってしまう可能性が高いので注意が必要です。
・財務系コンサルから転職
1 投資銀行
投資銀行とは大企業や政府などを顧客として、株式や債権の売買仲介業務を行う金融機関です。M&Aや財務戦略に特化した業務が行えるため、コンサルからの転職先として人気があります。また、投資銀行は給与が高いため、財務系コンサルも給与が高いですが転職してさらに給与を上げられることが人気の理由です。投資銀行は積極的に採用を行っていることから、財務系コンサル経験者にとって標準的な転職先とされています。
・IT系コンサルから転職
1 IT系企業
IT系企業は広義に解釈すると、コンピューターを使用して事業活動を行い、サービスを提供しています。IT系コンサル出身者はITに関する知識やスキルを身につけていることから、転職先として考えられる傾向があります。事業としてはグローバル展開も多いため、英語力が求められるかもしれません。またIT系企業は、大企業から中小企業まで多数存在するため、待遇や条件にあった企業を探す必要があります。
・その他
1 別のコンサルタント会社
その他の選択肢として、他のコンサルティング会社へ転職することが挙げられます。近年のコンサル会社の人材獲得競争は階層またぎの採用があることは否めません。コンサルタントがタイトルを上げて別のコンサル会社に転職をして年収を上げるケース(他社のマネージャーを1つ上のランクのシニアマネージャー)が増えているようです。
2 フリーランスコンサルタント
フリーランスコンサルタントとして活動することも選択肢の1つと言えます。実力主義世界で、全員がマネジングディレクターまで上がれるわけではありません。ワークライフバランスの点から独立を選択するコンサルタントの方もいらっしゃいます。プロジェクトの合間で長期休暇をとったり、自由な働き方が可能と人気のキャリアの一つとなっています。
他記事でフリーランスコンサルタントとして活動する際の案件の探し方や単価相場についてご紹介しているので参考にしていただければ幸いです。
フリーランスコンサルタントに関する具体的な記事はこちら)
コンサルマネージャーはコンタクトアースマッチングがオススメ
いかがでしたでしょうか。
今回は、コンサルマネージャーの市場価値や主要転職先についてご紹介しました。
既にコンサルマネージャーとして活躍されている方やコンサルタントとして活躍されている方のキャリア形成の参考にしていただければ幸いです。
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