こんにちは。当メディアを運営するストラテジーテックコンサルティング編集部です。
企業にお勤めのエンジニアの方の中には「いつかフリーランスエンジニアとして独立したい!」「自分の力で稼いでいきたい!」などとお考えの方も少なくないのではないでしょうか。
実際、弊社が運営しているIT人材と企業をマッチングするサービスにも多くのフリーランスエンジニアの方からご登録いただいています。また、新型コロナウイルスの影響をものともせず、案件数も拡大傾向な現実です。
しかし、一度立ち止まってください。本当にフリーランスエンジニアとして働くメリットはあるのでしょうか?
本記事では実際にフリーランスエンジニアの方に正社員エンジニアとの違いやフリーランスエンジニアの現実を解説いただきました。フリーランスとして独立する前にご一読ください。
また、フリーランスエンジニアの案件の単価相場や将来性などの情報が知りたい方は「フリーランスエンジニア案件の単価相場について徹底解説しました」をご覧ください!
目次
フリーランスエンジニアと正社員エンジニアの違いは?
そもそも、「フリーランスエンジニア」と「正社員エンジニア」にはどのような働き方の違いがあるのかを確認していきましょう。
正社員エンジニア
正社員は、勤務先の企業と直接「雇用契約」を締結して働く形態です。雇用契約に基づき労働基準に定められた保護や企業の福利厚生や待遇が受けられます。
法律によって保護されている正社員は、大きな問題や企業経営などの問題がない限り企業から解雇される場合はほとんどありません。社会保険制度も手厚く、仕事を辞めても失業保険が受けられたり、産休や育休がとれる制度も整っています。
また、正社員エンジニアであれば社内での教育環境があります。学んだことを効率よく共有したり、課題を発見した時、解決方法を相談したりなどできる環境が得られます。
フリーランスエンジニア
フリーランスは、主に準委任契約や請負契約などを結び仕事を請け負います。
上記を簡単に説明すると、「準委任契約」は、自分が行った業務に対して報酬が支払われる契約
「請負契約」は、成果物をクライアント企業に納品することで報酬が支払われる契約。
フリーランスでの就業形態は、原則として労働基準法による保護を受けられません。そのため能動的にフリーランス専用の保険や自治体が提供する制度などを活用して万が一に備えなければなりません。
フリーランスは企業に直接雇用されるわけではありませんので、業務上の都合で簡単に契約を解除されてしまう可能性もあるのです。
関連記事:フリーランスに健康診断をおすすめする理由・費用・経費にまつわる情報をご紹介
データで見る!フリーランスエンジニアの実態
本トピックでは、実際のフリーランスエンジニアの年齢層やなったキッカケなどの実態について2021年4月に株式会社ヒューマン・コネクトが行った「フリーランスエンジニアと企業の実態調査」からご紹介していきます。
同調査によると、フリーランスエンジニアになった年齢は30代が最も多い年代となりました。その次は40代で独立したという結果になりました。これには、20代でエンジニアとしてのスキル・経験を積み、フリーランスとして活躍していきたいというエンジニアの方の思いが感じられます。また、以下の画像(※同調査から引用)を見ていただけると、フリーランスエンジニアとして独立した最も大きな理由は「独立したかったから」と挙げられています。
引用元:)【フリーランスエンジニアと企業の実態調査を実施!】フリーランスエンジニアと企業が理想とするサービスとは…?
フリーランスエンジニアのメリット・デメリット
次に、フリーランスエンジニアのメリットとデメリットについて確認していきましょう。
フリーランスエンジニアのメリット
「単価100万円/月」といった魅力的な案件を獲得して高収入を得られる可能性がある職種です。もちろん自分の実力が高く、さらに市場からの需要があればですが、フリーランスエンジニアは、年齢に関係なく高収入を得ることができる夢のあるワークスタイルです。
当たり前ですが、実力主義の世界ではあります。フリーランスエンジニアは自分のスキルを多彩にかけあわせて自分の市場価値を高める必要があります。
他にも報酬だけではなく、比較的自由な時間や勤務形態で働ける部分があります。副業も自分がやりたいだけ行えるでしょう。フリーランスエンジニアは契約形態によってワークスタイルが異なりますが、中には「週3勤務」や「完全リモートワーク」といった条件で働ける案件もあります。
その点が正社員エンジニアとは一味違った強みであり、時間や場所に縛られることなく、自由に働ける魅力があるのです。
フリーランスのスキルは資格を通して、可視化できるとクライアントからの評価も受けやすくなります。以下のサイトにてフリーランスにオススメの資格をご紹介しています。是非参考にしてみてください。
併せて読みたいフリーランス必見!資格取得はどの程度必要なのか?
フリーランスエンジニアのデメリット
フリーランスエンジニアは、正社員エンジニアのように毎月一定水準の給料が保証されているわけではありません。
収入は自分が獲得した案件の報酬によって日々変動するので、毎月の収入が不安定になる場合もあります。
フリーランスの場合、自身のノウハウや技術を切り売りする商売です。その道でしのぎを削る競合は市場にたくさん潜んでおり、決して甘い世界ではありません。
特に未経験からいきなり独立したような人は、実績を積むまでは高単価の案件を獲得できる可能性が低いため、「低単価の案件中心に量で増やして仕事を進めていく」というスタイルになってしまうでしょう。実力に見合わない高単価の案件で働くことは難しいと言えます。
また、報酬が現金化するまでに早くても30日、遅い場合は60日を超える場合も。
例えば、独立したてのフリーランスエンジニアが以下の様に案件を受注するとしましょう。
5月に50万円の案件 支払いが7月
6月に10万円の案件 支払いが7月
6月に20万円の案件 支払いが7月
7月の月収は90万円になりますが、5月6月の収入はありません。上記の場合、5,6,7月の平均月収30万円です。エンジニアには、コンスタントに高単価の案件を受注できる実力が求められる現実があるのです。
収入の保証がない上に、単価の低い案件をこなすような状態が続けば、「あれ、会社員でエンジニアの方が良かったかな……?」と後悔する瞬間も来るのではないでしょうか。
「少しでも不安を抱えそうだな……」と思うのなら、まずは正社員エンジニアとしてしっかりと経験を積んでおく、ということも選択肢の1つです。
フリーランスエンジニアに向いている人材
これまでフリーランスエンジニアのメリットやデメリットを紹介してきました。続いて、どんな人がフリーランスエンジニアに向いているのか見ていきましょう。
そもそも「フリーランス」という働き方に向いている特徴がいくつかあります。以下のサイトでフリーランスの向き不向きについて、またフリーランス以外の多様な働き方についても紹介しています。是非参考にしてみてください。
自己管理ができ、環境の変化を楽しめる人
フリーランスに向いているのは、毎日決められたワークスタイルよりも、収入も仕事内容も日々大きく変化していくようなワークスタイルを好む人です。
フリーランスは仕事量や時間、収入などを全て自分の裁量で決めることができ、比較的仕事環境や収入の変化も激しい傾向にあるので、そういったワークスタイルを楽しめる人であれば、フリーランスに最適だと言えるでしょう。
1人での業務でモチベーションを維持できる人
フリーランスは時に1人で仕事を進めていく場合もあるため、常に仕事に対するモチベーションの維持が求められます。
フリーランスは、売上やスケジュールの管理を全て自分でしていく必要がありますが、モチベーションの管理も自分で行っていかなければなりません。
なので、しっかりと自分をマネジメントでき、一人でもモチベーションを維持できるような人に向いていると考えられます。
技術以外のコネクションが豊富にある
正社員時代に培ったコネクションや独自のルートで開拓した人脈が豊富にある人はフリーランスエンジニアとして独立が向いていると言えます。
例えば、「有名企業の決裁者とコネクションを持っている」「高単価な案件を豊富に持っているエージェントと懇意にしている」等のエンジニアは独立しても、仕事が引く手あまたな状態となっているのが現実としてあります。
フリーランスエンジニアの嬉しい現実【良い点】
あまり知られていないフリーランスエンジニアの嬉しい現実をいくつかご紹介します。
フリーランスエンジニアは収入アップの可能性が高い
先述しましたが、フリーランスエンジニアは会社員エンジニアと比べて収入が上がる可能性が高いです。
これは、能力次第でどんどん高収入の案件を受注できるといった点もありますが、たとえ同じスキルでもフリーランスエンジニアの方が貰える額が多くなります。
なぜなら、フリーランスエンジニアは会社員のように他の社員や年功の影響を受けません。
会社員の時は管理費や福利厚生費に充てられていた分も全額報酬として受け取れるため、個人が貰える額はフリーランスエンジニアの方が高くなるでしょう。
フリーランスエンジニアは自分でやりたい仕事を選べる
フリーランスエンジニアは自分でやりたい仕事を選べます。
「報酬が高い仕事を優先して受ける」「自宅から通いやすい勤務地の仕事のみを受ける」「人間的に合わない取引先の仕事は受けない」など、自分のワークスタイルに合わせて仕事を選べるのは大きな魅力と言えるのではないでしょうか。
身に付けたいスキルや伸ばしたいスキルが必要な仕事を重点的に受けるなど、キャリアプランを立てやすいのもフリーランスエンジニアならではの大きなメリットでしょう。
フリーランスエンジニア人間関係の苦労が軽減する
フリーランスエンジニアには人間関係の苦労が軽減するといったメリットもあります。
会社員であれば誰もが1度は悩む上司や先輩、そして同僚や後輩との複雑な上下関係はフリーランスエンジニアにはありません。
もちろん全く人と関わらずに仕事をするのは無理がありますが、人間関係すら自分で選べるのはフリーランスエンジニアの大きな魅力の1つでしょう。
フリーランスエンジニアの厳しい現実【悪い点】
フリーランスエンジニア最大の魅力である「自由」と表裏一体の関係にあるのが「自己責任」といった点です。フリーランスになると会社に縛られない代わりに、全てを自分でやらなければなりません。本トピックでは、フリーランスエンジニアの厳しい現実を紹介します。
フリーランスエンジニアは収入が不安定になりがち
先述しましたが、フリーランスエンジニアの1番のデメリットはやはり収入が安定しない点でしょう。
これは能力次第でどんどん収入が上がるメリットの裏返しとも言えるデメリットで、能力が不十分なら容赦なく収入は減り、最悪の場合は0になります。
たとえ自分に能力があったとしても先方の都合(方針転換、予算削減など)で、急に案件が途絶えるケースも珍しくはありません。収入に安定を求める人は会社員エンジニアのままでいる方が精神的にも働きやすいでしょう。
フリーランスエンジニアは自ら仕事を取る必要がある
フリーランスエンジニアはエンジニアとしての技術が高ければいいだけではありません。
なぜなら、どれだけエンジニアスキルが高くても、自ら案件を受注する力がなければいつまでも仕事がないままだからです。
さらに収入を上げるためには仕事を受注する力だけでなく、報酬額を決める交渉力も必要になってきます。
元々コミュニケーションに自信のある人であれば問題ないかもしれませんが、エンジニア以外のスキルも磨く必要があるのは大きなデメリットと言えるでしょう。
どうしても営業や交渉が嫌な方はフリーランスエンジニア向けのエージェントサービスを利用するのもおすすめです。以下のサイトでオススメのエージェントをご紹介しています。是非参考にしてみてください。
フリーランスエンジニアは業務外の事務作業が増える
フリーランスエンジニアは様々な事務作業を自ら行わなければいけません。これはなってみると分かるのですが、かなり面倒な作業です。毎月きっちり帳簿をつける、確認申告ソフトに記録するなどといった作業は、中々時間を取られてしまいます。
請求書の作成、入金管理、帳簿の作成と確定申告など、会社員であれば他部署の方々がやってくれていたような業務を全て自分でこなす必要があります。
フリーランスエンジニアの現実まとめ
フリーランスエンジニアは「自由」なメリットがある反面、全てが「自己責任」になるデメリットがあります。
ITエンジニアの需要は益々増えているため仕事は余っている状態ですが、中には約束を破るようなブラックな取引先も多数潜んでおり、慎重な営業活動が必要になります。
フリーランスは、自由なイメージが現実として定着していますが、収入面や受けられる制度の少なさなどの現実も必ず抑えておきましょう。
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