デジタル・ギグワーカーの新プラットフォーム開発例【海外インタビュー】

米国カリフォルニア出身のエンジニアと、ドイツ出身のエンジニアが日本で出会い、誕生した新しいプラットフォーム「Konba(コンバ)」が、デジタル・ギグワーカーの働き方に変革をもたらしています。

デジタル・ギグワーカー(デジギグワーカー)といえば、国内ではクラウドワークスやランサーズ、海外ではUpwork(アップワーク)やFiverr(ファイバー)といったプラットフォームが有名です。
「デジタル」を省いた「ギグワーカー」が活躍するUber(ウーバー)とは、オンラインで完結するかしないか、という違いがあります。
そんなデジギグワーカーの働き方である、インターネットを通し単発の仕事を受注するギグエコノミーというスタイルには、現状、法整備や保障面で問題がいくつか残されていますが、オンラインで専門スキルを販売することができる、IT・デジタル人材の活躍が広がっています。

市場規模の拡大が見込める一方で、プラットフォームとの付き合い方について悩むデジギグワーカーが少なくありません。
たとえば、複数のプラットフォームを同時に利用している場合、ひとつにまとめられると効率良く手続や管理が可能ですが、現状はそれぞれのプラットフォーム毎に管理し、さらにそれぞれに手数料を払っているような状況です。

また、世界とすぐにつながる事ができるオンライン上では、海外案件に携わる機会も少なくありません。
グローバル案件では、言語の壁がネックになるデジギグワーカーもいるでしょう。

そこでデジギグワーカーの救世主として登場したのが、語学に重点を置いた多言語対応Webコミュニケーションツール「Konba(コンバ)」です。
本記事では、Konbaの共同創業者2名にインタビューを実施し、デジタル・ギグワーカーに役立つプラットフォーム「Konba」を紹介します。

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デジタル・ギグワーカーの新プラットフォームKonba開発者インタビュー

Konbaは海外出身の開発者、米国出身のネイト(Nate)と、ドイツ出身のヤン(Jan)の2人の外国人材エンジニアによって、東京都渋谷区を拠点に2022年に設立されたスタートアップ企業です。
Konbaというオンラインツールの企画開発をしています。

ネイトはカリフォルニア州で活躍していたエンジニアで、大学ではコンピューター・サイエンスを専攻しました。
約8年間、カリフォルニアのセールスフォース社(Salesforce)で、数100万人以上のユーザが使用するソフトウェアのデータベース構築やカスタマイズを担当し、バックエンド側のプログラミングに詳しいベテランのエンジニアです。

ヤンはドイツの大学で気象学を専攻し、卒業後は一時的にスウェーデンの大学院で環境科学に関するオンライン授業を受講していた異色の経歴を持つエンジニアです。
主にフロントエンド側に優れており、プログラミングを用いた気象学に関するシミュレーション技術が、Konbaにも活かされています。

Konba開発・起業背景

Konba開発のきっかけは、2人が偶然同じ日(2020年1月1日)に来日し、上野にある同じホステルに滞在したことです。
ドイツ出身のヤンだけでなく、アメリカ出身のネイトもドイツ語を話すことができるため、打ち解けるまでに長い時間は必要ありませんでした。
過去にネイトは努力の末、たった1年間のドイツ留学でドイツ語を習得した経験があります。

このように出身地も価値観も異なる2人のエンジニアは、数多くの議論を重ねることで、お互いへの理解を深めてきました。
ヤンは、意見が全く同じ人と時間を過ごすより、ネイトのように違った視点から話し合える方がたくさんの学びがあるといいます。

この姿勢は、オンラインツールKonba開発そのものに反映されています。
Konbaの使い方は、オンラインツールに慣れている人には簡単なので、実際に1度使ってみると2人の開発背景に潜む想いを感じとることができるでしょう。

デジタル・ギグワーカーの新プラットフォームKonbaとは?

デジタル・ギグワーカーだけでなく、学校、大学といった教育機関から企業の国際会議まで、様々な場面で利用できるWebホワイトボード機能を備えた多言語プラットフォームのKonbaは、ユーザに言語の壁を感じさせないオンライン・コミュニケーション・ツールです。
共同創業者・起業家であるヤンが、2020年1月に来日してから1年が経つ頃にドイツへ帰省したところ、新型コロナの影響でビザ申請ができず、日本へ再入国できなくなってしまいました。

日本に戻りたい気持ちを抱えたまま、2021年にスウェーデンの大学院へ進学することを決意し、しばらくの間、ヤンはドイツからオンラインで大学院の授業に参加することになりました。
Zoomで大学院の授業を受け始めると、ヤンは次第に画面共有ばかりの講義にイノベーションを巻き起こしたいと考えるようになりました。
ちょうどその頃、日本にいるネイトは、新型コロナの影響で日本人と直接コミュニケーションをとる機会が減ってしまい、日本語の学習機会の損失という生活課題を抱えていました。

さて、よろしければ少しここで当時の2人の生活を想像して疑似体験してみましょう。
たとえば、もしあなたが英語学習者で、アメリカに住むことになったとしましょう。
コロナ流行期と仮定します。
学校の授業は全てオンラインに切り替わり、現地で接する数少ない人たちは皆マスク姿で口元が覆われ、たまに外出できても飛沫防止のパーテーションで音も聞き取りにくい状況です。
このように視覚情報も聴覚情報も制限された場合、あなたはどんな行動をとるでしょうか。

この時、ヤンとネイトはプログラミングのスキルを応用して、自ら課題解決に挑むことを決断したのです。
ドイツに滞在しているヤンと、日本在住のネイトが協力し、日独から開発が進められました。
やがて新型コロナが一時的に落ち着きを見せ始めた頃、ヤンがついに日本へ再入国し、ネイトと一緒に渋谷を拠点に活動を開始しました。

このようにバックグラウンドが異なる2人が母国を離れ、協力し、渋谷を拠点に起業できた背景には、渋谷区による国内外のスタートアップ企業や起業家を支援するプログラム「Shibuya Startup Support」の存在があります。
ネイトとヤンだけでなく、世界各国出身の起業家をまとめて支援している渋谷区の取り組みに、多くの外国人材が感謝しています。

参考:Shibuya Startup Support公式サイト

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デジタル・ギグワーカーの新プラットフォームKonbaの特徴

語学に強い新プラットフォームKonbaの最大の目的は、「言語の障壁を取り除くこと」です。
そのため、オンラインMTGや授業に役立つ機能が揃っている特徴があります。

Konba(コンバ)公式Webサイト」をご覧いただくと、一見よくあるホワイトボードのように思われるかもしれませんが、単なるWebホワイトボードではありません。
画像やPDF資料のアップロードと共有が簡単にできるだけでなく、テキストのインタラクティブな翻訳、音声録音、音声とテキストの瞬時なマッチング、スピーディな画像検索と共有、スケッチ機能、これら全てがKonba上でまとめて行えるため、ユーザは複数の画面を行き来するストレスから解放されるでしょう。

ネイト曰く、これらの機能のアイデアの背景には、子ども向け絵本の存在があるそうです。
たとえばドイツでは、ドイツ語を母国語としない移民向け家庭にも受け入れられやすい「絵のみ」の絵本が豊富に販売されています。
「文字がない」ので、読み手は自由に言語を選んで子どもに読み聞かせることができます。
実際に筆者がドイツで子育てしていた頃は、現地で文字のない絵本(Wimmelbilderbuch)を買って、日本語で子どもに話しかけたり、現地の人にドイツ語で物語をその場で作ってもらったり、英語が得意な人には英語で話してもらったりと、実に様々な使い方ができたので大活躍していました。

つまり、「読み書き」よりも、「聞く話す」に注視しているところがポイントです。
このようにナラティブに重きを置き、視覚的に学習することは記憶にも良い影響があるようです。

Konbaの言語

Konbaは現在のところブラウザベースで開発されており、主なプログラミング言語はJavaScriptです。もちろんHTMLとCSS を組み合わせて構成されており、TypeScriptやJavaScriptライブラリのReact、Node.jsも用いられています。
主要言語は日本語と英語ですが、チャットメッセージの翻訳機能や画像検索は、日本語と英語に加えて、中国語とドイツ語でも使用できるよう多言語に対応しています。

さらにLine(ライン)と連動できる便利な機能付きです。
他にもSlackと連携できたり、Zoom使用中にKonbaを併用できたり、ホワイトラベル化の可能性があったり、使い方は多岐に渡ります。
ユーザのリクエストに応じるため、たった1週間でスケジューリング機能や対応言語が追加された事から、スタートアップ企業ならではスピード感もKonbaの魅力のひとつだといえます。
将来的には、決済機能を含めた今後の開発に期待が集まっています。

Konbaの活用事例

普段からオンライン日本語講師として、IT・デジタル業界の外国人材を中心に日本語を教えている筆者が、実際の授業でKonbaのベータ版を活用してみた感想をお伝えします。

<Konbaを使用するメリット>
・イメージ画像検索と共有が1画面で完結できるため、操作にストレスを感じない
・新しい革新的なツールの登場に、初めて使う生徒から驚きと喜びの声が届く
・講師と生徒、双方がそれぞれ自身の母国語で使用できるため、意思疎通しやすい
・新しい単語の発音を覚えたいとき、その場で録音した発音をテキストに紐付けられる
・気に入った単語だけを集めた単語リストの作成が簡単で、Lineでいつでも復習OK
・常にどの資料のどのポイントを見ているか共有できるため、誰も取り残さない設計
・簡単なアンケートを実施し、集計も瞬時に可能
・ログインして使用していれば、保存されたデータへいつでもアクセスできる
・手書きモードはブレインストーミングにもおすすめ
・言葉で伝わらない時、Konbaでイラストを描いて説明すると理解されやすい
・中断した内容を、たとえば翌週に再開できる

<利用シーンが会議の場合のメリット>
・欠席したMTGの内容を後から確認できる(必要に応じて議事録の作成共有が簡単)ため、時間の有効活用につながる

<Konbaの課題>
・多機能であるため、幅広い用途に応じた細かい使い方の紹介、利用ガイドの必要性(イラスト、動画、マニュアル資料など)
・チャット画面における継続的な翻訳機能の精度向上
・フリーランス向けのエコシステムを構築できるプラットフォーム開発
・UIが親しみやすいカジュアルな印象であるため、フォーマルな場面での活用の検討

<Konbaベータ版を使用した感想>
実際に使ってみるとすぐにわかる通り、リンクの共有が簡単なので、複数人で同時アクセスしやすいと感じます。
その一方で、多機能であるため初めて使う人がオンラインツールに不慣れな場合は、操作に慣れるための時間が必要であるようにも見受けられます。
また、完全に非の打ち所がない人がいないように、完璧に欠点のないプラットフォームも存在しないのかもしれません。
大事なのは、ユーザがプラットフォームの特性を知り、人がうまく利用目的に合わせて使い方を工夫することであると考えられます。

Konbaは既に、開発側がセキュリティの強化にも注力している点において、今後ホワイトラベルやコラボレーションが増える際の利点となる可能性があるでしょう。
さらに「The Japan Times」によると2022年の調査で、日本企業の半数近くが外国人材の採用に興味を示しているという結果が出ています。
このことから、Konbaは日本企業の外国人材活用を後押しできるオンラインツールになりうると考えられます。

参考:45% of Japan firms interested in hiring foreign nationals: survey/The Japan Times

デジタル・ギグワーカー向け新プラットフォームKonbaインタビューまとめ

新しいサービスやプラットフォームに初めて出会ったら、まずはどんなものなのか理解するところから始まります。
これは異文化に触れたときのプロセスに似ている所があるでしょう。
人間(デジタル・ギグワーカー)とプラットフォーム(Konba)がうまく融合して仕事をしていく工程は、まさに異文化交流・異文化理解の工程であるともいえます。
Konbaの強みは語学要素にあり、言語を学ぶことは、文化を学ぶことに直結するものです。

たとえば、英語学習者が語学を通して英語圏の文化を学ぶように、デジギグワーカーはKonbaを介した労働経験から、新しい働き方を見出すことができるでしょう。
オンライン・コミュニケーションに言語の障壁をなくす変革をもたらし、デジギグワーカーを含む人々の暮らしをより良いものへ導くKonbaのイノベーションは、まさにDXの取り組みのひとつといえます。

本記事で紹介した新プラットフォーム
Konba(コンバ)公式Webサイト>>

インタビューを受けたスタートアップ海外起業家・経営者:
ネイト(Nate) Nathan BlackLinkedIn
ヤン(Jan)Niklas ReineckeLinkedIn

英日コンテンツライター(インタビュー・構成・文)
米村みなえ(Mina):LinkedIn

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