SDR(ソフトウェア定義型ロボット)とは?できることや課題などを詳しく解説!

本記事ではSDR(Software Defined Robot:ソフトウェア定義型ロボット)の概要や、実例、実際にどのようなことができるのかを解説します。

AIが進化したことによって幅広い分野での実用化が期待されているSDRについて具体的に知りたい方は参考にしてみてください。

SDRは人型ロボットなどに代表されるソフトウェアを中心に開発されたロボットで、業務効率化や人手不足の解消など様々な課題を解決する可能性を持っています。

一方で開発や普及にあたって問題も残っています。

SDRの将来性や課題などについて詳しく紹介します。

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SDRとは

SDR(Software Defined Robot:ソフトウェア定義型ロボット)とは、明確な定義はまだありませんが、ソフトウェアを中心に開発されたロボットの総称です。

ソフトウェアをアップデートすることで、ハードウェアを改造しなくても、ロボットの性能向上や機能追加が可能です。

現在の生成AIはクラウド上などで動作するもので、具体的な実体を持っていないため、生成AIを搭載したソフトウェアが開発されることで大きく進化することが期待されています。

また、SDRには様々な形態のロボットがありますが、現在関心が高まっているのは人型ロボット(ヒューマノイドロボット)です。

参照:
「生成AIの次の舞台「SDR」とは? テスラ・ベンツ・BMWも「人型ロボット」に夢中な理由」SBクリエイティブ株式会社 Seizo Trend
「”ロボットの本質はハードにあらず”ロボット開発に挑む元 AI 研究者がソフトウェア開発者に伝えたいこと」Amazon Web Service

SDRの例

次に、SDRの実例を5つ紹介します。

近年注目度が高まるSDRですが、2000年代から開発は始まっていました。

日本や海外における実例を紹介するので、参考にしてみてください。

ASIMO(ホンダ)

ASIMO(アシモ)は、ホンダが2000年に開発した2足歩行の人型ロボットです。

国内では一時期ニュースなどでも話題になりました。

2011年には周囲の人の動きに合わせて自らの行動を判断する世界初の自立歩行制御機能が搭載されるなど、実用化に向けて進められてきました。

しかし、2022年3月に「一定の役割を終えた」と判断され、表舞台からは姿を消しています。

参照:
「生成AIの次の舞台「SDR」とは? テスラ・ベンツ・BMWも「人型ロボット」に夢中な理由」SBクリエイティブ株式会社 Seizo Trend
「ASIMO広報資料」本田技研工業株式会社

「人型ロボット「アシモ」、表舞台から引退へ…誕生22年、3月に未来館とホンダ本社での実演終了」讀賣新聞オンライン

AIBO・aibo(ソニー)

AIBO(アイボ)は、ソニーが開発したペット型ロボットです。

家具や家電のような実用的な用途を持たず、「癒やし」を目的とした前例のない商品として1999年の発売から一大ブームを巻き起こしました。

2018年にはaiboとしてバージョンアップを経て再発売され、購入から90日程度で家族の顔を見分けたり、人間の喜ぶ動作を認識したりできる画像認識技術が導入されています。

参照:
「ソニーがやめたAIBOと復活したaiboの決定的な差」株式会社東洋経済新報社 東洋経済オンライン
「aiboの成長」ソニーマーケティング株式会社 aibo(SONY)
「ソニーの新型aiboを家庭に。新しくなったaiboの機能 懐かしのモデルも紹介」株式会社div TECH CAMPブログ
「AIを搭載したロボットとは?重要性や導入メリットから事例まで紹介」株式会社アイスマイリー AIsmiley

Pepper(ソフトバンク)

Pepper(ペッパー)は2014年にソフトバンクが開発した人型ロボットです。

胸にタブレット端末を備えているのが特徴で、音声やタブレットを通じたやり取りが可能です。

体の各部位にカメラやセンサーが搭載されており、これによって周囲の人の感情や顔を認識することができます。

この機能を用いて店舗や教育現場などで幅広く現在も活用されています。

参照:
「ロボット(Pepper)」ソフトバンク株式会社 SoftBank
Pepper(一般販売モデル)ソフトバンクロボティクス株式会社 SoftBank Robotics

Optimus Gen 2(テスラ)

テスラが開発したOptimus Gen 2(オプティマスジェンツー)は、危険で反復的な単純作業を人間の代わりに行うことを目的に開発された人型ロボットの第二世代です。

第一世代よりも直立時のバランス制御機能や人間のような滑らかな歩行、10本の指を細やかに動かす動作が可能になりました。

しかし、全体的な堅牢さや俊敏性において同社が目指す実用化のレベルにはまだ遠いため、現場への導入はもう少し先の話になりそうです。

参照:「テスラ、ヒト型ロボット「Optimus Gen 2」公開。手足の動作がよりなめらかに」株式会社テクノコア TECHNO EDGE

Sequoia(Amazon)

Amazonで開発されたSequoia(セコイア)は、倉庫における配送業務を効率化するためのロボットです。

これまで荷台に積まれたカゴに人間が脚立を使ったり、しゃがんだりして商品を入れていたのを、ベルトコンベアに流れてくるカゴに商品を入れるだけで自動的にカゴを荷台に積んでくれます。

これによって商品の保管作業が最大75%高速化されたと同社は公表しています。

参照:「”人と働くロボットは実現可能か”Amazon倉庫で生まれた最新ロボット技術を見た」株式会社メディアジーン TECH INSIDER

コンタクトアースマッチング公式サイト

SDRは何ができる?

ここからはSDRが実用化されることで、どのように生活やビジネスが変化するのかを解説します。

SDRによって何が実現されるのか、気になる方は参考にしてみてください。

 作業や接客の自動化
 自動運転技術
 外科手術ロボットの実現

それぞれ順番に見ていきましょう。

作業や接客の自動化

SDRに搭載されたロボットの自律運転機能によって、飲食店での配膳や店舗での接客、家事や農作業の自動化が可能です。

これによって業務効率化や企業の働き手不足解消につなげられます。

また、既に開発されている例として、AIを搭載した農薬散布用ドローンや、お掃除ロボット「ルンバ」、飲食店での配膳ロボットなどが挙げられます。

参照:「AIロボットにはどのような種類がある? 活用事例も紹介」株式会社日立ソリューションズ・クリエイト

自動運転技術

SDRを自動車に活用することで、自動運転技術を搭載したSDV(Software Difined Vehicle:ソフトウェア定義型自動車)の開発が可能です。

周囲の状況を認識し、道路をどのように走行するかの判断を行い、加速や減速などの操作を人間に代わってソフトウェアが行う技術です。

ソフトウェアにはAIが搭載されており、アップデートによって、導入後も機能の更新や不具合の解消が随時行われます。

参照:「SDV(ソフトウェア定義型自動車)の意味は?自動運転化の「最低条件」」株式会社ストロボ 自動運転LAB

外科手術ロボットの実現

ソフトウェアの性能が向上することで、動作を正確に制御できるようになるため、人為的なミスを最小限に抑えられる外科手術ロボットが実現します。

自動運転技術にも用いられる、入力から動作までの時差が少ないRTOS(Real-Time Operating System)の導入によって、遅延が許されない手術においてもロボットの導入が可能になりました。

参照:「外科手術用ロボットから考えるソフトウェア定義型への転換と基盤ソフトの役割」株式会社マイナビ TECH+

ヒューマノイドロボットの課題

最後にヒューマノイドロボットが抱える課題を3つ紹介します。

SDRの代表例であり、導入によって大きな業務効率化が期待されるヒューマノイドロボットですが、まだまだ多くの課題を抱えています。

どのような内容が普及のハードルになっているか知りたい方は参考にしてみてください。

 人間と同じ動きをするのが難しい
 製造コストが高い
 柔軟な対応が難しい

それぞれ詳しく解説します。

人間と同じ動きをするのが難しい

人間に近い動作ができるヒューマノイドロボットも登場していますが、人間と同じ動作を同じ速度で行うことはまだまだ難しいです。

そのため、人間と同じ作業をこなすのに数倍の時間を要するため、業務効率化を目的として導入するには多くの課題があります。

また、動作においても歩きながら腕を振ることはできても、人間のように歩行時のバランスを取るために腕を振るといった、人間が自然に行う動作を完全に再現することはまだできていません。

参照:
「ヒューマノイドロボットの可能性:労働力不足解消の切り札となるか」株式会社イノーバ innova
「人型関節の構築における課題 パート 2: 腕と首」IMSystems

製造コストが高い

ヒューマノイドロボットの開発コストは非常に高く、業務効率化やコスト削減を目的として導入するには現実的な選択肢とは言えません。

研究開発が進み、徐々に使用する部品などのコストは抑えられていますが、人間が行う作業を置き換えてコストを減らせるようになるにはまだ時間がかかりそうです。

参照:
「ヒューマノイドロボットの可能性:労働力不足解消の切り札となるか」株式会社イノーバ innova
「人型関節の構築における課題 パート 2: 腕と首」IMSystems

柔軟な対応が難しい

目的が明確な単一のタスクであれば、人間からSDRへの代替が可能ですが、人間に求められる複雑な判断や状況に応じた柔軟な対応はまだまだ難しいです。

開発時に想定されていない事態への対応などができるロボットの開発は、もう少し先の話になりそうです。

参照:「ヒューマノイドのメリットとは?おすすめのヒューマノイド3選」株式会社メガ PITTALAB

まとめ

今回はSDRの概要や実例、SDRによって実現できることと課題を解説しました。SDRは生成AIが近年進化する中で、成長が期待される分野です。

既に一部の企業では業務効率化や働き手不足解消のために導入が進んでいます。

しかし、完全に自律した人型ロボットの開発にはまだまだ多くの課題が残っています。

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