エンジニアの中でもデータサイエンティストという職業は、現在のIT市場において急速に需要が拡大しています。
本記事では、データサイエンティスト検定リテラシーレベルとはどのような試験なのかを徹底解説します。
試験の概要や難易度、対策方法、おすすめの教材や本、合格率等について紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
データサイエンティストとはどのような職種か詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
目次
DS検定試験の概要と目的
DS検定は、「データサイエンティスト検定リテラシーレベル」の略称で、実務能力と知識を有することを証明する資格です。
2021年9月に第1回目が実施されたばかりの新しい検定であり、AIやビッグデータなど新たなIT技術の発展によって、データ活用人材の需要が高まっていることから注目を浴びています。
1.目的
政府によってIT人材育成の指針が示されており、デジタル時代の人材育成が課題となっています。
DS検定を受け、資格を取得することにより、データサイエンティストに必要なデータサイエンス力・データエンジニアリング力・ビジネス力など複数のスキルを、実務レベルで発揮できるということが証明できます。
これらを踏まえた上で最終的には、データサイエンティストを目指す人たちとそれらの人材を必要とする顧客とのマッチングを目的としています。
2.開催日程
DS検定試験はこれまで年2回程~3回、春と秋頃に不定期で開催されており、直近では2024年3月に第6回の試験が実施されています。
第7回~第9回の試験は以下の日程で実施される予定です。
第7回 | 試験期間:2024年6月8日(土)~2024年6月30日(日)
個人申込:2024年4月24日(水)10:00~2024年5月31日(金) |
第8回 | 試験期間:2024年11月9日(土)~2024年12月1日(日)
個人申込:2024年9月23日(月)10:00~2024年10月31日(木) |
第9回 | 試験期間:2025年3月8日(土)~2025年3月30日(日)
個人申込:2025年1月13日(月)10:00~2025年2月21日(金) |
個人申し込みと団体申し込みは申込期間がそれぞれ異なりますので、注意が必要です。
受験をご希望の方は、公式サイトをチェックしてみましょう。
3.試験会場
全国の試験会場で開催(CBT)
4.出題形式
選択式問題
5.問題数
問題数100問
※AI利活用スキルに対応した問題の追加により、問題数90問・試験時間90分から実施内容が改訂されました。
6.試験時間
試験時間100分
7.費用
・一般10,000円(税抜)
・学生5,000円(税抜)
8.出題範囲
● スキルチェックリストの3カテゴリ(データサイエンス力、データエンジニアリング力、ビジネス力)の★1(見習いレベル)相当
● 数理・データサイエンス・AI(リテラシーレベル)におけるモデルカリキュラム
を総合した範囲
DS検定の勉強方法
DS検定では、公式の参考書や対策講座が用意されています。
まずは参考書で対策を行い、理解しきれない所があれば講座を受講するのがおすすめです。
DS検定のおすすめ公式参考書
・最短突破 データサイエンティスト検定(リテラシーレベル)公式リファレンスブック 第3版
(スキルチェックリストver.5対応)
https://gihyo.jp/book/2024/978-4-297-14130-1
・「徹底攻略データサイエンティスト検定問題集[リテラシーレベル]対応」
https://book.impress.co.jp/books/1121101053
DS検定のおすすめ講座
・株式会社AVILEN「全人類がわかるDS検定対策講座」
https://avilen.co.jp/lp/ds-certificate-association/
・株式会社GRI「DS検定対策講座」
https://www.agaroot.jp/datascience/dskentei/
・株式会社スキルアップNeXt「DS検定リテラシーレベル対応データサイエンティスト基礎講座」
https://www.skillupai.com/ds/
・株式会社ディジタルグロースアカデミア「データサイエンティスト検定 リテラシーレベル対策講座」
https://www.dga.co.jp/service/e-learning/008/
・株式会社日立アカデミー「<eラーニング>AI・データサイエンス基礎」
https://www.hitachi-ac.co.jp/service/opcourse/topics/22k/topics10.html
DS検定の難易度
DS検定の過去の合格ライン
DS検定の過去の試験結果は下記の通りです。
合格率はどの回も半数程となっています。
項目 | 第3回 | 第4回 | 第5回 | 第6回 |
受験者数 | 約2600名 | 約3050名 | 約3750名 | 約2500名 |
合格者数 | 約1088名 | 約1347名 | 約1427名 | 約1089名 |
合格率 | 約42% | 約44% | 約38% | 約44% |
合格ラインの目安 | 正答率約79% | 正答率約79% | 正答率約79% | 正答率約79% |
DS検定の難易度
DS検定の難易度はデータサイエンス系資格の中では比較的高めといえます。
出題範囲が広いため、暗記さえしておけば合格できるというものではありません。
また、比較的新しい資格試験であるため、他のデータサイエンス系資格試験と比べて参考書や講座が少なく、勉強がしづらいと感じる方もいるかもしれません。
よくDS検定と比較される資格としてG検定がありますが、DS検定はG検定に比べてビジネス・エンジニアリング・数理統計の知識も多く問われ出題範囲が広いため、DS検定の方がやや難易度が高めです。
そのため、データサイエンス系資格を取得する流れとしては、G検定を取得してからDS検定を受けるのがおすすめです。
DS検定は独学でも合格できる?
DS検定は新しい資格のため参考教材は多くありませんが、独学で十分合格できる資格です。
基本的には公式が紹介しているメイン教材と講座を受講することで合格圏内に入ることが可能です。
学習期間は1、2ヶ月程度と予定しておくのが良いですが、すでにG検定などのデータサイエンス系資格を取得している方は2週間〜1ヶ月ほどで取得可能なレベルです。
公式本で8割以上取れるようになっていれば本番でも十分合格できるため、反復して問題を解き、わからない部分は解説と講座で知識の補填をしていきましょう。
DS検定取得のメリット
DS検定の取得メリットは、データサイエンス力・データエンジニアリング力・ビジネス力に対して、見習いレベルの実務能力や知識、数理統計の知識を有しているという証明ができることです。
資格勉強をしていくと、データ抽出・データベースの実装能力など、データサイエンティストに必要となる基礎知識を幅広く学ぶことができることも、メリットといえます。
また、「Data Scientist Society Journal」という情報サイトでは、556人のデータサイエンティストにアンケート調査を行った結果を掲載しており、そのうちの53.1%もの人がデータサイエンティスト関連の資格をとったことで「自己の成長を感じられた、自信が持てた」と回答しています。
データサイエンティストを目指すならまずはDS検定に合格しよう!
データサイエンティストを目指す第一歩として、まずはDS検定に合格することを目標にしましょう。
DS検定に合格することでデータサイエンティストに必要な基礎スキルを広く身につけることができるため、応用もしやすくなります。
まずは資格を取得して自分に自信をつけていくことが、将来データサイエンティストとして活躍していくための踏み台となるでしょう。
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