セキュリティエンジニアはきつい?つまらない?将来性とキャリアパス

セキュリティエンジニアの将来性と需要・キャリアパスについて解説します!

現代は情報化社会としてさまざまな情報が日々飛び交っています。
企業の経営資源は、「ヒト・モノ・カネ」とありますが、それに「情報」が加えられたことは読者の皆様もご存知でしょう。

今回はその情報の在り方について、情報セキュリティを扱うプロであるセキュリティエンジニアについて解説します。

セキュリティエンジニアとは、自らのネットワークやサービスをサイバー攻撃などから守ったり、未然に防いだりする専門職のことを指します。
また、情報セキュリティを考慮した設計や管理、その運用まで行い、セキュリティ機器やシステムの導入まで幅広く業務を担います。
本記事では、セキュリティエンジニアの将来性や、今後の需要、その後のキャリアパスについて解説しますのでセキュリティエンジニアを目指している方は、ぜひ最後までご覧ください!

なお、セキュリティエンジニアの将来性に合わせてセキュリティ関連の案件情報について知りたい方は「【フリーランスになる前に!】セキュリティエンジニアの案件例を確認」をご覧ください!

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厳しい?セキュリティエンジニアの将来性

セキュリティエンジニアの将来性

セキュリティエンジニアは今後ますます需要が高まり、さまざまな分野で活躍が見込まれると考えられています。

特定の人や企業の「これが欲しい」という情報が分かれば、企業はそのターゲットに余計な費用をかけずに売り込み、新しいサービスやモノを開発すれば、企業は利益を最大化していけます。

そして、情報の価値が高まったのは上記の情報だけではなく、カード情報や住所、名前、性別、等の個人情報も挙げられます。

個人の情報が流出し、信用を落とさぬように企業や組織は、日々厳しいセキュリティ対策やその向上に務めています。いざという時の備えを怠ると企業経営に大きな損失をこうむるでしょう。

このように企業や組織においてもとても重要な役割を果たす情報セキュリティの業務を担うセキュリティエンジニアは、今後の社会でも仕事が減少する厳しい危険な状況になるということは、少ないと考えて良いかもしれません。

サイバーセキュリティの重要性

企業や組織が講じるセキュリティ対策には、極めて重要な責務があると言っても過言ではありません。

サイバーセキュリティを講じることは、情報流出があった際の「消費者の見えない信用の失墜」や「情報を人質に取られた時の身代金支払うこと」を未然に防いでいることと同義と言って良いでしょう。

みなさんの記憶にも新しくあるかと思いますが、2021年5月にアメリカ最大の石油パイプライン「コロニアル・パイプライン」がサイバー攻撃を受け、5日間に渡り、操業停止となりました。

いつまで続くかわからないサイバー攻撃に対し、コロニアル・パイプラインが身代金440万ドル(約4億8000万円)を支払ったことで事態は収束へと向かいました。

この事例からもわかるようにセキュリティ対策を講じること、それを担うセキュリティエンジニアはとても重要な位置にいるということ示しています。

参照:)サイバー被害の米パイプライン、身代金4.8億円の支払い認める 米紙報道

セキュリティ人材の不足

セキュリティエンジニアだけにかかわらずIT業界では長年、つらい人手不足であると警鐘を鳴らされてきました。

高度な専門性に加え、幅広い業務内容と一朝一夕でそのきびしい業務を取り扱うことができないのです。さらに情報の価値が高まったことで、セキュリティ人材の需要が高まり、さらに人手不足に拍車をかけてしまっているのです。

2019年4月に経済産業省が調査した「IT人材需給に関する調査(概要)」では、2030年までに最大で約79万人の人材が不足するのではないかという見通しになっております。これまでの人手不足は今後も続くと予想されます。

参照:)IT人材需給に関する調査

つまらない?セキュリティエンジニアの需要とやりがいについて

つまらない?セキュリティエンジニアの需要とやりがいについて

先述してきた通り、これからセキュリティエンジニアの需要は非常に高まっていくことが予想されます。現代で企業や組織を運営していく中でとても重要な役割を担っており、必要不可欠な存在でもあります。

どの分野でも活躍が見込まれますが、特に需要がある分野として、ECサイトや金融業界、官公庁、家電・機械メーカーの分野の需要が高まる予想があります。

セキュリティエンジニアはつまらない?いえ、様々な分野にかかわることができるのでセキュリティエンジニアにやりがいを感じる方は非常に多くいます。

セキュリティエンジニアを目指す方は、目指す分野の知識を少々入れてからその分野に臨んでも良いかもしれません。

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これから必要になるセキュリティエンジニアのスキル5選【これがないとつらい】

これから必要になるセキュリティエンジニアのスキル5選

日々進化し続けるネット社会は、日頃からさまざまな脅威に晒されております。セキュリティエンジニアは、これらのリスクと日々奮闘し、さらなる厳しいセキュリティの強化に務めております。

ここでは、実務として必要になるスキルだけでなく、業務を行う上で必要なセキュリティエンジニアのスキルを紹介します。

エンジニアと聞くと「専門的な知識だけあれば十分じゃないの?」

と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、セキュリティエンジニアはそうでもありません。

紹介するスキルをチェックし、セキュリティエンジニアを目指す備えとしましょう!

1.広く深く求められるIT業界の知識

セキュリティエンジニアで活動するのであれば、必要不可欠なスキルとなります。

セキュリティエンジニアの具体的な業務内容として、ITシステムの企画立案、設計、実装、試運転、メンテナンス、システムの保守などと多岐にわたります。

ITシステムの実装には、サーバーやOSなどの周辺知識、ネットワーク、IT関連の法令などの知識が必須となります。

2.プログラミングスキル

セキュリティエンジニアは、ITシステムの開発工程にも携わります。システム実装時の情報セキュリティも担当することがありますのでプログラミングの知識が必要となります。

また、プログラミングで必要になる専門用語も習得していないと実務についていけない場合がありますので専門用語も学んでおく必要があります。

3.論理的思考

セキュリティエンジニアは、システムの設計や開発工程に携わるため、その細部まで「何がどうなっているのか」把握しておく必要があります。そこで必要となるのが論理的思考です。

1つ1つのシステムに対して、「システムがこうなっているのは、こういう理由からだ」と明確な根拠を持っていないとエラーなどが発生した際にどこから手を付け良いかわからなくなってしまいます。

効率的にかつ迅速に業務に取り組むためには複雑に入り組んだ構造を理解できる論理的思考が必要になります。

4.モラル

セキュリティエンジニアには、個人情報の保護や法令の遵守など厳しいコンプライアンスを守るために基本的なモラルが必要となります。また、企業や組織の高いセキュリティを扱うともなれば、さらに高いモラルが必要となるでしょう。

モラルがない企業や組織は社会からの信頼を失い、相手にされなくなってしまうことがあります。その原因として、情報の流出などがあり、その対策を講じる業務を担うのは、セキュリティエンジニアなのです。

高いモラルを持ち、業務に取り組むことがとても重要になります。

5.コミュニケーション能力

「エンジニア」と聞くと専門知識を持ち合わせ、黙々と一人で業務を行うというイメージを持たれる方も多いと思います。しかし、システムの開発や設計などの段階からクライアントと打ち合わせをすることが多々あります。そのために最低限のコミュニケーション能力が必要となるのです。

クライアントと良好な関係を築くことができれば、仕事のやり方や意見交換など円滑に進めることができます。

営業職のようなコミュニケーション能力とまでは言いませんが、

「この人は近寄りがたいな」と思われないような関係は最低でも構築する必要があります。

セキュリティエンジニアのキャリアパス4選

セキュリティエンジニアのキャリアパス

ここでは、実際にセキュリティエンジニアになった後のキャリアパスについて、どのような職種があるのか解説します。

もちろんセキュリティエンジニアの第一線として活躍し続けるという方法もありますが、ここで紹介する職種を知ることによって、キャリアを積むことができたり、新しいスキルを身につけることができたり、年収アップにつながる可能性もあります。

セキュリティコンサルタント

セキュリティコンサルタントとは、情報を扱う企業や組織、または個人に対して情報資産を守るために、その情報セキュリティに対して、助言や改善提案などを行う専門家のことを指します。

セキュリティエンジニアと比べると、セキュリティエンジニアは自分が所属している企業や組織にセキュリティ対策を講じるのに対し、セキュリティコンサルタントは自分が所属していない企業や組織にセキュリティ対策を講じるようになります。

顧客の現状の情報セキュリティや社内情勢などさまざまなことを汲み取り、その情報セキュリティの改善を提言しなければなりません。

もちろん実務を知らなければ提言できることもありませんので、セキュリティエンジニアからのスキルパスと言えるでしょう。

セキュリティアナリスト

セキュリティアナリストとは、高度な専門知識や技術を用いて、サイバー攻撃を受けた際にその攻撃方法の分析や攻撃を受けた際のトラブル対応を行う専門家のことを指します。

アナリストとは分析家のことを指しますので、セキュリティアナリストは、「現在どのようなサイバー攻撃を受けているのか」という想像力や仮説を立てる能力を必要とします。

実務としては、積極的に脅威を見つけることのできるAIの活用や数多くある情報から顧客に適した対処方法の考案、セキュリティを攻撃された際や何かしらのシステムエラーが出た際の原因の分析など多岐にわたります。

フリーランスセキュリティエンジニア

フリーランスセキュリティエンジニアとは、企業に所属することなく自分自身で企業や組織と契約し、活動していく職種です。所属している企業や組織があるかによって仕事の受注率も大きく変動することが予想されます。

フリーランスとして活動を始める頃は、実績や信頼はありませんので着実に依頼を請け負い、クライアントからの信頼を勝ち取らなければなりません。

フリーランスになると企業や組織に所属しないため、働き方が大幅に自由になります。しかし、メリットだけでなくデメリットも存在しますのでフリーランスを十分に理解したうえで活動することをおすすめします。

ホワイトハッカー

ハッカーとは、もともとコンピューターに対して優れた知識やスキルをもつ専門家のことを指します。

ハッカーと聞くとセキュリティをかいくぐり、企業や組織の情報を盗んだり、サイバー攻撃をするというようなイメージをされることが多くあります。世間一般的使われる「ハッカー」は、そのようなハッカーを指し、「ブラックハッカー」と呼びます。

ここでご紹介するホワイトハッカーは、そのようなブラックハッカーのサイバー攻撃などからITシステムやセキュリティを守る役割を担っております。

セキュリティエンジニアはきつい?つらい?についてまとめ

これまでセキュリティエンジニアについて、将来性や需要、キャリアパスについて、解説しました。

この記事を読んで、セキュリティエンジニアはこれからますます需要を高めていくとともに将来性もあることをお分かりいただけたかと思います。

情報化社会の中で情報が持つ価値は、年々高まるとともにそれを狙う者も増加の傾向にあります。情報は一夜にして有名企業の信用を失墜させたり、身代金になったりとさまざまな形に変貌することがあります。

変貌する前に、損失が出てしまう前に「セキュリティエンジニアとして、情報を守る。」

セキュリティエンジニアとはそのような仕事に日々、取り組んでおります。

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