本記事では、ソフトウェア業界の概要やIT業界との違い、主な職種と平均年収、将来性などを解説します。
最後まで読めば、ソフトウェア業界の働き方や年収相場を詳しく知ることができるため、エンジニアの方が今後のキャリアプランを考えるうえで役立てられます。
ソフトウェア業界は、IT業界の中でアプリケーションやOSなどのソフトウェア開発を担う業界です。
どのような職種がソフトウェア業界にあるのか、将来性が見込める業界かなど、気になる方はぜひ読んでみてください。
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目次
ソフトウェア業界とは
ソフトウェア業界とは、コンピューターを動作させるプログラムであるソフトウェアを開発する業界です。
ソフトウェアにはアプリケーションやOS、ミドルウェアなどがあります。
コンピューターやスマートフォンなどのIT機器にソフトウェアは搭載されており、ソフトウェアがなければ、どんなに優秀なコンピューターであっても動きません。
同じIT業界に属し、有形のデバイスや機械、設備などの開発を行うハードウェア業界と対比構造にあります。
引用元
・「ソフトウェア業界」株式会社リクルート リクナビ就活準備ガイド
・「ソフトウェア業界について徹底解説!職種や必須スキル・資格について」株式会社マイナビ マイナビエージェント
・「ソフトウェアとは?意外と知らない定義・種類・具体例を解説!」
CMC Japan株式会社 CMC Japan
ソフトウェア業界とIT業界に違いはある?
ソフトウェア業界は、IT業界の中に含まれる業界の1つです。
IT業界は情報技術(Information Technology)を用いて商品やサービスを提供する業界の総称で、次の5つに分類されます。
- インターネット・Web業界
- 情報処理サービス業界
- 通信インフラ業界
- ハードウェア業界
- ソフトウェア業界
ソフトウェア業界はソフトウェアの開発や販売を行う業界として、IT業界に内包されています。
引用元
・「ソフトウェア業界とIT業界の違いをわかりやすく解説」コードキャンプ株式会社 trends.
ソフトウェアの種類
ソフトウェア業界が開発するソフトウェアの種類を5つ紹介します。ソフトウェア業界の仕事内容を具体的に理解したい方は参考にしてみてください。
● OS(オペレーティングシステム)
● ミドルウェア
● デバイスドライバ
● ファームウェア
それぞれ順番に見ていきましょう。
引用元
・「ソフトウェア業界について徹底解説!職種や必須スキル・資格について」株式会社マイナビ マイナビエージェント
・「IT業界のソフトウェア業界とは?職種の内容や将来性を解説」株式会社インフラトップ WEBCAMP MEDIA
・「ソフトウェア業界とは?今後の動向と活躍している職種について」レバテック株式会社 レバテックルーキー
アプリケーションソフトウェア
アプリケーションソフトウェアは、OS環境下で動作し、ユーザーが直接操作するソフトウェアです。
日常的に使用しているメールソフトや文書作成、表計算ソフト、ゲームなどが挙げられます。
OS(オペレーティングシステム)
OSは、アプリケーションソフトウェアを動かすために必要なシステムで、コンピューターが動作するための土台となるソフトウェアです。
WindowsやMacOS、Linux、iOSやAndroidなどが挙げられます。
コンピューターの基本的な制御や様々な機能を円滑に動かすために、リソース調整やファイル管理などを行います。
ミドルウェア
ミドルウェアは、OSとアプリケーションソフトウェアの間で調整を行うソフトウェアです。
ユーザーが直接操作することはありませんが、OSにはない機能をミドルウェアが補うことでアプリケーションソフトウェアがスムーズに動作します。
OracleやIIS、Apacheなどが挙げられ、ミドルウェアによってアプリケーションソフトウェアの開発時に目的に特化した機能のみを開発するだけで済むようになっています。
デバイスドライバ
デバイスドライバはハードウェアに接続されたデバイスを扱うために必要なソフトウェアです。
コンピューターの内部に組み込まれ、マウスやキーワード、プリンタなどを適切に動かすために用いられます。
OSとデバイスドライバは一体ではないため、パソコン本体に付属しているUSB接続口などは、あらかじめデバイスドライバがコンピューターに組み込まれています。
ファームウェア
ファームウェアは、ハードウェアを動作させるために必要なソフトウェアで、カメラやプリンタなどパソコンやスマートフォン以外の機器にも搭載されています。
ハードウェアを立ち上げたときに最初に起動して、OSなどのソフトウェアを動かす役割を担っているため、ハードウェアにあらかじめインストールされています。
ソフトウェア業界の主な職種と仕事内容
ソフトウェア業界が前章で紹介したソフトウェアの設計・開発を行う中で、どのような職種が活躍しているのか、主な職種と平均年収を解説します。
自身の経歴やスキルにマッチする職種がないか参考にしてみてください。
● アプリケーションエンジニア
● ゲームエンジニア
それぞれ順番に見ていきましょう。
引用元
・「IT業界のソフトウェア業界とは?職種の内容や将来性を解説」株式会社インフラトップ WEBCAMP MEDIA
ITコンサルタント
ITコンサルタントは、顧客の経営戦略に基づき、ソフトウェアの導入支援や経営戦略の立案を行う職種です。
顧客が抱えている課題をヒアリングし、課題解決策の策定・提案を行い、実際にプロジェクトを立ち上げ課題解決まで導きます。
プログラミングを直接的に行う機会はほとんどありませんが、ソフトウェアでできることや開発工程を知っていると、提案内容に具体性を持たせられます。
そのため、システムエンジニアなどからITコンサルタントへ転身する方も少なくありません。
ITコンサルタントの平均年収は、約660万円です。
国税庁の「令和4年民間給与実態統計調査」によると、日本の平均年収は458万円であるため、ITコンサルタントは平均よりも高い年収が得られます。
ITコンサルタントの仕事内容や求められるスキルについて詳しく知りたい方は、こちらの記事で解説していますので、併せて読んでみてください。
引用元:
・「IT・エンジニアの職種図鑑 ITコンサルタント」株式会社マイナビ マイナビITエージェント
・「ITコンサルタントとは?仕事内容や年収、おすすめの資格や大手企業20社一覧を紹介」株式会社Geekly Geekly Media
・「ITコンサルタントの仕事内容、やりがい、向いている人を徹底解説」株式会社キャリアデザインセンター type
・「ITコンサルタント」厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag
・「令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-」p.8 国税庁長官官房企画課
アプリケーションエンジニア
アプリケーションエンジニアは、アプリケーションソフトウェアの企画設計から開発、動作テストまでを一貫して担う職種です。
開発するアプリケーションは、企業の業務効率化を図る業務系アプリケーション、Webブラウザ上で使用するWebアプリケーション、スマートフォンにインストールして使用するスマートフォンアプリの3種類に大別されます。
プログラミングスキルは、開発するアプリによって異なりますが、JavaやJavaScript、C言語、PHPなどが求められます。
アプリケーションエンジニアの平均年収は約438万円です。
ただし、扱える言語の種類を増やすことで、アサインできる案件の幅を広げれば高年収を目指すことも可能です。
アプリケーションエンジニアを目指したい方は、こちらの記事で必要なスキルについて具体的に解説していますので、併せて読んでみてください。
引用元:
・「IT/通信系エンジニア アプリケーションエンジニアとはどんな職種?仕事内容/年収/転職事情を解説」パーソルキャリア株式会社 doda(デューダ)
・「アプリケーションエンジニアの年収は?キャリアプランと必要なスキルも紹介」株式会社マイナビ マイナビエージェント
ゲームエンジニア
ゲームエンジニアは、家庭用ゲームやスマートフォンのゲームアプリ、PCゲームなどの制作を行う職種です。
シナリオライターなどと調整しながら内容に沿ったゲーム開発を行います。
ゲームエンジン(統合開発環境)のUnityやUnrealEngine4(UE4)を扱うスキルがプログラミングスキルのほかに求められます。
使用する言語は、主にCやC++、Java、Swift、Rubyなどです。求められるプログラミングスキルは、開発するゲームの種類によっても異なります。
ゲームエンジニアの平均年収に関するデータはありませんが、求人情報から約490万円程度と推測されます。
業務範囲や保有スキルによって変動するため、フリーランスとして案件を受注し実績を積むことで年収アップにつながるでしょう。
引用元:
・「ゲームエンジニアとは?仕事内容や年収、求められるスキルを解説」レバテック株式会社 レバテックキャリア
・「ゲームエンジニアとは?種類や必要なスキル、平均年収、将来性なども解説」株式会社 IMAGICA GEEQ IMAGICA GEEQ
・「ゲームエンジニアとは|仕事内容や必要なスキルと資格・未経験から目指す方法を紹介」パーソルクロステクノロジー株式会社 パーソルクロステクノロジー
ソフトウェア業界の市場規模・将来性
最後にソフトウェア業界の市場規模、将来性について解説します。
結論から言うと、ソフトウェア業界の市場規模は拡大しており、業界の将来性も十分見込みがあると思われます。
ソフトウェア業界に興味を持ったけれど、長く働ける業界であるか不安を感じている方は参考にしてみてください。
ソフトウェア市場は過去最高を記録
ソフトウェア業界の市場規模は過去最高を記録しています。
「令和5年情報通信白書」では企業の情報化投資(情報機器やシステムへの投資)におけるソフトウェア市場は約9.1兆円と過去最高となりました。
これは国内における情報化投資全体(15.5兆円)の約6割を占めています。
また、一般社団法人日本情報システム・ユーザー協会の「企業IT動向調査2023」においてSaaS(Software as a Service)を利用する企業割合は88.3%と大多数の企業が利用をしています。
SaaSは現在注目されているクラウド上で提供されるソフトウェアを使用する利用形態です。
このように、ソフトウェア市場は拡大傾向にあり、多くの企業にとって欠かせないものになっていることから、将来性も十分あるといえます。
引用元:
・「ソフトウェア業界」株式会社リクルート リクナビ就活準備ガイド
・「企業IT動向調査報告書 2023 ユーザー企業のIT投資・活用の最新動向(2022年度調査)」P136 一般社団法人 日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)
・「情報化投資」コトバンク
・「令和5年情報通信白書 第2部 情報通信分野の現状と課題」総務省
企業数・従業者数の増加
ソフトウェア業界における企業数や従業員数が増加していることから、業界自体も成長過程にあるとわかります。
経済産業省の「2022年企業活動基本調査」によると、ソフトウェア業界の企業数は2021年度で1,575社、事業所数は5,964所、従業者数は670,363人で、いずれも3年連続で増加しています。
日本全体が人口減少による人材不足に悩む中、人手を確保し成長を見せています。
このことからもソフトウェア業界自体が成長を続けており、業界の将来性も十分あるといえます。
引用元:
・「2022年企業活動基本調査 統計表(第1巻)〔総括表〕1-1」総務省統計局 政府統計の総合窓口e-Stat
まとめ
今回はソフトウェア業界とIT業界の違い、主な職種の仕事内容と年収、業界の市場規模や将来性について解説しました。
ソフトウェア業界はIT業界全体が成長を続ける中で、市場規模が過去最高を記録するなど、大きな成長を見せています。
エンジニアとしてのスキルを磨いていけば、高年収も十分に目指せます。
ソフトウェアの開発によって、顧客課題の解決を行いたい方はソフトウェア業界を目指してみるのもよいでしょう。
転職に不安を感じている方は、まずはフリーランスとして案件を受けてみることをおすすめします。
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