プロダクトマネージャー(PdM)の需要と将来性とは?不足してる?

ITの進化は衰えることなく、ついていけないほどのスピードで成長しています。IT人材は貴重とされていますが、近年、注目を集めている職種の1つにプロダクトマネージャーがあります。

国内ではまだ知名度は高くありませんが、海外のIT企業では広く認知されている重要な職種です。ここではプロダクトマネージャーの需要と将来性について解説します。

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プロダクトマネージャー(PdM)は不足している?需要は高い

プロダクトマネージャー(PDM)は不足している?需要は高い

結論からいうと、プロダクトマネージャーは圧倒的に不足しています。

時代の変化や進化とともにITの仕事が増え続ける一方で、IT人材不足の深刻化が問題視されています。特に、IT系のプロダクトマネージャーは今後も永続的に開発が増えていくという予測から需要はますます高まるでしょう。

そもそもプロダクトマネージャーとは?

プロダクトマネージャー(PdM)は、プロダクトの成功と価値の最大化のために一連の業務全体をマネジメントする責任者です。マーケティングをはじめ、計画・開発、そしてプロダクトが完成した後に発生する課題から改善のPDCAサイクルまでを総括して指揮をとります。

プロダクト全体に関わる重要な存在で、事業成長の鍵といえることから「第二のCEO」「ミニCEO」とも呼ばれています。

IT人材が不足している原因

IT人材不足の原因として大きく2つあげられます。1つめは、ITの本質でもありますが、技術の発展・変化が著しいということです。

常に新しい技術が生み出され次々と導入されるため、今までやってきたことをそのまま続けていてはIT業界で生き残れません。常に新しい技術を学び取り入れる意思がないと変化のスピードについていくのは難しく、爆発的なIT需要に対して人材が不足している要因となっています。

2つめは、IT市場の急速な拡大です。ビジネスはもちろんのこと、ITは日常生活においてもますます不可欠な存在となってきています。

たった1年~数年でも私たちの生活は変化し発展していますが、新型コロナウイルスによる生活スタイルの大きな変化は、ITを急速に拡大させています。IT市場拡大のスピードに人材の確保・育成が追いついていないのも大きな要因といえるでしょう。

ITの発展に不可欠な人材

ITは社会・経済を支えるのに欠かせないため、慢性的なIT人材不足は将来的に大規模な経済損失を発生させる可能性が高いです。経済産業省の発表でも2030年にはIT人材が79万人不足するとされており、将来的に人材不足となるのは決定的であろうと予測されています。

ITの人材不足は、情報セキュリティの事故発生や開発の遅延、不備につながりやすいといえます。また、最新技術を駆使できないことで世界の企業に後れを取るなど、経済に与える影響は大きいでしょう。

IT技術が著しく発展・変化を続ける中で、インフラの拡大や複雑化に対応していくにはIT人材が必要不可欠です。特に、専門技術や経験を必要とするプロダクトマネージャーの不足が指摘されています。

プロダクトマネージャーにはITスキルだけでなくマネジメント力も求められるため、優秀なエンジニアであっても簡単になれるものでもありません。著しく変遷するITスキルや知識の習得と同時に、プロジェクトチームをまとめ、クライアントと交渉を行う能力も必要とされます。ITの変革と拡大が続くことは間違いなく、プロダクトマネージャーの需要は高まるでしょう。

参照:)経済産業省- IT 人材需給に関する調査

プロダクトマネージャーの将来性と今後の需要

プロダクトマネージャーの将来性と今後の需要

プロジェクトマネージャーは今後ますます注目されるポジションです。なぜなら、プロダクトを成功させるための幅広い役割と責任を持ち、企業の将来を担う重要な存在だからです。

世の中は新型コロナウイルスによって構造改革を求められ、私たちの生活スタイルはここ数年で大きく変化しました。構造変革は今後も連続的かつ永続的に続くため、この状況下での新しいプロダクトへの期待は大きいです。

プロダクトマネージャーは、ユーザーの体験する価値を予測する能力が求められます。プロダクトを体験する仮想人物(ペルソナ)を想定し仮説検討を進めますが、生活スタイルに変化があればシナリオの見直しも必要です。

つまり、仕様通り機能するかだけでなく、その先のユーザーが体験する価値の最大化と市場の拡大まで視野に入れたマネジメントが求められます。プロダクトが市場に出た後のライフサイクルを把握し、改善や撤退などを見極める判断力も必要です。

プロダクトをマネジメントするにあたり、どんなに綿密に調査し開発しても成功するかは市場に出てみないとわからない「不確実性」という壁にぶつかります。

仮説・検証・予測のプロセスを繰り返すことで確度を上げますが、世の中やIT技術が変化し続ける中で不確実性を低減させるのは非常に難しいことです。

変化に耐え、問題に向き合い続けられる強いチームをつくるのもプロダクトマネージャーの重要な役割です。プロジェクトマネージャーは変化の中でも変わらず大切にする価値・軸を理解しておくことも大切です。

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プロダクトマネージャー(PdM)とプロジェクトマネージャー(PM)の違い

プロダクトマネージャー(PDM)とプロジェクトマネージャー(PM)の違い

プロダクトマネージャーとプロジェクトマネージャーは呼び名も似ており、認知度もそれほど高くはないため混同されることがありますが、責任範囲が明確に違います。

プロダクトの戦略から世に出した後まで全体を指揮するプロダクトマネージャーと比べて、プロジェクトマネージャーは計画通り期限までに完成させる事が最大の役割です。

プロダクトマネージャーに求められるもの

  • プロダクトが顧客に提供する価値を最大化する
  • マーケティング戦略の計画と推進
  • プロダクトが市場に出た後のライフサイクル(課題発見と解決)の責任も持つ

プロダクトマネージャーはプロダクトを市場に出すことだけが仕事ではなく、ユーザーの体験から事業の成長まで幅広い責任を担っています。プロジェクトマネージャーと比較してマーケティング要素が強く、市場や顧客のニーズ、競合との差別化まで正確に捉える能力が求められ、顧客との関わりにより比重がおかれる傾向があります。

プロジェクトマネージャーに求められるもの

  • プロジェクトの目標達成を実現すること
  • プロジェクトを「どのように」「いつまでに」達成するかの計画・推進
  • プロダクトを市場に出すことが最大の役割

プロダクトマネージャーがプロダクトの企画から市場に出た後までの管理をする一方で、プロジェクトマネージャーは専門性の高さが求められ、決められた目的を期限までに達成することが最大の役割です。

達成すべき目標や予算を考えて計画し、期限に間に合うよう進めなければなりません。スケジュールやコストの管理、人の手配など具体的なタスクの管理がプロジェクトマネージャーには求められます。

プロダクトマネージャーの将来性は明るい!

プロダクトマネージャーはプロダクトそのものを構築するだけでなく、プロダクトを体験するユーザーの価値・市場のニーズまで把握して戦略・計画する幅広い能力が求められています。

私たちの生活は常に変化・進化し続けていますが、新型コロナウイルスによる劇的な変化により、大規模な構造改革が必要とされています。予測不可能な生活スタイルの変化やITの急速な拡大と進化が活躍の場を広げ、プロダクトマネージャーは今後さらに重要な存在となるでしょう。

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